• 2021年4月22日
  • 2021年11月9日

1日も早く緊急事態宣言の発令を、日医会長~宣言解除はステージ2以下で検討すべき

 

日医の中川会長が新型コロナウイルス感染症の変異株が47都道府県全てで確認されたことを受けて、若者も重症化しやすいなど変異株の特徴や恐ろしさが国民に周知されていないことに危機感を表明。

「自粛を基本とした対策はもう限界」(中川会長)と厳しい対応の必要を訴え、緊急事態宣言の発令についても、躊躇している場合ではないとの考えを明らかにしました。宣言解除については、下がりきらない状態で緩めると再拡大することが懸念されるため、ステージ2以下で検討に入るべきだと述べています。

日医・中川会長

日本医師会(日医)の中川俊男会長は21日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症の変異株が47都道府県全てで確認されたことを受けて、若者も重症化しやすいなど変異株の恐ろしさが周知されていないと危機感を表した。緊急事態宣言の発令についても、躊躇している場合ではないとの考えを明らかにした。【齋藤栄子】

中川会長は、「自粛を基本とした対策はもう限界」で厳しい対応が必要だとし、東京都も大阪府のように指数関数的な拡大傾向にあるなどと指摘。感染拡大の状況によっては、全国を視野に宣言も今後あり得るとの見方だ。宣言の解除については、下がりきらない状態で緩めると再拡大するため、ステージ2以下で検討に入るべきだと述べた。

ワクチンについては、医療従事者への優先接種について、高齢者用を転用してもよいと事務連絡で明確にされているが、十分に伝わっていないと指摘。全国の市区町村に再度徹底を求めると同時に、国からの通知が連日大量に発出されているため、通知の要約を出すなど現場への配慮を求めた。

また、記者の質問に答える形で、歯科医師のワクチン接種については、▽研修を受けることが要件になる▽ワクチン自体がまだ少ない▽ワクチンの数が整備されれば日医としても全力で手当てする-などの理由から、反対の考えを示した。

出典:医療介護 CBニュース