• 2022年2月21日
  • 2023年8月21日

看護実習は大変でつらい? あるあるや実習の内容・期間・乗り切り方も

 

看護師になるためには、カリキュラムの一環として臨地実習の単位を修得する必要があります。看護実習は、看護師としての自覚を深める貴重な経験です。しかし、看護実習はつらいというイメージが先行し、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、看護実習の目的・内容・1日のスケジュールから、乗り切り方や有意義な実習にするためのコツまで詳しく解説します。看護実習を控えている方や、看護師の仕事に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

看護実習の目的とは?

看護実習の目的は、講義や学内演習で得た知識・技術を臨床現場で活かし、実践方法を体得することです。同時に、看護において必要となるコミュニケーション能力や、責任感の育成も目指します。状況に応じた判断力や緊張感は、看護現場でしか感じられません。看護実習により看護の特性を深く理解するとともに、看護観を養えるでしょう。
(出典:文部科学省「臨地実習指導体制と新卒者の支援」

看護実習に臨むにあたり、患者さんに迷惑がかからないか心配する方もいるでしょう。厚生労働省では、医療機関を利用する患者さんやその家族の理解及び協力が得られるよう、看護実習の啓発を行っています。各医療機関でも、実習生の受け入れに伴いポスターなどが掲示されるため、安心して看護実習に備えてください。
(出典:厚生労働省「~未来の看護職を育てるために~看護学生の実習にご協力ください」

看護実習の内容は?

看護実習の内容は?

看護師になるためには、専門学校や大学の学科に加え、病院やクリニックなどの医療機関で看護実習を受ける必要があります。以下では、看護実習で行う「基礎実習」「領域別実習」「統合実習」の内容について詳しく解説します。

基礎実習

基礎実習の目的は、学科で学んだ知識や技術が医療現場でどのように活かされているかを把握し、看護師としての基礎的な能力を培うことです。「基礎I実習」と「基礎II実習」に分かれており、看護師の役割を段階的に学びます。

基礎I実習は、患者さんとコミュニケーションを図り、入院生活の思いや療養環境への理解を深める実習です。食事や清拭、排泄といった患者さんに対する日常生活支援の様子を見学し、実際に行うほか、病院や病棟の機能や構造についても学びます。

基礎II実習では、実際に入院中の患者さんを受け持ちます。患者さんの個別性を重視して看護計画を立案し、主体的に職務を展開する能力を養う狙いがあり、看護チームの一員として看護の課題や方向性を把握することも求められます。

領域別実習

領域別実習では、年代や疾患の状態が異なるさまざまな患者さんとの関わりを通して看護師としての能力を培います。実習で行う領域は以下の6つです。

成人看護学
  • 看護の対象者は成人期の患者さん
  • 治療と社会生活が平行するため、対象者の家族や社会における役割・生活習慣・価値基準の理解が必須
  • 疾患の急性期と慢性期、双方における看護の在り方を学ぶ
老年看護学
  • 看護の対象者は老年期の患者さん
  • 本人の意思を尊重し、個別性を保った日常生活が送れる支援を学ぶ
  • 高齢者特有の病気や日常生活に及ぶ障害なども学ぶ
小児看護学
  • 護の対象者は新生児から成長・発達過程にある子ども
  • 小児疾患の特徴や看護、子どもの成長・発達、育児・養育アドバイスなど多角的に学ぶ
  • 個々の尊厳や権利を尊重しつつ、家族を含めた看護を行う
母性看護学
  • 看護の対象者は思春期から周産期、更年期に至るまでの女性
  • 生涯における健康の増進や回復、疾患予防などを学ぶ
  • 周産期の母子に対する看護実習が中心となるケースが多い
精神看護学
  • 看護の対象者は精神的な健康に対する援助を要する人々
  • 患者さんが心の健康を維持・増進し、自分らしさを取り戻して生活できる支援を学ぶ
  • 患者さんとの適切なコミュニケーションや冷静なアセスメントが重要
在宅看護学
  • 看護の対象者は自宅で療養生活を送っている人々
  • 患者さんの価値観や自主性を尊重し、クオリティオブライフの向上を図る看護を学ぶ
  • 医師やケアマネジャー、保健師といった専門家と連携した包括的な看護について理解する

統合実習

統合実習の目的は、専門学校や大学で学んだ看護の知識や技術、態度を統合した実践力の向上を図ることです。看護チームの一員として複数の患者さんを受け持ち、メンバーとの協働や看護計画の立案、優先順位と時間管理を踏まえた看護などを身に着けます。

統合実習では夜間実習も行います。夜間における患者さんの状態を把握し、昼間とは異なる看護体制や業務について学び、看護への理解を一層深める狙いです。

【修業年数別】看護実習の時期の期間を解説

【修業年数別】看護実習の時期の期間を解説

看護実習を行う対象学年は、3年制学校と4年制大学によって異なります。以下は、一般的な看護実習の種類・実施の期間・実習の開始時期を、3年制学校と4年制大学に分けてまとめた表です。ただし、実際の開始時期は学校によって異なる点に留意してください。

【3年制学校】

学年 実習の種類 実習の期間 実習の開始時期
1年 基礎I実習 1週間 9月頃
基礎II実習 2週間 2月頃
2年 領域実習 8週間 10月から2月頃
3年 10週間 5月から11月頃
統合実習 2週間 11月頃

多くの3年制学校では、1年次に基礎I実習と基礎II実習を行い、2年次から3年次にかけて領域実習を行います。領域実習では6つの領域で実習を行うため、ほかの実習よりも修了するまでの期間が長いことが一般的です。

【4年制大学】

学年 実習の種類 実習の期間 実習の開始時期
1年 基礎I実習 1週間 9月から2月頃
2年 基礎II実習 2週間 5月から2月頃
3年 領域実習 2、3週間の実習を6回 9月から3月
(3年生の内に終了)
4年
統合実習 2週間 9月頃

4年制大学では3年制学校よりも全般的なスケジュールにゆとりがあり、1年次に基礎I実習を、2年次に基礎II実習を行います。領域実習を2つの年次にまたがって行う点は3年制学校と共通しています。ただし、統合実習の開始時期は3年制学校よりもやや早い傾向です。

看護実習のスケジュール例

看護実習のスケジュールは、実習科目や実習施設によって異なります。下表は、看護実習の1日のスケジュール例です。

6:00 起床
7:00 実習先病院到着、着替え
8:00 実習開始、実習計画の確認
8:30 申し送り
9:00 環境整備、バイタルサイン測定、看護ケア
11:30 患者さんへの配膳、食事介助
12:00 指導者への報告・記録
12:30 昼休憩
13:30 バイタルサイン測定、看護ケア
14:00 リハビリ
15:00 指導者への報告・記録、学生カンファレンス
15:30 患者さんへの挨拶
16:00 実習終了、大学へ
17:00 大学にて勉強
18:00 帰宅
20:00 翌日の実習記録の作成
23:30 就寝

実習といえども患者さんの命や健康を預かることになります。多忙な日々が続くものの、自己管理を徹底し体調を崩さないように気をつけましょう。

看護実習はつらい? あるあるを紹介

看護実習はつらい? あるあるを紹介

看護実習では、実際にプロの看護師と一緒に病院で働くため、予想通りに進まず落ち込むことも多々あります。現在看護師として働く方のなかでも、看護実習への苦痛を感じた経験がある方は少なくありません。

ここでは、看護師さんがつらさ・大変さを感じる瞬間を4つ紹介します。

指導者が怖い

看護現場では人の生死を扱うことから、実習指導者となる看護師の指導も厳しくなりやすい傾向です。また、看護師には迅速かつ冷静な判断が必要となるため、対応が冷たいと感じることもあるでしょう。

実際に看護師として勤務する際には、実習以上の責任感やスピード感が求められるため、指導者の厳しさを理解することも必要です。指導者会議を開く、学生にアンケート調査を実施するなど、近年では看護実習環境の整備に力を入れる病院も見られるため、過度に身構えずに臨んでください。

患者さんとのコミュニケーションがうまく取れない

患者さんと会話が続かない、要求が多すぎて応えられないなど、患者さんとのコミュニケーションに悩む方もいます。未熟な実習生を警戒し、拒否的な態度を示す患者さんも少なくありません。一方で、患者さんからの優しい言葉に救われた実習生が多いことも事実です。

患者さんとのコミュニケーションでは、カルテなどから情報収集を行い、言葉だけでなく表情や仕草から気持ちを読み取ることも大切です。看護実習が進むにつれて患者さんが心を開くケースもあるため、毎日欠かさずコミュニケーションを取り続けましょう。

記録を取る時間が多い

日々の実習記録や看護記録など、看護実習期間にはさまざまな記録の作成が必要です。記録作成のための情報収集にも時間がかかるうえ、誤字・脱字にも気をつけなければなりません。自分の見解を明瞭に記す力も必要となります。

記録の書き方に慣れるまでは、学校の教員に相談しつつ丁寧に記すことを心がけましょう。休憩時間や帰宅時間を利用してメモを作成しておくと、効率よく記録の作成に取りかかれます。

事前学習が多い

看護実習期間中は、患者さんの疾患についての学習や、看護手順の確認などの事前学習が必要です。勉強しなければ実習で適切な処置ができず、指導者に指摘されることもあるため、休日を割いて事前学習に取り組む方もいます。

看護実習を乗り切るには、どのような看護師になりたいのか、いつまでに看護師試験に合格したいのかなど、実習後の目標を明確にしておきましょう。夢を叶える手段だと再確認できれば、看護実習へのモチベーションを維持できます。

また、同じ境遇の実習生と会話や食事を楽しみ、看護実習ならではの苦労を分かち合うことは、ストレス発散に効果的です。適度に息抜きを取り入れて、看護実習を乗り切りましょう。

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睡眠時間が足りない

看護実習の期間中、看護学生は看護記録や看護実習レポートを作成するために睡眠時間を削らなくてはならないこともしばしばです。また、実習に対する緊張感や不安、ストレスなどが原因で眠りが浅くなる場合もあります。

看護学生のなかには、睡眠時間を減らしてでも実習に向けて勉強しているという状況に達成感を持ってしまう方もいるかもしれません。しかし、睡眠時間が足りないと、集中力や注意力の低下につながるため、十分な睡眠時間を確保するよう心がけてください。

看護実習を有意義なものにするためのコツ5選

看護実習を有意義なものにするためのコツ5選

看護実習は大変なことが多いものの、看護師としての基礎を養う重要な期間です。以下では、看護実習を有意義なものにするためのコツを紹介します。

●記録は後回しにしない 

レポートの質を高めるには、記憶が新しいうちに記録をつけることが大切です。翌朝に回すと、記憶が曖昧で内容が薄くなる可能性もあります。看護実習期間中は疲労が溜まるため休息を優先したくなるものの、眠る前に記録をつける習慣を作りましょう。看護実習の休憩中や帰宅中などにメモを取ると、スムーズに記録作成に取りかかれます。

●挨拶を大切にする

指導者や他職種を含む病院関係者にはもちろん、患者さんにもしっかりと挨拶をしましょう。頼みごとを断られても、しっかりとした関係性ができていれば落ち込むことも少なくなります。日頃の挨拶は、多職種連携の強化や関係性の構築における土台となるため、看護実習開始や終了時、すれちがった際などは笑顔で挨拶をするよう心がけてください。

●看護領域ごとのポイントをおさえる

患者さんによって、必要なサポートやケア内容は異なります。サポートやケア内容が異なる要素には、患者さんのニーズはもちろん、状態も含まれます。患者さんの状態は看護領域によってある程度傾向があるため、事前学習で学んでおくとよいでしょう。

●自分に合った1日のスケジュールを立てる

看護実習中は、昼間に実習を行い、実習が終わったらその日の実習記録をつける必要があります。2つの大きなタスクを1日で終わらせるためにも、自分が朝型か夜型か、毎日コツコツやるタイプかどうかなど、自分に合ったスケジュールを立てることが大切です。

たとえば、睡眠時間がやや短くても特に負担が少なく、毎日コツコツできるタイプであれば、下記のようなスケジュールを立てるとよいでしょう。

  • 午前8時から午後16時まで看護実習
  • 午後20時~午前1時まで記録作成
  • 午前2時~午前6時まで就寝

●患者さんの視点に立ったコミュニケーションを取る

看護実習をより有意義なものにするためには、コミュニケーションの取り方に工夫を凝らすことも大切です。患者さんへのサポート・ケアと同様に、コミュニケーションの取り方も看護領域ごとに異なります。慌ただしい実習中でも、患者さんに寄り添うよう心がけることで信頼関係が構築され、より効率よく情報収集を行えるでしょう。

看護実習で得られる経験は、何物にも代えがたいものです。1日1日を大切にし、自己成長に大いに役立ててください。

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看護実習を乗り切るには?

看護実習を乗り切るには?

看護学生は看護実習で学ぶことが多く、実りも大きい反面、時にはつらくて大変な経験もします。このため、看護実習でのつらさをどのように克服できるかを知っておくことが大切です。以下では、看護実習を最後まで乗り切るポイントを具体的に紹介します。

仲間と励ましあう

看護実習では、自分1人がつらい思いをしているわけではありません。多くの看護学生が同じようにつらさを味わっています。看護師になるという同じ夢を抱き、同じ経験をしている仲間同士でつらさや悩みを打ち明け、励ましあいましょう。

実習時間内にゆっくりと話し合う時間がなくても、挨拶を交わし、「がんばろうね」と声を掛け合うだけでも気分が明るくなります。また、仲間とは看護実習で味わったつらさのみならず、喜びや楽しみも共有すると、看護師としてのやりがいを感じられます。

モチベーションを上げる

看護実習を乗り切るには、看護実習に対するモチベーションを上げることも大切です。モチベーションを上げると、看護実習で失敗をしても強く思い悩まず前向きにとらえ、同じ失敗を繰り返さないための改善策を考えて実践できるようになります。

モチベーションは自分で上げられます。たとえば、毎日やるべき事柄を書き出し、実践に要する時間や優先順位を考えるなど具体的な目標設定をすると、モチベーションは上がりやすくなるでしょう。ストレスを溜めないこともモチベーションの維持には大切です。

指導者からの指摘を受け入れる

看護実習で新しい経験を積み重ねていく看護学生に対し、実習先の指導者はさまざまな指摘や注意を与えます。指導者が強い口調や大きな声で指摘した場合、非難や叱責をされたと受け止め、ショックや怒りを感じる人もいるかもしれません。

しかし、指導者は悪意を持って指導や注意をしているわけではありません。看護の技術や知識を身に着けてもらえるよう看護学生に言葉を投げかけているため、できるだけ素直に受け入れるよう心がけます。看護実習や将来看護師として活躍するなかで、数々の指摘が役立つ時が来るでしょう。

【看護実習向け】行動計画の立て方

【看護実習向け】行動計画の立て方

行動計画とは、患者さん一人ひとりの看護目標を計画的に実施するためにつくられる計画書のことです。日々行う処置や患者さんの看護問題、さらに課題解決のための目標や看護計画を分かりやすく記載した行動計画にもとづいて、日々の看護が行われます。

研修中の看護師や新人看護師の場合、行動計画を作成して、毎日の朝礼で発表するケースも多々あります。最初は作成に慣れておらず、指導してくれる看護師から内容を深掘りされることもよくある話でしょう。行動計画の正確かつスムーズな立て方を知るには、まず基本的な作成の流れを把握しておくことが大切です。

STEP1:アセスメントを行う 患者さんの健康問題や潜在的なニーズを把握するために、アセスメントを行い必要な情報を収集します。

STEP2:行動計画を立てる アセスメントによって収集できた情報から看護問題を発見し、その問題を解決するための方法や行動計画を立てます。まずはルーティンワークを記入したのち、活動予定を記入する方法が一般的です。

STEP3:実習目標を考える STEP2で立てた行動計画から、具体的な実習目標を考えます。患者さんの前日・当日の状態によって、具体的な目標を立てましょう。

行動計画を立てる際のポイント

行動計画を立てる際は、下記2つのポイントをおさえておくことが大切です。

●看護を行う目的まで考えて作成する

行動計画を立てる際は、何に注意するのか、なぜその点に注意するのかまで考えましょう。看護目的までしっかりと考えて作成しなければ、適切な計画が立てられないだけでなく、目標を達成できたかどうかの評価も困難となります。まずは看護を行う目的から考えて、逆算する形で行動計画を立てることも1つの手段といえるでしょう。

●患者さんの状態に沿った内容にする

行動計画を立てる際は、「誰にでも当てはまる行動計画」ではなく、「患者さんに寄り添った行動計画」にすることがポイントです。たとえばリハビリで疲れが見られる患者さんには、休息の時間を作ってあげるなど、患者さん一人ひとりに適した目標を考えてあげましょう。

【看護実習向け】実習記録の書き方

【看護実習向け】実習記録の書き方

看護実習を行う人がつまずくポイントの1つが、実習記録の作成です。看護実習でよい評価を得るためには、実習記録を充実させることが大切となります。多くの情報を具体的に記入することはもちろん、患者さん一人ひとりの個性や病態を理解した記録を盛り込むことも欠かせません。

ここからは、よい評価を得られるような実習記録をスムーズに作成するためにおさえておきたいポイントをそれぞれ詳しく説明します。

情報収集とアセスメントをしっかり行う

実習記録は、「看護実践で何を行ったのか」「患者さんに対して、なぜそのようなケアを行ったのか」といった情報を共有するものです。そして、この2点を正確に記載するには、患者さんの情報収集やアセスメントが非常に重要となります。

アセスメントとは、対象者である患者さんから得た主観的情報と、観察から得た客観的情報を分析することです。評価・査定の意味合いをもっており、看護過程や実習記録作成の際に「提供するケアの方向性や背景を明確化するため」に必要なものとなっています。

患者さんへの情報収集やアセスメントは、実習記録のみならず看護計画を立てるためにも重要なポイントです。実習記録では、情報収集やアセスメントによって患者さんを十分に観察したうえで、その結果をほかの医療スタッフにも分かりやすく伝えられるよう記載しましょう。

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関連図を用いて記録する

分かりやすい実習記録をスムーズに作成するには、関連図を用いることもポイントです。関連図とは、患者さん一人ひとりの情報から、考えられる看護問題までの関連性を示す図であり、適切な看護ケアを明確化するために必要なものとなっています。

看護学校・実習先によっても関連図の作成ルールや手順は細かく異なるものの、基本的な作成ステップは下記の通りです。

  • 疾患の原因や発症の機序
  • 疾患名
  • 患者さんに見られる症状
  • 症状に対する現在の治療・ケア内容
  • 治療による副作用
  • 看護問題(疾患による生活への影響)
  • 看護問題に対するケア・サポート内容 など

上記の段階を踏んで関連図を作成することで、実習記録に必要な情報をより分かりやすく記載できます。最初のうちはうまく作成できない可能性が高いため、「まずは各項目を付箋に書き、用紙上で並べ替えたのち最終的に用紙に書き写す」というやり方を用いるとよいでしょう。

参考書を活用する

よい評価を得られる実習記録を作成するには、参考書の活用も1つの案です。看護関連の情報が多く示された参考書は数多く存在しており、ネット上の情報よりも信憑性が高いため、看護実習における正しい知識までもスムーズに習得できるでしょう。

看護関連の参考書とひとくちにいっても、分野や領域、さらに疾患ごとに書籍が分けられているケースもあります。看護実習において役立つ参考書を読みたいのであれば、看護師を目指す看護学生向けの参考書を選びます。このような参考書であれば、情報収集やアセスメント、関連図の書き方といった基礎知識をまんべんなく学べるでしょう。

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実習中にメモを取る

実習記録は、実習中ではなく実習が終わった後に作成するものとなります。そのため、実習記録を書くころには、実習の間に得た知識を忘れているといったケースも少なくありません。必要な情報をきちんと覚えておけるよう、実習中は積極的にメモを取るようにしましょう。実習中に得た知識をメモに取ることで、実習記録に活かせるだけでなく、実習中もすぐに読み返せます。

しかし、実習中は慌ただしく動き回る必要があり、大きなノートを持ち歩くことは困難です。スマートにメモを取るためには、ポケットサイズの小さなメモ帳を選びましょう。

また、メモの内容が間違っていると本末転倒です。時間に余裕がある場合は、メモした内容を先輩看護師や先生に確認してもらい、アドバイスや指摘を得るとよいでしょう。

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まとめ

看護実習の目的は、看護実践力の習得及び責任感やコミュニケーション能力の育成です。1年次の実習では基礎的な内容を学び、進級するごとに専門性が増します。目的を見据えて看護実習を乗り切り、有意義なものにしましょう。

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※当記事は2023年6月時点の情報をもとに作成しています

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