毎日を豊かにする秘訣は「プチ変化」から
第14回目

看護師の仕事に新鮮味がなくなったり、「単調な毎日がつまらない……」と感じたりすることはありませんか? マンネリを打破するには新しく挑戦することが必要です。しかし、これまでの習慣を急に変えるのは難しいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなときは、いきなり大きな変化を目指さなくとも、生活に「プチ変化」を起こすことで、毎日を豊かに過ごすためのきっかけが作れるのです。
プチ変化はどうやって起こせばいいの?
それでは、「プチ変化」をどのように起こせばいいかを3つの視点からお伝えします。
「好ましい考え方」でプチ変化を起こす
「おもしろく『ない』」「わから『ない』」「でき『ない』」など、『ない』のつく言葉は、変化の妨げにつながり、仕事の意欲も減ってしまいます。生活の豊かさは、「ない」ことではなく、「ある」ことに気づくことから始まるもの。「できなかったこと」だけでなく、「できていること」にもきちんと目を向けましょう。「足りないもの」ばかりでなく、「すでにあるもの」に気づくような考え方をすることで、ストレスも緩和され、自発的に行動ができるようになります。
「美しい身体づくり」でプチ変化を起こす
美しい身体づくりに重要なのは、「姿勢」です。歩くときに猫背になっていませんか? カンファレンスや会議などで、イスに座っているときに脚を組んだりすることも、身体の歪みにつながります。背筋を伸ばし、おなかをへこませながらまっすぐに前を見て歩くことを意識したり、座るときに背筋を伸ばして正しい姿勢を保つことは、美しい身体づくりへの第一歩。健康維持やダイエットにもつながります。さらに、美意識を高めることで、美容や健康に対する新しい関心が湧いてくるかもしれません。
「仕事の効率化」でプチ変化を起こす
看護師の大切な業務の一つである看護記録は、常に「簡潔・明瞭」な記載が求められます。日ごろ、「看護記録をつけるのが苦手……」と感じている方は、「文章を短く表現する練習」から始めてみましょう。
たとえば、「腰の痛みが続いている」は「腰痛持続中」、「胸の痛みや腹部の痛みを本人に尋ねると『ない』と言っている」は、「胸部・腹部症状無」という簡潔な表現に言い換えることができます。「たかが何文字か短縮したところで、何も変わらない」と思うかもしれません。しかし、私は看護記録を書くときに楽しんで練習を積み重ねることで、話を要約する力が身についただけでなく、記録を書くスピードも速くなり、仕事の効率化を常に意識できるようになったのです。
豊かさのきっかけは「刺激と発見」
毎日を豊かにするコツは、どんなに小さくてもいいので「今までとったことのない行動」を実験的に試すこと。行動による刺激が新しい発見へとつながり、楽しさや喜びへと発展することで「豊かさの循環」が起こります。
毎日の生活や仕事にマンネリを感じているならば、ぜひ、豊かさを循環させる「プチ変化」を起こしてはいかがでしょうか。

坂口 千絵(さかぐち ちえ)
看護師、教育・指導サポート歴25年以上。コーチング、カウンセングなどの個人セッション実績豊富。2019年、「サポート職に携わる人のサポートに徹する」ことを決断し、25年間の看護師人生に幕を下ろす。
家族の死、最愛の夫の病死を通じ、死生観について学んだ経験をもとに、魂の望みを叶えながら、周りの人の幸せもしっかりとサポートしたい人に向け、オンライン講座を提供。セッションは「とにかく話しやすい」「具体的でわかりやすい」と好評。
直観力を駆使したセッションが大好評にて、続々と全国から受講生が集まっている。
HP:https://peraichi.com/landing_pages/view/yokubara717
ブログ:http://ameblo.jp/counselor-chisa/