新型コロナで看護師不足、確保支援へ 日看協「疲弊する看護師にエールを」

ナースぷらす 編集部からのコメント

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、日看協(福井トシ子会長)が4月3日に記者会見を行いました。東京都内を中心に一部地域の病床数が逼迫状況にあり、日医の横倉義武会長も4月1日に「医療危機的状況宣言」を出した中、看護職員の不足や疲弊の状況などについて国民の理解不足解消を求めています。終息が見えない状況の中で治療にあたる看護師に配慮し、免疫力の低下により看護師本人たちの感染リスクも高まっていると訴えました。
また感染症治療における特殊対応では通常の4倍の看護師が必要な点にも触れ、現在結婚や育児、介護などでブランクがある離職中の看護師に対しても協力を求めており、「いきなり看護現場へ戻るのが不安な場合、電話相談への対応や薬の見守りなど、できることはたくさんあるので力を貸してほしい」と話しています。

日本看護協会の福井トシ子会長は3日の記者会見で、新型コロナウイルス感染拡大に伴う看護職員の不足や、現職員の疲弊の状況などについて説明した。都道府県ナースセンターと連携して復職を考える看護師へ呼び掛け、不足する人材を確保したい考え。【齋藤栄子】

<看護職員の不足や疲弊の状況などについて記者の質問に答える日看協の福井会長>

福井会長は、感染症の患者への対応には厳密なガウンテクニックを行うため、補助する看護師が別に必要で、人工呼吸器を使用する患者1人に対し2人以上の看護体制にするなど、「通常の4倍の看護師が必要になる」などと説明。感染症に対応するために選抜された看護師は、終わりが見えない状況が続き免疫力も低下するため、感染しやすい状態にあるなどの懸念を示した。

また、学校の臨時休業による看護職員の休暇取得などからも、臨時雇用の看護職員が求められている。日看協が厚生労働省から指定を受けて運営している中央ナースセンターでは、離職中で臨時雇用の求職者が5万6000人いるので、都道府県ナースセンターと連携して就業希望者のマッチングなどを進める考えだ。福井会長は、いきなり看護現場へ戻るのが不安な場合、電話相談への対応や薬の見守りなど、できることはたくさんあるので力を貸してほしいと話した。

一方、日本赤十字社の新型コロナに対応する職員のためのサポートガイドから引用し、ウイルスによってもたらされる、▽生物学的▽心理学的▽社会学的-な3つの感染症についても触れ、フロントラインにいる看護職が最もこの影響を受けると指摘。中でも、感染者の看護に当たった職員の子どもが保育園への登園を拒否されていじめを受けた事例や、院内感染した看護師がPTSDに陥り、カウンセリングを受けた事例、風評被害による新卒の看護職員の入職辞退などの事例を挙げて、「看護師にエールを送ってほしい」などと国民への理解を求めた。

日看協では、看護職員に向けた資料「感染予防の基本」をホームページで公開している。「個人防護具の正しい着脱(診察編)」など、分かりやすい5分程度の対策動画も近く配信する予定。

日看協ホームページ「新型コロナウイルス感染症関連情報」

>>【全国どこでも電話・メール・WEB相談OK】看護師の無料転職サポートに申し込む

<PR>日本最大級の看護師の転職サイト