今さら聞けない保育所の入り方1 ~「認可」と「認可外」の違い~
保育所には「認可保育所」と「認可外保育施設」がある
保育所には、大きく分けて「認可保育所」と「認可外保育施設」の2タイプがあります。
認可保育所は、国が定めた基準(施設の広さ、保育士の人数、給食設備など)を満たして、都道府県知事に認可された施設。市区町村が運営する公立保育所と、社会福祉法人などが運営する民間保育所(私立)があります。いずれも自治体から公費補助を受けて運営しているため、認可外保育施設に比べて保育料の負担が少ないのが特徴です。
認可外保育施設は、国の認可基準とは異なる保育施設のこと。長時間保育や深夜保育に対応したり、英語教育やリトミックなどに力を入れているところが多く、それぞれ個性的です。企業や大学などが社員や学生用に設置している施設や、ベビーホテル、深夜に子どもを預かる保育施設も認可外に含まれます。
「認可」と「認可外」、保育料の違い
認可保育所の保育料は、世帯収入に応じて市区町村ごとに段階的に保育料が定められ、収入に従って細かく分かれています(無料~8万円ほど)。入園料はありません。
一方、認可外保育施設の保育料は、収入に関係なく一律です。上限は決められていますが、保育料は施設が自由に設定できるので、各保育施設によって異なります。保育料のほか、別途入園料(2~5万円ほど)が必要です。
一般的に認可保育所よりも認可外保育施設の方が負担額は高いと思われていますが、市区町村によっては助成金制度などがあり、補助が手厚い地域では認可保育所よりも保育料が安くなる場合も。認可外保育施設への入所を検討する場合は、地域の保育料補助制度について、あらかじめ各自治体の保育課などに問い合わせて確認しておきましょう。保育施設でも助成金について案内をしてくれるところが多いようです。
「認可」と「認可外」の違いをしっかりと認識して、ライフスタイルに合った保育所を選びたいですね。 次回は、認可保育所と認可外保育施設の「入所手続きの流れとポイント」についてご紹介します。