• 2018年1月23日
  • 2021年11月1日

変わりたいのに変われない理由とは

 

変わりたいのに変われない理由とは

「どうにかして自分を変えたい……」と思っていても、なかなか行動に移せないと悩む方も多いもの。決意したにも関わらず、変わることができないのはなぜなのか、その理由と対処方法についてご紹介します。

「本当は変わりたくない」が真の理由

これまで幾度となく「自分を変えたい……」と思いながらも変われないのは、目標に具体性がない、変化しても認めることができないなどのさまざまな要因があります。しかし、もっとも大きな理由に「本当は変わりたくない」という気持ちがあるのをご存じでしょうか。これは、無意識レベルで「変わらないことのメリット」を感じているということなのです。 基本的に人間は、脳の構造や本能から、「慣れ親しんだ環境や、現状維持を好む傾向にある」といわれています。置かれている現状がどんなに納得しがたいものであったとしても、その状態に慣れてしまうと、苦痛のある・なしにかかわらず無意識にその状態を保とうとすることも少なくありません。 変わりたいと思っているのに行動を起こせない、あるいは起こしたとしても続かない場合、「本当は変わりたくないのかもしれない」と認めることも重要です。 耳の痛い話ですが、本当に心から変わりたいのであれば、「変わりたいけど変われない……」と嘆いたりはせず、すぐ行動に移すものなのです。

変わる前に「変われない自分」を受け入れる

私自身、「変化」することに対し、とても抵抗が強いタイプだと思います。今よりもっと行動力があったら、もっと社交的になれれば……などと思うこともごくたまにありますが、それはあくまでも私の「理想」。本音ではありません。いつまでも変わろうとしない自分に対し、「本当にこれでいいのだろうか」という思いがふと頭をよぎることもありますが、「変わる」「変わらない」という悩みにとらわれたくはないので、そのときどきで感じる「本音」をできるかぎり大切にしています。 あとで振り返ると、変わろうとしない自分を受け入れながら過ごしているうちに、考え方や生活習慣、行動などが、なぜか自然と変化していることに気づきました。その瞬間、「やはり、無理に変わる必要はないんだ」とあらためて確信したのです。 「このままでは何も成長しないし、変わらなければならないような気がする」と考え、何らかの形で行動に移すことができればいいのですが、行動できずにただ「変わりたい」「変わらなければ」が口ぐせになってしまうと、「変化」そのものが自分自身を苦しめる呪縛となりかねません。また、「変われない自分」に対して自分を責める傾向が強い人は、「どうしたら変われるか」ではなく、「どうしたら変われない自分を受け入れられるか」という視点で考えてみてください。今の自分を受け入れ、無理なく変化していけるといいですね。

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