• 2015年8月26日
  • 2021年11月15日

ハンドクリームの選び方

 

第1回はハンドクリームのタイプについてお伝えしました。今回は、どのようにハンドクリームを使い分ければいいのかを紹介します。 では、具体的にみていきましょう!

使用用途に合わせて使い分ける

・乾燥によるかさつきや粉っぽさが気になる場合
水分と油分を補給する保湿系ハンドクリームを選びましょう。
・指先や手の甲などの角質が厚くなりゴワゴワしている場合
厚くなった角質を柔らかくしてくれる尿素が配合された尿素系ハンドクリームを選びましょう。 ただし、尿素は刺激になることがあるので皮膚の薄い部分や傷には塗らないようにしてください。
・ささくれ・あかぎれ・ひびがあったりかるい痒みがある場合
血行を改善するビタミンEなどが配合されたビタミン系ハンドクリームを選びましょう。 マッサージしながら塗るのがおすすめです。

看護師さんの場合は勤務中に手洗いの頻度が高く、ハンドクリームを使用することがあると思います。 そこで、気になるのがハンドクリームによるベタつきではないでしょうか?
ハンドクリームを塗るのはいいけれど、ベタベタするのは嫌という方は、シリコーンが配合されているハンドクリームかパウダーが配合されているハンドクリームを選ぶことをおすすめします。
シリコーンとは皮膜性を持つ成分であり、さらさらした使用感になり水を弾く効果もあります。シリコーンの中でも成分によって被膜の度合いが異なります。 「水に強い」や「さらさら」などの謳い文句で販売されているハンドクリームによく配合されています。
具体的にいえば、ジメチコンやシクロペンタシロキサンなどの成分で、成分名の最後に「~コン」or「~シロキサン」などと書かれていることが多いです。購入前に成分をチェックしてみてくださいね。
また、仕事用はさらさらタイプ、自宅用は高保湿タイプを使用するなど、ハンドクリームを使い分けることもおすすめです。

手洗い時に気をつけること

手洗い時に気をつけてほしいのが、水の温度です。熱いお湯は、手の皮脂膜や角質層の潤い成分まで流してしまいます。 そのため、手洗いは水かぬるま湯で行いましょう。

最後に

細菌が付着した状態でハンドクリームを塗ってしまうと、ハンドクリームの下で細菌を温存してしまうことになります。手からの感染を防ぐためにも、ハンドクリームを使用する前には手洗いや消毒を行い、肌に細菌が存在しない状態でハンドクリームを塗りましょう。 手が乾燥していなかったとしても、乾燥予防としてハンドクリームを使用することが大切です。手荒れがよくならない場合や痛み、出血を伴うほど悪化してしまった場合は、皮膚科を受診してくださいね。

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