抗菌薬、半数が誤解「風邪・インフルに効く」 「風邪で処方希望」も3割

ナースぷらす 編集部からのコメント

抗菌薬に対して誤解をしている患者さんが、想像よりもたくさんいるかもしれません。「抗菌薬意識調査」により、「抗菌薬は風邪やインフルエンザに効く」と半数が誤解し、風邪で医療機関を受診した際に抗菌薬の処方を3割の人が望んでいることが明らかになり、正しい理解を促すことが求められます。

抗菌薬は風邪やインフルエンザに効くと半数が誤解し、風邪で医療機関を受診した際に抗菌薬の処方を3割の人が望んでいることが、国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファランスセンターが実施した「抗菌薬意識調査」で明らかになった。日本でも薬剤耐性(AMR)アクションプランに基づき、抗菌薬の適正使用の呼び掛けや専門職などへの薬剤耐性に関する研修などの取り組みが進められているが、一般国民に向けた普及啓発もさらに強化していく必要性が示された。【吉木ちひろ】

調査は2018年8月30日から9月3日にかけてインターネット上で実施し、全国の10歳代から60歳代までの男女721人から回答を得た(内訳は男性360人、女性361人)。それによると、「抗菌薬・抗生物質という言葉を聞いたことがあるか」という設問に、「ある」と回答した人の割合は66.7%、「あるが詳しくはわからない」は27.5%。「抗菌薬・抗生物質はどのような薬だと思うか」(複数回答)については、71.9%が「細菌が増えるのを抑える」と正しい回答を選択していた。一方で、「熱を下げる」(40.9%)、「痛みを抑える」(39.9%)、「がんを治す」(9.0%)といった間違った回答も多かった。

抗菌薬・抗生物質が具体的に「どのような病気に有用か」(複数回答)を問う設問では、「かぜ」(49.9%)と「インフルエンザ」(49.2%)について半数が誤認識していた=グラフ=。また、「かぜで受診したときにどんな薬を処方してほしいか」とする設問には30.1%が「抗菌薬・抗生物質」と回答していた。「処方された抗菌薬・抗生物質を飲みきっているか」に対しては、「最後まで飲みきっている」は52.4%で、「治ったら途中で飲むのをやめる」が34.0%、「途中で忘れてしまい飲みきっていない」が5.7%だった。

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