• 2016年8月2日
  • 2021年11月16日

サンダルも怖くない!「かかとケア」で素足美人に!<後編>

 

前回はかかとのケアについてご紹介しましたが、今回はかかとケアの注意点についてご説明します。 かかとの水虫ではなく、かかとがガサガサしている場合、「かかとの角化症」が起こっている状態といえます。
角化症とは、角質層(もっとも外側にある皮膚)が厚く硬くなる症状のことをいい、厚くなった部分の乾燥が進みやすく、ひび割れを起こすこともあります。

かかとの角化症が起こる原因

ガサガサになる主たる原因には「外的刺激」と「乾燥」が挙げられます。
外的刺激とは、サンダルやハイヒールなどの靴や歩くときに掛かる摩擦、紫外線を浴びたりすることで起こります。外的刺激から保護するため、かかとが防御機能として働き角質を厚くさせていきます。また、かかとには皮脂腺がないため元々乾燥しやすい部分ですが、加齢やストレス、外的刺激などによって肌の角質がダメージを受けたり、角質が厚くなると保湿成分がいきわたりにくくなるため乾燥が進行しやすくなります。

かかとのガサガサを引き起こさないためには、「外的刺激」と「乾燥」をなるべく起こらないようにすることが大切で具体的には下記が挙げられます。

「外的刺激」と「乾燥」を防ぐ方法
・足を圧迫する靴・足に合わない靴を履かない
・定期的に角質ケアを行う
・身体や足を冷やさない
・日焼け止めを使う

かかとケアの注意点

定期的にかかとの角質ケアを行うことは大切なポイントですが、前回ご紹介したかかとケアを行う際に注意してほしい点があります。
具体的には下記になります。

尿素配合のクリームの注意点
・刺激になることがあるので傷がある場合は塗らないようにする
・角質が厚くガサガサした部分だけに塗る
・症状が良くなったら使用を中止し、尿素が配合されていない保湿クリームに切り替える

尿素はタンパク質を分解することで、角質を柔らかくしていきます。保湿クリームで改善が難しいほど固くなった皮膚には効果的ですが、通常の皮膚に使用するとターンオーバーが早まり肌のバリア機能が弱まってしまう場合があるので、角質が厚くなりすぎた場合のみ使うようにしましょう。

フットケア専用やすりの注意点
・一気に削りすぎないように気を付ける
・お風呂や蒸しタオルなどでかかとの角質を柔らかくする(ふやけるほど柔らかくするのはNG)
・やすりは一方向に動かす
・使用後は削った部分を保湿する

専用やすりは力を入れすぎてしまったり、角質を除去しすぎてしまう人がいます。そうすると肌が傷つきバリア機能が壊れてしまい逆効果です。角質はある程度必要なものなので、削りすぎないよう注意してください。

ピーリングの注意点
・薬液が肌に合わないことがあるため、使用前に必ずパッチテスト行う
・皮(古い角質)が剥けてきても無理に剥がさない
・皮(古い角質)が剥けている間は足に保湿クリームなどをつけないようにする
・薬液に足を浸している最中に痛みや強い刺激がある場合、直ちに使用を中止する

ピーリングは薬液に浸すだけなので楽な反面、敏感肌の人や妊娠中・授乳中の人などは肌荒れを起こす場合があります。必ず使用前にパッチテストを行い、異変がある場合は直ちに使用を中止しましょう。

最後に

かかとは体重がかかるうえに、摩擦による刺激が受けやすい場所です。かかとケアは定期的に行うこと、かかとの保湿を日課にすること、冷やさず足の血行をよくすることが大切です。日々のお手入れを心がけ綺麗な素足を維持しましょう。

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