• 2016年6月7日
  • 2021年11月12日

マスクによる肌荒れ&乾燥を対策!薬に頼らずに治す方法や原因は?

 

前回は病院内の乾燥は不織布マスクが原因となっていることも多いとお伝えしました。今回も薬剤師 兼 美容家の花田 真理(はなだ まり)さんに、マスクによる肌荒れと乾燥の対策方法をご紹介していただきます。

マスクの肌荒れ・乾燥の原因

不織布マスクは吐いた息が水蒸気となり、マスク内に充満・肌に付着することで、蒸発する際に角質層の水分が奪われるため乾燥が進行します。 この場合、乾燥を防ぐためにはマスク内に充満した水蒸気への対策を行うことが必要です。 水蒸気を防ぐためには不織布マスクよりガーゼタイプのマスクを使用した方がいいのですが、ウイルスのことを考えると病院内でガーゼマスクを使用することはお勧めできません。看護師さんの場合は不織布マスクを使用することが避けられないでしょう。

マスクの肌荒れ・乾燥を治すための対策

①マスクの内側にガーゼを挟む

不織布マスクによる肌荒れ・乾燥を防ぐには、不織布マスクの内側にマスクと同じくらいの大きさのガーゼを挟んで使用するようにしましょう。そうすることで、マスク内の蒸れが解消できます。 何枚か換えのガーゼを用意しておき、内側のガーゼが湿ってきたときに交換すれば使用感が良くなり、不織布マスクを直接つけるときよりは乾燥しにくくなります。 また、マスクと肌の間にガーゼを挟むことで不織布の繊維が肌に直接触れることを防げます。肌が擦れるなどの刺激が少なくなり、かぶれなどの肌荒れ予防にもなります。

②マスクを定期的に取り換える

不織布マスクは乾燥が進行するだけでなく、蒸れやすいため雑菌が繁殖しやすくなります。 乾燥や雑菌の繁殖を防ぐためには換気も必要です。マスクは定期的に取り換えましょう。マスク内の衛生を保つため、午前・午後で時間を決めてマスクを新しいものと交換するといいでしょう。

③サイズが合ったマスクを使用する

使っているマスクのサイズが小さい場合も、擦れによって肌に刺激が加わることがあります。 肌に刺激が加わるとかぶれや赤みなどの肌荒れが起きやすくなってしまうので、自分に合ったサイズのマスクを使用するようにしましょう。

④保湿をこまめに行う

マスクをつける前の保湿はもちろんですが、外した際はこまめに保湿を行いましょう。 マスクを外すとマスク内で発生した水蒸気によって、ふやけた状態の肌が外気にさらされます。このとき水蒸気が蒸発して肌の水分まで持っていかれるため、これを繰り返すほど乾燥しやすい状態になってしまいます。 マスクを外すたびに保湿剤を塗り直すのは無理だと思いますが、化粧直しの際には保湿をし直すなど、対策するとよいでしょう。

肌荒れしないためにスキンケアやクリーム、生活習慣の見直しも

もちろん、乾燥に関しては不織布マスクだけが原因なのではなく、病院内の空気乾燥、スキンケアでの保湿不足や手のアルコール消毒・手洗いなども関係してきます。
ハンドクリームはこまめに塗る、スキンケアやクレンジングは肌に合うものを使用する、肌を擦りすぎない、脂を取りすぎないということも重要です。 また敏感性乾燥肌の方は特に、マスクの刺激で肌荒れしやすいので気をつけましょう。 肌荒れや乾燥対策をする前に、自分がどのタイプの乾燥肌なのかを認識しておくことも大切ですよ。

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