空気感染の麻疹予防、換気完了まで撮影室使用中止 診療放射線技師会が感染症対策ガイドライン公表

ナースぷらす 編集部からのコメント

麻疹(はしか)の流行拡大を受け、日本診療放射線技師会は「診療放射線分野における感染症対策ガイドライン」を発表。空気感染する麻疹は、撮影室の部屋容積全量分の換気が完了するまで「使用中止とする」としています。診療放射線分野は、初期診断のためにさまざまな診療科から患者さんが訪れることもあり、感染制御の重要なポイントです。放射線技師はもちろん、看護師も器材などの取り扱いに十分に気を付ける必要があります。
診療放射線分野における感染症対策ガイドライン
http://www.jart.jp/news/kansensyoutaisaku_GL_10.html

日本診療放射線技師会は、「診療放射線分野における感染症対策ガイドライン」を公表した。感染症の標準予防策や撮影に使用した器材の消毒、予防接種・抗体価の確認などを取り上げている。空気感染する麻疹については、撮影室の部屋容積全量分の換気が完了するまで「使用中止とする」としている。【新井哉】

ガイドラインでは、診療放射線分野ではさまざまな診療科から初期診断のために患者が検査に訪れ、感染症の有無に関する情報がないまま対応することが多いことや、救急診療の撮影では、血液や体液に曝露する危険性があることに触れ、「放射線技師への教育および訓練は、感染制御を継続して運用するうえで極めて重要」との見解を示している。

標準予防策の項目では、手洗いの留意点や個人防護具の使用方法などを記載。例えば、ビニールエプロンやサージカルマスクなどの廃棄時には「汚染された表面に触れないよう気をつける」としている。使用後の器材については「清拭、消毒(必要に応じて滅菌)を行い、衛生的に保管する」と記載。再使用する器材は、エビデンスに基づいた方法や業者の推奨する方法で処理するよう促している。

麻疹に関しては、感染力が極めて強いことや成人では肺炎を併発し重症化することなどを明記。患者にはウイルスの飛散を防止するため「サージカルマスクの着用を指導する」としたほか、部屋が循環換気の場合は「感染のリスクを広めることに繋がるリスクが考えられるため確認を要する」としている。

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