避難所運営に弱者の視点、東京都大賞に「女子会」~地域の防災力強化、認知症・障害者などに配慮も

ナースぷらす 編集部からのコメント

さまざまな事象に「女性の視点」導入が重要視される昨今ですが、都内・成城地域の災害時一時避難所の運営に、地域女性の視点を取り入れるために立ち上げられた「女子会」に対し、東京都の女性活躍推進大賞(地域部門)が贈られることになりました。その女子会には医師や看護師、薬剤師、社会福祉士、ケアマネージャー、養護教諭などの有資格者に加えて、民生委員も参加しており、地域全体の防災意識の底上げに貢献しているそうです。

女子会の設立などを提案した坪内暁子助教

災害時一次避難所の運営に地域の女性の視点を取り入れるために「女子会」を立ち上げ、地域の防災力を強化した成城学校避難所運営管理協議会と成城避難所女子会が連名で、東京都の女性活躍推進大賞(地域部門)を受賞することが決まった。都が17日に発表した。協議会と女子会は現在、認知症の人や精神障害者などの災害時要援護登録者だけでなく、災害時に実際支援が必要となる身体的・社会的弱者に目を向けた活動を展開している。【新井哉】


都は、取り組みの効果などについて、女子会の設立によって参加者の敷居が低くなり、防災啓発コンクールや防災イベントの開催といった「地域コミュニティの活性化」に寄与したことを挙げている。また、女性たちの意見が地域の防災の取り組みに反映されることで、地域の担い手としての自信や主体性を創出したとしている。

成城学校避難所(新宿区)の運営などに関わっている順天堂大大学院医学研究科研究基盤センターの坪内暁子助教が女子会の設立などを提案した。坪内助教によると、女子会は2017年4月に設立。現在は、要援護者に限らず、妊婦や慢性疾患患者らを含めた身体的・社会的弱者にも目を向けた活動を展開している。

女子会には、医師や看護師、薬剤師、社会福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、養護教諭などの有資格者に加え、民生委員が参加しており、地域全体の防災意識の底上げに貢献している。17年度と18年度に女子会と協議会が連携して防災啓発作品コンクールを行ったところ、地域の介護施設入居者などから多数の応募があった。防災訓練の参加者を増やそうと、授賞式は防災訓練の閉会式と併せて行った。

坪内助教は「要援護者支援などの活動に関心を持った住民が会合に参加するようになってきた」と指摘。地域の成果や取り組みに関する情報について、今後、避難所地域だけでなく、他の地域でも共有したり、活用したりしてもらう方向で活動を展開していく予定だという。20年1月23日に都庁で行われる女性活躍推進大賞の贈呈式には、小池百合子都知事が出席する予定。

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