今さら聞けない海外旅行時の外貨両替
海外旅行で観光やショッピングをするときの支払い手段として「現地通貨(現金)」「クレジットカード」「トラベラーズチェック(※)」があります。ホテルやショッピングモールなど、大型施設や市街地ではクレジットカードの利用はおおむね可能ですが、現金しか利用できない場所もあるため、日本円を現地通貨に両替する必要があります。
現地通貨の入手には、両替のほかに国際キャッシュカードを利用する方法も。銀行の預金口座から、旅行先の海外ATMで現地通貨を引き出すことができ、引き出した現地通貨は日本円に換算されて、手数料とともに引き落とされます。
※トラベラーズチェックの国内販売は2014年3月で終了しましたが、手元にあるトラベラーズチェックは引き続き利用可能です。
お金はどこで両替する?
日本国内で両替をする場合
銀行や国際空港など、外貨を取り扱う所であれば両替が可能です。一般的に、ドルやユーロなど、流通量の多い通貨は日本で両替したほうがお得だといわれています。現地に着いて、現地通貨の手持ちがないと不便なので、少額でも日本国内で両替しておくと安心です。しかし、現金が余った場合、日本円に再度両替する際にも手数料がかかりますので、両替は最小限に抑えた方がよいでしょう。
海外で両替をする場合
異なる二つの通貨を両替するときの為替レートは、常に変動しています。両替場所によってもレートが異なり、現地で両替をする際は、(1)銀行、(2)両替所、(3)空港、(4)ホテルの順にレートが良いといわれています。とくに街の両替所では、数え間違いを装って少なく渡されるケースもあるので、正確に両替されているか必ずその場で確認するようにしましょう。
現地の空港到着が早朝、深夜、休日の場合は銀行が開いていないこともあるので、海外で両替をする際は、事前の確認が必要です。
支払いは現金? カード?
スリ被害などの危険性を考えると、高額現金の持ち歩きは控えたほうが安全です。現金の両替よりもクレジットカードのほうが換算レートが良いため、支払いはクレジットカードの利用をおすすめします。例えば、高額の買い物にはクレジットカードを利用し、少額の買い物には現金というように上手に使い分けられるといいですね。
両替のほかに、海外旅行前には宗教や文化の違いによるマナーなど、現地の知識を身につけておくことも大切。事前準備を万全にして、海外旅行を存分に楽しんでくださいね!
文:看護師/カウンセラー 坂口千絵