ベースメイクアイテムの違いと使い分け＜前編＞

ファンデーションは、肌の色ムラをカバーしたり、シミやソバカスなどの肌トラブルを隠したり、肌をより美しく演出するために使うアイテムです。紫外線や冷暖房などから肌を守る効果もあり、パウダー、リキッド、クリーム、エマルジョン、スティック、２ＷＡＹ、ミネラルなど、油分の量やテクスチャーなどの違いでタイプ分けされています。また、目の下のクマやシミに部分的に使用するコンシーラーは、ファンデーションに分類されるアイテムです。部分用ファンデーションと考えるとわかりやすいでしょう。

ＢＢクリームを韓国発祥の化粧品だと思っている人もいるようですが、ドイツの皮膚科医が患者のピーリングや手術後のデリケートな皮膚を保護するために開発したのが始まりです。 「ＢＢ」とは、Blemish Balm（ブレミッシュ バルム）の略で、簡単にいうと「Blemish（傷・欠点のこと）Balm（香油）＝傷や欠点を補う軟膏」という意味です。美容液、化粧下地、日焼け止め、ファンデーションなどの機能を兼ね揃えたオールインワン化粧品として販売されていることが多いです。しかし、ＢＢクリームと呼ぶ基準は決められていないので、メーカーごとに基準は異なり、そのため通常のファンデーションでもメーカーがＢＢクリームといえば、それはＢＢクリームになります。 ＢＢクリームは１つのアイテムを使用するだけで手軽にシミやソバカスをカバーでき、カバー力はファンデーションと同程度あるものが多いです。 ＢＢクリームはファンデーションより肌に優しいと考えている人がいますが、実は間違いです。使用されている成分はファンデーションと同じようなものなので、ＢＢクリームはファンデーションの１つと考えておいた方がよいでしょう。

ＣＣクリームは、ＢＢクリームの後に開発された化粧品です。ＢＢクリームの人気が出たため化粧品会社が独自に開発を進めたといわれ、ＢＢクリームの進化版ともいえます。ＢＢクリームは「Blemish Balm」と意味があるのに対し、ＣＣクリームには正式名称がありません。Color Control Cream（カラー コントロール クリーム）もしくはComplete Correction Cream（コンプリート コレクション クリーム）などといわれることが多いですが、メーカーごとに異なります。簡単にいうと「Care（ケア）」 と「Control（コントロール）」をするクリームだと思っておくとよいでしょう。 ＣＣクリームは美容液、化粧下地、日焼け止めなどの効果はありますが、カバー力はＢＢクリームより低いです。ＣＣクリームの役割は光を利用して肌の色ムラをなくし、肌全体をトーンアップさせることで肌の欠点をカモフラージュすることです。

肌を立体的に綺麗に見せたり、皮脂や汗を吸着して化粧くずれを起こしにくくするアイテムで、ファンデーションの一種です。 カバー力はほとんどありません。フェイスパウダーはファンデーションの中で、最も油分の少なく粉分が多いアイテムになり、油分が含まれていないため肌への負担も少なく石鹸で落とせます。フェイスパウダーには、ルースパウダーとプレストパウダーの2タイプがあります。

次回は、ファンデーション・ＢＢクリーム・ＣＣクリーム・フェイスパウダーの使い分け方法についてお話しします。お楽しみに！

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