今さら聞けないスマートフォンの使い方
仕事中のマナー
勤務中は私物のスマホを持ち歩かない
勤務中に私物のスマホを持ち歩くことを原則禁止としている医療機関は少なくありません。鞄などの中に入れている場合もスマホは常にマナーモードにし、見るのは休憩中だけにしましょう。
患者さんの情報がわかるものをネット上に載せない
TwitterやFacebookなどのSNSやブログなどに、患者さんの情報がわかる可能性があるものを載せないようにしましょう。「Twitterは自分の名前を匿名にしているから大丈夫」「Facebookは友達のみの公開にしているから大丈夫」などと思っていても、予想外のところから患者さんが特定できてしまう場合も少なくありません。
セキュリティ対策をしっかりと
スマホを他人に見られたり、紛失したりすると、自分だけでなく他の人の個人情報まで流出する危険があります。開けたままのカバンに無造作に入れておいたり、机の上に置きっぱなしのまま、その場を離れたりしないよう気をつけましょう。また、パスワードロックをかけることも忘れずに。
プライベートでのマナー
歩きスマホをしない
近年、歩きスマホによる事故が多発しており、地下鉄など公共の場でも警告表示が貼られているのが見られます。とある研究結果によると、通常歩行時と比べ、歩きスマホをしているときの視野は1/20に狭まることがわかっています。周囲の迷惑にならないためにも、「私は大丈夫」という根拠のない自信は持たず、しっかりと前を見て歩きましょう。
食事の席でスマホをテーブルに置かない
机やテーブルなど相手から見える場所にスマホを置くと、「自分よりもスマホの用件の方が大事なのかな……」「会話に集中できていないのでは……」などと不安にさせてしまう可能性があります。緊急の連絡が入る予定がある場合は別ですが、食事に限らず誰かとコミュニケーションを楽しむような場においては、スマホはバッグなどにしまっておいたほうがよいでしょう。
外食時に料理を撮影するときは配慮を
お店で食事をとっているお客さんの中には、シャッター音やフラッシュの光を不快に感じる人もいます。料理を撮影する際には、必ず配慮するようにしましょう。また、ほんの数秒から数分の撮影でも、食事前に同席者を待たせてしまうことはマナーとしてあまりいいものではありません。また、お店によっては撮影がNGの所もありますので、撮影前に店員さんに一声かけて撮影の了承を得ると安心です。
スマホは日ごろから非常に使用頻度が高いため、気がつかないうちにマナー違反をしていることも。改めてスマホの使い方を振り返り、節度をもって使えるようになるといいですね。
文:看護師/カウンセラー 坂口千絵