今さら聞けない保育所の入り方2 ~入所手続きの流れとポイント~
認可保育所の場合
認可保育所の入所申請は11月頃から市区町村の保育課窓口で受け付けており、各自治体で決められた必要書類を2月中旬頃までに提出します。基本的には入所申込書、保育者の状況を証明する書類(在勤証明や給与明細など)、保育料を決定するための書類(確定申告書や課税証明書など)が必要です。
認可保育所の入所には条件があり、保護者が働いている、家族の介護が必要などの理由で「子どもを預ける必要がある」状態でなくてはいけません。提出した申請書類をもとに、この条件を満たしているかどうかを精査され、優先度の高い順に受け入れられます。
このため、入所には「働くために子どもを預けることがいかに必要か」を書類でアピールすることがポイント。「入所を希望する理由」や「備考」などの欄に、入所できなければ困る理由を明確に記載しておくことをおすすめします。
申請後は、決められた期日(締切日の約一週間後)に入所可否の電話連絡があります(入所決定者のみに連絡するという自治体も)。後日、「保育所入所承諾書」が届き、さらに入所月の中旬頃に「保育料決定通知書」が送られてきます。
認可外保育施設の場合
認可外保育施設に入所を希望する場合は、施設に直接申し込みます。認可保育所のような条件はなく、保護者が働いていなくても入所できる保育施設もあります。
認可外保育施設のサービス内容や教育方針は、事前に確認しておくことが必要です。
こちらで準備が必要なもの、用意してもらえるもの、送迎の有無など、サービス内容が豊富であれば必然的に保育料は高くなるので、自分のライフスタイルに合った施設を選びましょう。
また、「幼少期から多様な教育を試みて可能性を広げる」「のびのびと自然の中で遊ばせる」など、保育に関する方針も施設によってさまざまです。
施設見学会は、ほかの参加者とこのような情報交換ができる場でもあります。申し込む前に、なるべく複数の施設を見学することをおすすめします。
2回にわたってお届けした「今さら聞けない保育所の入り方」、いかがでしたか?
忙しいなかでも納得のいく保育所選びができるよう、参考にしてみてくださいね。
※認可保育所の入所手続きの流れや期日、条件などは、市区町村ごとに異なります。詳しくはお住まいの市区町村の保育課窓口にお問い合わせください。また、本記事では年度ごとの入所を例にご紹介しています。(基本的に入所は随時受付)