今さら聞けない神前結婚式のゲストマナー
和装人気の高まりもあり、日本の伝統的な結婚式である「神前結婚式」を選ぶカップルが増えています。もともとは親族のみの参加が主でしたが、近年は親しい友人知人が参列することも多くなってきました。
神前結婚式とは
日本の古くからの伝統やしきたりが重んじられている挙式スタイルであり、神様の前で杯を取り交わし、結婚の誓いをするのが特徴です。本来は神社の神殿で行われますが、最近では神前結婚式の設備がある結婚式場も多いようです。
服装のマナー
基本的に洋装・和装のどちらでも構いません。ただ、せっかくの機会なので、神前結婚式の雰囲気に合う振り袖や訪問着など、和装での出席をおすすめします。和装の場合、色や柄は派手になりすぎないよう注意しましょう。洋装で出席する場合は、露出は控えめに。ノースリーブタイプのワンピースなら、肌の露出を避けるためにボレロやストールは必ず羽織るようにしましょう。
また、参列するときに気をつけたいのは足元のスタイル。教会結婚式の場合、カジュアルな式であれば素足にパンプスでもOKとされているようですが、神前結婚式で素足は厳禁です。会場によっては靴を脱ぐことが必要な場合もありますので、着脱の際に手間取らないよう脱ぎやすい靴を選ぶとともに、必ずストッキングを履くようにしましょう。
参列者の作法
手水(ちょうず)の儀
神聖な場所に入る前に、手と口を水で清める儀式です。入場する際、桶に入れられた水を柄杓で汲んで手と口を清めます。
※「手水の儀」がない場合や、自分で行わず、人に水をかけてもらう場合もあります。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)の儀
玉串礼拝(たまぐしれいはい)とも呼ばれる儀式です。新郎新婦が玉串(榊の枝)を神前に奉納し、二拝二拍手一拝をする際に、参列者も起立して同じく二拝二拍手一拝を行います。
写真撮影には十分な注意を
神前式に限らず、挙式中の写真撮影はほとんどの場合、禁止されています。どうしても写真撮影をしたい場合は、必ず事前に確認を取りましょう。
式の流れについては、事前に斎主(いわいぬし)や巫女から説明があり、式中にも指示を出してもらえますので、初めての参列だからといって、構えることはありません。とはいえ、大人の女性としては、きちんとした作法を身につけておきたいもの。神殿内に入った際は、礼法上タブーとされているので畳の縁は踏まないように注意しましょう。 マナーを覚えて、2人の門出を気持ちよくお祝いできるといいですね。
文:看護師/カウンセラー 坂口千絵

プロフィール
坂口 千絵
看護師/カウンセラー/ライフコーチ/セミナー講師/WEBライター
家族の死、最愛の夫の病死を通じ、死生観について学んだ経験をもとに、魂の望みを叶えながら、周りの人の幸せもしっかりとサポートしたい人に向け、オンライン講座を提供。セッションは「とにかく話しやすい」「具体的でわかりやすい」と好評。
直観力を駆使したセッションが大好評にて、続々と全国から受講生が集まっている。


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