• 2018年2月20日
  • 2022年5月13日

仕事の確認不足が多いときの対処方法

 

仕事の確認不足が多いときの対処方法

経験を重ねれば重ねるほど、仕事の抜けはなくなっていくと思いがちですが、「慣れ」から生じる確認漏れが増えてしまうこともあります。「経験を重ねているはずなのに、どうして『確認不足』が増えていくのかな……」と悩んでいるあなたに対処方法のヒントをお伝えします。

講じた対策を徹底する習慣を

看護師の仕事を長く続けていると、「毎回、やっていることなのに忘れてしまう」「これまで忘れたことがないのに、うっかり忘れてしまう」などのような「慣れが原因で起こるミス」が増えることがあります。 経験を重ねているからこそ、ルーチン化している業務は、ついつい「いつもやっていることだから大丈夫」と思いがちですし、人から頼まれたことなども「忘れないので大丈夫」と自己過信してしまいます。かくいう私は、やるべきことを忘れる頻度はそれほど多くないと自負しているので、たまにですが対策を行うのを怠ることがあります。しかし、そのわずかなひと手間を省いたときにかぎって、時間どおりに施行している処置を忘れそうになることが……。患者さんに不利益を与える可能性があるという怖さを知ってからは、以下の対策を徹底するようになりました。

【確認漏れを防ぐ4つの対策】

1) 確認事項は必ず事前にノートに書き出し、項目を□(もしくは○)で囲む。 観察や処置が終了したら□あるいは○の中に、「/」または「×」をつける。

2) 重要な項目を赤丸で囲む、もしくはノートの右上に赤字で書き出す。

3) 忘れてはいけないことを付箋に書き出して持ち歩いているノートに貼り、あえてノートに書いてある字を見えないように隠す。

4)勤務中、ノートに書いた確認事項に施行漏れがないか何度も読み返す。

私は、これらの対策を徹底する習慣をつけることで、確認不足によるミスはほぼ皆無となりました。

切り替えを上手にする

頻繁なミスで落ち込むことも多いですが、普段であればしないミスを起こした場合も、かなりショックは大きいですし、引きずることも多いのではないでしょうか。失敗の経験を生かし、ほどよい緊張感を持ちながら仕事ができればいいのですが、一度の失敗で自信を喪失してしまい、働くこと自体に不安を感じてしまうことも少なくありません。 しかし、大切なことは、「たまにしてしまうミス」に焦点を当てすぎないこと。たまにミスをするということは、それ以外のときは、きちんと仕事ができているともいえるのです。自分を責めるのではなく、対策をしっかりと立てること。そして、日ごろはきちんと仕事ができていることを認めたうえで、前向きに態勢を立て直してくださいね。

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