保険診療の遺伝子パネル検査、10月末までに805件実施~治療につながったのは88人、厚労省が公表

ナースぷらす 編集部からのコメント

生検や手術などで採取されたがん組織を用いて、大量のゲノム情報を読み取る解析装置で、一度に多数の遺伝子変異を同時に調べる「パネル検査」の実態把握調査の結果が厚労省から「がんゲノム医療推進コンソーシアム運営会議」へと報告されました。パネル検査が保険適用された今年6月から10月末までの期間、62の医療機関で計805件のパネル検査が実施された結果、治療に結び付いた患者さんが88人いたそうです。

厚生労働省は5日、一度に多数の遺伝子を調べる「がん遺伝子パネル検査」(パネル検査)の実態把握調査の結果を、「がんゲノム医療推進コンソーシアム運営会議」に報告した。パネル検査が保険適用された2019年6月から10月末までに、62の医療機関が計805件のパネル検査を実施。その結果、治療に結び付いた患者が88人いたことが分かった。【松村秀士】

厚労省は、がんゲノム医療中核拠点病院など167施設を対象に、6月1日から10月31日までのパネル検査やエキスパートパネル(専門家会議)の実施状況などを聞いた。

それによると、回答した134施設(回答率80.2%)のうち、パネル検査を実施したのは、がんゲノム医療中核拠点病院が8施設、がんゲノム医療拠点病院が23施設、がんゲノム医療連携病院が31施設。

この5カ月間に実施されたのは計805件で、月ごとに見ると、6月が2件、7月は33件、8月は155件、9月は216件、10月は399件。また、「がんゲノム情報管理センター(C-CAT)へのデータ登録」「登録されたデータの二次利活用」に、患者が同意した割合は99.3%だった。

パネル検査は、生検や手術などで採取されたがんの組織を用いて、大量のゲノムの情報を読み取る解析装置で一度に多数の遺伝子変異を同時に調べる検査。その結果を、エキスパートパネルで解析し、最適な薬の選択などにつなげるのが狙いだ。

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