• 2022年5月20日
  • 2023年10月17日

精神看護とは? 精神科で働く看護師の役割や適性も紹介

 

看護師は、何らかの不調を抱えた患者さんのケアやサポートを行います。ただし、患者さんの不調は身体だけとは限りません。病院にはさまざまな診療科があり、なかには患者さんの心のケアやサポートなど、精神看護を行う看護師もいます。

この記事では、精神看護の概要や精神科看護との違い、看護師に求められる役割、精神科で働く看護師の仕事内容を紹介します。さらに、看護師が精神科で働くメリット・デメリットやスキルアップにおすすめの資格、向いている人の特徴も解説しているため、ぜひ参考にしてください。

精神看護とは

精神看護とは、人間の「精神保健」を対象とした看護のことです。

人間は年齢や性別に関係なく、誰もが心の健康問題を抱える可能性があります。精神看護は、心の健康問題を抱える患者さんに対して行う看護・ケアの総称です。

精神看護は一般的に、精神看護学にもとづいて行われます。精神看護学とは、精神疾患の有無や年齢・性別に関係なくすべての人を対象として、心の健康維持や増進に関わる看護実践を研究する学問です。

近年は科学技術や情報技術の発達により、人々の暮らしは便利さ・快適さを増しています。一方で、都市化による一部地域への人口集中や核家族化の進行により、人と人との関係性は希薄になりました。心の病気を抱えている方が増え、ハラスメントや職業性ストレス、孤独死といった社会問題も大きく取り上げられるようにもなっています。

精神看護学の領域には心の病気や症状をはじめとして、心と身体の関係や精神保健に関する法律なども含まれます。心の病気への理解や一人ひとりに対応した精神看護の考案を通して、患者さんの社会生活を支えることが、精神看護学にもとづく精神看護の特徴です。

精神看護では精神疾患がある方へのサポートはもちろん、病気による悩みや不安がある方や病気や障害を持ちながら社会生活を営む方への心のケアも行います。

精神科看護との違い

精神看護とよく似た言葉に、「精神科看護」が挙げられます。いずれも「対象者に向けた心のケア・サポート」という面では同様ですが、厳密には違うものです。

精神科看護は、下記のように定義付けられています。

精神科看護とは、

精神的健康について援助を必要としている人々に対し、

個人の尊厳と権利擁護を基本理念として、専門的知識と技術を用い、

自律性の回復を通して、その人らしい生活ができるよう支援することである。

(引用:日本精神科看護協会「精神科看護の定義」

精神看護は精神的な問題を抱える患者さんの看護・ケアの総称であることから、対象者は限られておらず幅広いことが特徴です。一方で、精神科看護は「精神的健康に関する援助を必要としている人々」が対象となります。つまり、精神看護に精神科看護が含まれていると考えてよいでしょう。

病院の精神科で働く看護師は患者さんを取り巻く心の問題を解決するために、精神看護・精神看護学・精神科看護における知識を幅広く身に付けておく必要があります。

精神看護で大切なこと

精神看護で大切なこと

精神看護では、主に下記の3点を意識することが大切です。

  • 患者さんを観察して、些細な心身の変化に気づく
  • 患者さんの変化は、些細なことでもスタッフ間で共有する
  • 患者さんの変化に対して柔軟に対応する

精神科の患者さんのなかには、意思の疎通が難しい、自分の気持ちや体調を上手に伝えられないという方もいます。そのため、看護師がしっかりと患者さんを観察して、些細な心身の変化に気づいてあげることが大切です。

また、些細な変化であってもスタッフ間で共有し、患者さんの変化に合わせた看護や支援をすることが重要です。

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精神科で働く看護師に求められる役割

精神科で働く看護師に求められる役割

精神科はほかの診療科とは異なり、特に看護師による心のケアやサポートが必要とされます。そのため、看護師経験が豊富な方であっても、精神科経験が未経験の方はこれまでの働き方と大きな違いを感じる可能性もあるでしょう。

精神科で働くことを検討しているのであれば、あらかじめ精神科で働く看護師の仕事内容を理解しておくことが大切です。

コミュニケーションによる心のケア

精神科で働く看護師には、心のケアを適切に行うことを求められています。

患者さんの心のケアを行うには、患者さんのことを理解し、尊重しなければなりません。コミュニケーションをしっかりと取って、信頼関係を築き上げることが重要です。

また、日々のコミュニケーションは患者さんのストレス緩和にもつながります。精神科で働くことを検討しているのであれば、適切なコミュニケーションの取り方も身に付けておくとよいでしょう。

患者さんの状態評価・判断

精神科で働く看護師は、日々の患者さんの様子を観察しながら正確に状態を評価・判断することが大切です。

精神疾患を抱える患者さんや心の不調を感じる患者さんのすべてが、自身に起きている症状や抱えている気持ちを素直かつ正確に伝えられるわけではありません。特に信頼関係を築き上げられていない状況では、何も話してくれないどころか乱暴な言葉を吐く患者さんもいるでしょう。

そのため、精神科で働く看護師は患者さんの背景を理解したうえで評価・判断しなければなりません。

セルフケア援助

患者さんに向けたセルフケア援助も大切な仕事の1つです。

セルフケア援助とは、健康維持のために行う自己管理を指します。具体的には食事や睡眠、トイレ、入浴、整容(身だしなみを整えること)、メンタルヘルスなどです。

精神疾患を抱える方のなかには、体が重く、なかなか思うように動けないという患者さんも多くいます。精神科で働く看護師は、このような患者さんに向けてセルフケアをサポートすることが求められています。要介護者に対する援助・介助とは異なり、基本的には患者さん自身に行ってもらい、最小限の援助に留めることが重要です。

薬の管理・与薬

精神科での治療は、薬物療法が一般的です。そのため、精神科で働く看護師は患者さんの薬の管理・与薬も重要な仕事となります。

患者さんによっては服薬を拒否するほか、吐き出すケースもあるため、細心の注意を払いながら患者さんがきちんと薬を飲み込んでいるかを確認します。

入退院のサポート

患者さんの入退院のサポートも、精神科で働く看護師が行います。

入院時は患者さんの状況をアセスメントし、適切な支援を円滑に提供できるよう準備を実施。退院時は患者さんに「退院後はどのような生活をしたいのか」といった確認を行い、選択を支援します。

また、近年では精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築が推進されていることから、「住み慣れた地域での生活に一日も早く戻れるための退院サポート」が求められています。帰宅するまでの一次利用機関として「ショートステイサービス」を利用する患者さんも多く、看護師は定期的に見守り訪問をするケースもあります。

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精神科で働く看護師の働き方・1日の仕事の流れ

精神科で働く看護師の働き方・1日の仕事の流れ

精神科病院やメンタルクリニックの看護師として働くにあたり、具体的な働き方や仕事の流れが気になる方は多いでしょう。

精神科病棟で働く看護師の1日の仕事の流れを、病院・日勤の例で紹介します。

【精神科で働く看護師の1日の仕事の流れ】

時刻 仕事内容
8:00 出勤後、夜勤担当からの申し送りを受け取り、患者さんの情報を共有します。
9:00 患者さんのバイタル測定をして、点滴や服薬管理などを行います。検査がある患者さんの介助、検査中に医師の補助をします。
10:00 入浴の見守りや介助を行います。 また、生活療法や作業療法を行っている患者さんを誘導するなどの補助をすることがあります。
12:00 患者さんの食事を見守りながら、必要に応じて介助や服薬管理を行います。患者さんの昼食介助が終わった後は、交代で昼食休憩に入ります。
14:00 入浴や生活療法・作業療法が午後にもある場合は介助します。ない場合は患者さんとのコミュニケーションを取り、心身に異常がないかを観察します。
15:00 おやつの時間に患者さんをデールームに誘導します。
16:00 看護記録の作成
17:00 夜勤担当への申し送りを行い、退勤します。

仕事の流れや内容は、一般科勤務の看護師と大きな違いはありません。ただし、患者さんの状態によっては介助が必要となるケースがあります。

また、患者さんを観察し、体調や精神状態をチェックすることも大切な看護業務の1つです。患者さんの心身に異常がないかを観察する必要がある点は、精神科勤務の特徴といえるでしょう。

看護師が精神科で働くメリット・魅力

看護師が精神科で働くメリット・魅力

看護師が精神科で働くメリットや魅力は、以下の通りです。

一人ひとりに寄り添った「心の看護ケア」を行える

患者さんとの信頼関係が生まれやすく、より近い距離から一人ひとりの患者さんに寄り添ったケアを行えるのが精神科で働く魅力です。

精神科では、治療が長期間に及ぶことも多々あります。じっくりと時間をかけた末に信頼関係が生まれる、患者さんの状態が良くなると、大きなやりがいを感じられるでしょう。

残業が少ない

精神科はほかの診療科と比較して、患者さんの容体の急変や緊急処置が必要となるケースが極めて低い傾向にあります。そのため、残業が少なく、基本的に定時で帰宅することが可能です。ワークライフバランスを重視している方や育児との両立を求めている方にとって、残業がないことは大きな魅力といえるでしょう。

専門的な知識が身に付く

精神科の看護師は、内科や外科といった一般的な診療科では扱うことが少ない精神保健の領域で働きます。レクリエーション療法やリエゾン精神看護など、精神科ならではの専門的な医療・看護知識が身に付く点がメリットです。

日本では心の病気や人間関係の在り方が社会的な課題となっていて、精神看護の重要性が高まっています。精神看護の専門的な知識を身に付けることで、看護師としてのスキルアップができるでしょう。

精神科領域の資格もいくつかあり、専門性の高い資格を取得すると、将来のキャリアアップに役立ちます。

男性看護師さんが働きやすい

男性看護師さんは、周囲が女性看護師ばかりで肩身の狭さを感じることが多いのではないでしょうか。

精神科は、男性看護師の割合がほかの診療科と比べて多く、男性看護師にとって働きやすい診療科です。日本看護評価学会によると、男性看護師の約4割が精神科病棟に配置されています。

男性看護師は精神科病棟や手術室等への配置が多く,男性看護師の約 4 割が精神科病棟に配置されている

(引用:日本看護評価学会誌「男性看護師の複数配置の評価」

精神科で働く看護師の業務には患者さんの介助があり、体力を使う仕事です。一般的に男性のほうが女性より体力があることから、男性看護師が重宝されているのでしょう。

ほかの診療科では働きにくさを感じている男性看護師さんや診療科選びで悩んでいる新卒の男性看護師さんには、精神科看護師が向いているといえます。

看護師が精神科で働くデメリット・注意点

看護師が精神科で働くデメリット・注意点

看護師が精神科で働くメリットや魅力がある一方で、デメリット・注意点もあります。

一般的な看護スキルが取得しにくい

投薬治療がメインとなる精神科はほかの診療科に比べて医療行為が少ないため、一般的な看護スキルを身に付けにくいといえます。最新の医療技術・医療機器に触れる機会も少ないため、看護技術のスキルアップは難しいでしょう。

患者さんから心ない言葉を投げかけられることがある

精神科に入院する患者さんのなかには、重度の精神疾患を抱えている患者さんや認知症の患者さんもいます。人を信じられない・自分の気持ちをうまく伝えられないことから、看護師に対して心ない言葉を投げかけ、ときには、せん妄状態・錯乱状態となって暴れることもあるでしょう。

このような場合でも、看護師は患者さんの視点に立ちながら真摯に向き合う必要があります。

精神科で働く看護師のスキルアップにおすすめの資格

精神科で働く看護師のスキルアップにおすすめの資格

精神科で働く看護師がスキルアップを目指すには、実務に役立つ関連資格を取得するのがおすすめです。

以下では、精神科で働く看護師に向けて、おすすめの関連資格を紹介します。

精神看護専門看護師

精神看護専門看護師とは、精神疾患を抱える患者さんに対して水準の高い看護を提供できる知識や技術を深めた看護師のことです。専門看護師には、以下の6つの役割があります。

1 実践 個人、家族および集団に対して卓越した看護を実践する
2 相談 ケア提供者(看護者を含む)に対し、コンサルテーションを行う
3 調整 必要なケアが円滑に行われるよう、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーションを行う
4 倫理調整 個人、家族および集団の権利を守るために、倫理的な問題や葛藤の解決を図る
5 教育 ケアを向上させるために、看護者に対して教育的役割を果たす
6 研究 専門知識と技術の向上、開発を図るために、実践の場における研究活動を行う

精神看護専門看護師になるには、要件を満たしたうえで、認定審査を受けなければなりません。また高い知識や技術を保持するために、5年ごとに更新審査を受ける必要があります。

2022年12月時点の精神看護専門看護師の人数は411名で、そのうちの約7割が病院で勤務しています。精神看護専門看護師はニーズの高さから、今後さらに人数が増えていくと予想されます。
(出典:日本看護協会「専門看護師」

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専門看護師とは? 資格取得の条件・メリット・認定看護師との違い

精神科認定看護師

精神科認定看護師とは、精神科の看護領域において優れた看護能力を有し、看護現場で質の高い精神科看護を実践できる看護師のことです。一般社団法人日本精神科看護協会が認定を行っています。

精神科認定看護師には、下記の4つの役割があります。

1 実践 優れた看護能力を活用し、質の高い精神科看護を実践する
2 相談 精神科看護の相談対応を行う
3 指導 精神科看護の指導を行う
4 知識の発展 精神科看護に関わる知識の発展を図る

また、看護現場において他職種との連携・調整や相談役などを担い、看護ケアの質の向上に貢献する役割も期待されています。

精神科認定看護師になるには、下記の流れで資格取得を目指しましょう。

1 精神科認定看護師受講資格審査を受けて、合格する
2 精神科認定看護師教育課程を受講し、修了する
3 精神科認定看護師認定試験を受験し、合格する
4 精神科認定看護師に登録する

精神科認定看護師の有効期間は5年間であり、取得後は5年ごとに更新が必要です。

精神科認定看護師を更新する場合は、更新を受けようとする方向けに年1回実施される「精神科認定看護師更新審査」を受けます。

更新には、看護実務時間や活動実績ポイントなどの要件があり、申請書類も細かく定められています。精神科認定看護師の資格が気になる方は、日本精神科看護協会のページをチェックしましょう。
(出典:日本精神科看護協会「精神科認定看護師制度」

公認心理師

公認心理師とは、心の問題を抱える人々のメンタルケアに携わる心理職専門の国家資格です。2017年に施行された「公認心理師法」により誕生しました。

心理職においては唯一の国家資格となるため、公認心理師資格の保有は絶大な信頼感を得られます。資格を取得するまでにはやや時間がかかるものの、間違いなくキャリアアップにつながるうえ、将来的に福祉分野・教育分野・産業分野などさまざまなフィールドで活躍できるでしょう。
(出典:厚生労働省「公認心理師」

公認心理師とは? 仕事内容や勤務先・年収を分かりやすく紹介

臨床心理士

臨床心理士とは、心の問題を抱える人々のメンタルケアに携わる心理職専門の証となる資格です。公認心理師とよく似た資格ですが、臨床心理士は国家資格ではありません。そのため、公認心理師と比較して資格取得の難易度がやや低くなっています。

臨床心理士は心理アセスメントや心理カウンセリングを得意とする資格です。そのため、精神科の看護師が臨床心理士の資格を取得することは、「専門的な知識を有したうえで適切なメンタルケアを行えること」の証明となります。職場はもちろん、患者さんからの信頼度も高まるでしょう。
(出典:日本臨床心理士資格認定協会「臨床心理士とは」

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精神科で働く看護師に向いている人の特徴

精神科で働く看護師に向いている人の特徴

どのような仕事においても向き・不向きがあるように、精神科で働く看護師にも仕事の向き・不向きがあります。

ここでは、精神科が向いている看護師の特徴を紹介します。

なお、実際に働くなかで適性が身に付くケースも多々あるため、チャレンジする前に「自分には当てはまらない・向いていない」と諦めず、どうしたら精神科看護師として活躍できるかを考えましょう。

強い精神力を持っている

精神科で働く看護師にとって特に重要なのは、精神力の強さです。

患者さんのなかには興奮して心ない言葉をぶつけ、暴れる人がいるため、慣れないうちは気持ちが沈むことも多いでしょう。場合によっては、けがをする可能性もあります。

どのような状況であっても、精神科で働く看護師は冷静かつ適切に対応し、患者さんに安心感を与えなければなりません。そのため、少々のことでは挫折しない強い精神力が必要です。

患者さんと根気よく向き合える

精神科に入院する患者さんのなかには、意思疎通が困難で、コミュニケーションを取るのに時間がかかる人もいます。思うような関わり方ができなくても、患者さんと根気よく向き合える看護師は精神科に適正があるといえるでしょう。

患者さんのペースに最大限合わせて、工夫をしながら地道に距離を縮められる看護師は、多くの精神科患者さんからの信頼を得られるでしょう。

コミュニケーション能力が高い

精神科に入院する患者さんと距離を縮めるには、コミュニケーション能力が必要不可欠です。

ただし、コミュニケーション能力といっても、一方的に話しかけ、場を盛り上げるスキルのことではありません。

患者さんがうまく気持ちを言葉にできるようサポートし、ときには患者さんが落ち着くまで話を聞くなど、その時々に合わせたコミュニケーションを取ることが重要です。

観察力に優れている

精神科に入院する患者さんの環境・考え方を理解し、根気よく向き合うには、観察力が欠かせません。前述の通り、患者さんのなかには意思疎通が苦手で、自分の心情や症状をうまく言葉にできない人もいます。患者さんの希望や伝えたいことをキャッチするには、観察力や察する能力が必要です。

また、患者さんが求めている対応や適切な精神看護をスムーズに行える看護師は、精神科において非常に重宝されます。

長期的な治療に取り組む患者さんをサポートしたい

長期的に入院する患者さんに向き合い、患者さんの社会復帰をサポートしたいと考えている方は精神科の看護師に向いています。

心の病気による入院は回復しているかどうかの判断が難しく、精神科では長期入院の患者さんが多い傾向にあります。患者さんが社会的入院をしている場合には、症状が回復していても入院を続けるケースもあるでしょう。

社会的入院とは、入院の必要性がないにも関わらず患者さんが入院し続ける状態のことです。精神科の患者さんは家族との間に問題を抱えている可能性があり、入院生活が長期にわたる方が多くなっています。

精神科の看護師は、長期入院をしている患者さんが自立した生活ができるよう、退院に向けた支援を行う役割も担っています。「長期的な視点で患者さんのサポートをしたい」という思いは、精神科の看護師に求められる大切な資質です。

さまざまな領域に関心がある

精神科の看護師の仕事では、精神看護の領域はもちろん、幅広い領域の看護スキルを活かせます。看護のさまざまな領域に関心があることは、精神科の看護師に向いているといえます。

精神科の患者さんは内科疾患を併発しているケースがあり、特に内科疾患の知識が役立ちます。入院患者さんの介助業務を行うことも多いため、入院中のケアや介護の経験も役立つでしょう。

さまざまな領域に関心があるだけではなく、看護師として多くの診療科で経験を積んできた方も、精神科の看護師に向いています。

まとめ

精神看護とは、精神的な問題を抱える患者さんの看護・ケアの総称です。

精神科で働く看護師は、患者さんとのコミュニケーションによる心のケアをはじめ、状態評価や判断、セルフケアの援助、薬の管理、入退院のサポートを行っています。

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※当記事は2023年8月時点の情報をもとに作成しています

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