• 2022年1月6日
  • 2023年8月22日

准看護師資格は働きながら取れる? 取得方法や費用・仕事内容も解説

 

超高齢化社会に突入した日本において、看護師をはじめとした医療従事者の需要はますます伸びています。医師や看護師の指示を受けてからでなければ看護業務を行えない准看護師であっても例外ではありません。

また、准看護師は看護師よりも資格の難易度がやや低いため、「看護師として活躍したい」という人にとっての入り口といえます。

そこで今回は、准看護師と看護師の違いや准看護師資格の取得方法から、資格取得後の主な勤務先と働き方まで徹底的に解説します。准看護師や看護師を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

准看護師とは?

准看護師とは看護師と同様に病院・高齢者施設・訪問看護ステーションなどへ勤務し、療養上の世話や診療の補助を担当する職業です。准看護師は元々、戦後の看護師不足への対策として創設された制度です。しかし、看護師の人手不足は現在も解消されていないことから、准看護師制度は続けられています。

准看護師資格と看護師資格では、発行機関が異なります。准看護師として働くためには厚生労働大臣ではなく、都道府県知事の発行する免許の取得が必要です。

なお、いずれの都道府県で取得した准看護師資格も全国で有効です。たとえば、東京都で准看護師免許を取得した方は、北海道の病院でも就職できます。

 准看護師の仕事内容

准看護師の仕事内容は、看護計画の立案・評価、リーダー業務を含む看護管理、新人看護師や学生の実習指導などをのぞき、通常の看護師と同様です。

ただし、看護師と准看護師は異なる資格であり、法律で定める業も異なるため、医師・歯科医師・看護師の指示を受けたうえで以下の仕事を担当します。

  • 点滴、注射、採血
  • 手術、診療の補助
  • バイタルチェック
  • カルテの記入
  • 食事、排泄、入浴介助
  • ナースコールへの対応 など

准看護師は自己判断で上記の仕事を行うことがないとはいえ、患者さんや家族の気持ちに配慮して安全に看護ケアを実践する責任がある点には変わりありません。業務を進める中で患者さんの変化を捉えた際には看護師などに報告して新しい指示を受け、状況に応じた対処を取ることも必要です。

また、患者さんやご家族にとっては准看護師も看護師も変わらず、療養生活を支える専門家に該当します。准看護師として責任持って業務にあたり、患者さんから感謝の言葉を聞けた時には、大きなやりがいを感じるでしょう。
(出典:日本看護協会「看護チームにおける看護師・准看護師及び看護補助者の業務のあり方に関するガイドライン及び活用ガイド」

准看護師になるには准看護師免許が必要

准看護師になるには准看護師免許が必要

准看護師になるには、都道府県知事によって交付される「准看護師免許」が必要です。准看護師免許がなければ、看護業務を行うナースとして活躍することはできません。

准看護師になろうとする者は、准看護師試験に合格し、都道府県知事の免許を受けなければならない。

准看護師になるためにかかる費用

通う学校や受講形式によって、准看護師になるためにかかる費用は異なります。

一般的に授業料は月に25,000〜40,000円ほど、年間では30〜48万円ほどかかるといわれています。また、教材費や実習費用も必要なので、目安としては年間50万円ほどになるでしょう。つまり、2年制の学校に通う場合にかかる費用は、100万円ほどです。

■関連記事

准看護師とは? 資格の取得方法や看護師との違い・将来性を徹底解説

准看護師ができないことは? 仕事内容やキャリアアップ方法・活用できる制度

准看護師の資格を取得する方法

准看護師の資格を取得する方法

准看護師の資格は、必要課程を修了して准看護師試験の受験資格を得たのち、准看護師試験に合格することで取得できます。必要課程を修了するルートは、最終学歴が中学校卒業か、高校卒業かによって異なります。

最終学歴 必要課程の修了ルート
中学校卒業
  • 准看護師学校養成所
  • 衛生看護科のある高等学校
高校卒業
  • 准看護師学校養成所
  • 看護系の大学・短大

以下では、准看護師学校養成所、衛生看護科のある高等学校、看護系の大学・短大の概要と各学校のメリットについて解説します。

准看護師学校養成所

准看護師学校養成所は、中学校を卒業した人であれば誰でも入学可能です。全日制と半日制の2種類があり、全日制の場合は2年間、半日制の場合は4年間通います。

  • 全日制
    全日制では、朝から夕方まで授業があります。授業のある日は週3〜5日程度で、細かな日数規定は学校によって異なります。
  • 半日制
    半日制では、主に平日の午後や夜間に授業があります。基本的に、平日週5日間の通学が必要です。

准看護師学校養成所では、1年目と2年目で学習内容が異なります。主に1年目は履修科目、2年目は実習科目がメインです。

准看護師学校養成所は、最短2年で准看護師資格を取得できるのがメリットといえるでしょう。また、全日制・半日制があるため、自身のライフスタイルに合わせた通学が可能です。

3‐2. 衛生看護科のある高等学校

衛生看護科のある高等学校は、最終学歴が「中学校卒業」の方に適したルートです。衛生看護科のある高等学校では、准看護師試験の受験資格を得るための教育を3年間受けます。

衛生看護科のある高等学校での学習内容は、准看護師試験に関わる内容だけでなく、普通の高校で勉強する国語・数学・英語なども含まれます。高校卒業資格と准看護師試験の受験資格のダブル取得が叶うため、いち早く看護現場への就職が可能です。ただし、一般的な高校に通う高校生よりもハードな日々になることは間違いありません。

3‐3. 看護系の大学・短大

看護系の大学・短大は、最終学歴が「高校卒業」の方に適したルートです。看護系の大学・短大で3~4年の教育を受けると、准看護師試験の受験資格を得られます。

看護系の大学・短大は、看護学だけでなく一般教養科目も学べるのがメリットです。また、4年制大学は短期大学より1年長い分、看護学の知識や技術についてじっくり学べます。

主婦や社会人が准看護師になるには?

主婦や社会人が准看護師になるには?

前述の通り、准看護師資格は最短2年で取得可能であり、主婦やすでに働いている人も取得しやすい資格といえます。

以下では、「主婦が准看護師資格を取得する方法」と「社会人が働きながら准看護師資格を取得する方法」の2パターンを紹介します。キャリアチェンジを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

主婦が准看護師資格を取得する方法

最短で准看護師資格を取得するのであれば、准看護師学校養成所に通いましょう。ただし、家事・育児に追われている方は、学校と家庭の両立がやや困難となる可能性があります。学校に通っている間は子どもを保育園に預けるなど、夫や家族など周囲の人にフォローしてもらう必要があるでしょう。

准看護師学校養成所では、全日制・半日制のいずれかを選択できます。ライフスタイルに合わせて、自分に適した制度を選ぶとよいでしょう。

なお、高校を卒業している・将来的に看護師資格の取得も視野に入れているという場合であれば、看護系の大学・短大に通う方法もあります。

社会人が働きながら准看護師資格を取得する方法

社会人が働きながら看護師を目指す場合も、准看護師学校養成所は選択肢の1つです。全日制で週3日、昼間に通学するくらいであれば、アルバイトやパートと両立することも不可能ではありません。

しかし、正社員としてフルタイムで働きながら全日制に通うことは難しいでしょう。半日制で夜間に通うか、もしくは准看護師学校養成所に通っている間はアルバイト・パートで働くことを検討しましょう。

働きながら准看護師学校養成所への入学を検討する方は、「週何日通学する必要があるか」「仕事を含むライフスタイルに合った学校生活を送れるか」をチェックしましょう。

准看護師の資格試験は難しい?

准看護師の資格試験は難しい?

准看護師試験は都道府県ごとに開催され、出題内容や難易度も多少異なることが特徴です。以下では、准看護師試験の概要と合格率を紹介します。

准看護師試験の概要

准看護師試験は毎年2月中旬頃に、各都道府県で開催されています。試験はマークシートによる選択式で、以下の試験科目の中から150問が出題されます。

  • 人体の仕組みと働き
  • 食生活と栄養
  • 薬物と看護
  • 疾病の成り立ち
  • 感染と予防
  • 看護と倫理
  • 患者の心理
  • 保健医療福祉の仕組み
  • 看護と法律
  • 基礎看護
  • 成人看護
  • 老年看護
  • 母子看護及び精神看護

試験は都道府県ごとに行われますが、試験科目や問題数は共通です。看護に関する基礎知識とその応用をおさえたうえで、過去問題を繰り返し解きながら出題傾向をつかみましょう。

なお、結果発表は毎年3月中旬頃で、都道府県ごとに指定した場所で掲示されるほか、ホームページでも確認できます。
(出典:一般社団法人 日本准看護師連絡協議会「これから准看護師を目指す人」

准看護師試験の合格率

2019年から2022年までの准看護師試験の合格率は、以下の通りです。

試験年度 受験者数 合格者数 合格率
2019年 16,867人 16,233人 96.0%
2020年 15,198人 15,052人 99.0%
2021年 14,408人 14,122人 98.0%
2022年 13,831人 13,544人 97.9%

上記を見て分かるように、准看護師試験の合格率は95%を超えています。きちんと学校・養成所に通い日々勉強を積み重ねれば、合格は決して難しいことではないでしょう。
(出典:厚生労働省「令和4年度准看護師試験の実施状況を公表します」
(出典:厚生労働省「『令和3年度准看護師試験の実施状況について』の訂正について」
(出典:厚生労働省「令和2年度准看護師試験の実施状況を公表します」
(出典:厚生労働省「令和元年度准看護師試験の実施状況を公表します」

准看護師資格を取得するメリット

准看護師資格を取得するメリット

准看護師になるには一定の時間と費用がかかるとはいえ、挑戦するメリットは多くあります。准看護師資格を取得する主なメリットを理解して、学習を進める際のモチベーションにつなげましょう。

比較的短期間で資格を取得できる

准看護師になるには、准看護師学校養成所や最終学歴に応じた教育機関の必要課程を修了して資格試験を受験し、合格する必要があります。その中でも准看護師学校養成所の必要課程は最短2年で修了できるため、比較的短期間で受験資格を得られます。

また、准看護師学校養成所の入試難易度は、中学校卒業レベルです。そのため、義務教育を修了してから相当期間が経過している方でも比較的容易に、合格を目指せるでしょう。

さらに、准看護師は、中小規模の病院・介護施設・クリニックなどでも活躍できる職業です。准看護師はパートやアルバイトなどフルタイム以外の求人も比較的探しやすい傾向があり、自分自身の生活スタイルに合う方法で働けます。
(出典:日本准看護師連絡協議会「これから准看護師を目指す人」

年に2回試験を受けられる

准看護師試験は、複数の都道府県での受験が可能です。試験日が異なる2つの都道府県に出願すれば年に2回、資格試験を受験できます。

ただし、いずれの都道府県も同時期に試験を実施するため、合格発表を待ったうえで2回目の出願を行うことはできません。2回のチャンスが欲しい場合は2つの都道府県に出願申請し、受理してもらう必要があります

出願申請する際の必要書類や受験手数料は都道府県ごとに異なる可能性があるため、事前によく確認しましょう。受験当日までには試験会場の場所も確認し、余裕を持って現地に向かってください。
(出典:日本准看護師連絡協議会「これから准看護師を目指す人」
(出典:日本准看護師連絡協議会「都道府県が実施する准看護師試験(開催情報)」

看護師へのステップアップができる

准看護師として最短3年の実務経験を積んだ後に看護師養成所へ進学し、国家試験を受験して合格すると、看護師へのステップアップを図れます。

医療福祉業界への就職を目指す方のなかには、金銭的な事情によって最初から看護師養成所で学習することが難しい方もいるでしょう。准看護師として働きながら看護師へのステップアップを目指す方法を選択した場合、金銭的なハードルは下がります。

准看護師が看護師にステップアップするメリットは、以下の通りです。

  • より広範な看護業務を担当できる
  • 管理職への昇進を目指せる
  • 認定看護師、専門看護師の取得を目指せる

准看護師は周囲の看護師への指示を行えないことから、管理職への昇進を望めません。看護師へステップアップすれば昇進し、活躍フィールドを広げられる可能性があります。専門分野のスペシャリストとして活躍するキャリアを希望する方は看護師にステップアップした後、上位資格の取得を目指すこともよいでしょう。
(出典:日本看護協会「准看護師のための進学特設サイト」

准看護師になる際に受けられる費用補助

准看護師になる際に受けられる費用補助

准看護師資格の取得には、少なからず費用がかかります。特に家庭や仕事と両立しながら准看護師の養成所に通う際は、費用がネックとなることもあるでしょう。

准看護師資格の取得には、給付金や奨学金制度を利用できます。以下では、准看護師資格の取得費用に活用できる2つの制度を紹介します。

教育訓練給付制度

教育訓練給付制度とは、雇用安定と就職促進を目的に創設された、資格を取得するために通う学校費用の一部が給付される制度です。アルバイト・パートや社員などで労働者経験があり、一定期間雇用保険に加入などの条件を満たせば、厚生労働大臣が指定した教育訓練の修了時点で受給できます。

教育訓練給付制度にはレベルに応じて3つの種類があり、准看護師資格は「専門実践教育訓練」にあたります。対象者や給付額の詳細は、下記を参考にしてください。

対象者
  • 雇用保険の被保険者である在職者、または被保険者であった離職者のうち被保険者資格を喪失した日以降、受講開始日までが1年以内の方(※妊娠、出産、育児、疾病等の理由により教育訓練給付の適用対象期間が延長された場合は最大20年以内)
  • 受講開始日までの雇用保険の被保険者期間が3年以上(初回の場合は2年以上)ある方
給付額
  • 教育訓練経費の50%(上限年間40万円)を6か月ごとに支給
  • 資格取得等し、訓練修了日の翌日から1年以内に雇用保険の被保険者として雇用された方。または、資格取得等が訓練修了日の翌日から1年以内であり雇用保険の被保険者として雇用されている方には、教育訓練経費の20%(上限年間16万円)を追加支給

(出典:厚生労働省「教育訓練給付制度」
(出典:厚生労働省「専門実践教育訓練給付制度のご案内」

教育訓練給付制度は、准看護師試験の受験資格を得られる学校の入学費用や授業料などが一定割合で6か月ごとに給付される制度です。しかし、雇用保険の加入期間などの条件が定められているため、まずはハローワークで支給要件照会の手続きを行い、制度を利用できるかどうかを確かめましょう。

看護師学校養成所2年課程(通信制)進学者に対する奨学金

看護師学校養成所2年課程(通信制)進学者に対する奨学金とは、日本看護協会により創設された、看護師資格の取得を目指す准看護師に対する奨学金制度です。こちらは給付ではなく貸与ですが、無利息型でほかの奨学金との併用が可能なほか、学費および生計費として貸与されるので在学中にかかるさまざまな経費に活用できます。

対象者や貸与額、貸与期間などの詳細は、下記の通りです。

対象者
  • 2年課程(通信制)に在籍している、または入学許可のある准看護師
  • 日本看護協会の会員(新規入会可)
貸与額 年額36万円または48万円(無利息・貸与型)
任意選択した年額が一括で、本人名義の指定口座に振り込まれる
貸与期間 在学中の1年または2年間(1年は4月1日から翌年3月31日まで)
返還時期 貸与終了年の翌年10月から最長4年以内
(出典:公益財団法人日本看護協会「看護師学校養成所2年課程(通信制)進学者に対する奨学金」

当制度は、就業先や在住都道府県による特例・限定はありません。なお、貸与額は年度ごとに変更される可能性があり、各年度で応募期間が定められています。看護師学校養成所2年課程(通信制)進学者に対する奨学金の利用を検討している方は、必ず日本看護協会のホームページから詳細をチェックしましょう。

准看護師と看護師の違いは?

准看護師と看護師の違いは?

准看護師と看護師の仕事内容はほぼ同様で、就職先の選択肢も共通です。しかし、准看護師と看護師には異なる点がいくつかあるため、詳細を理解したうえで、自分自身のキャリアを選択しましょう。

求められる役割に違いがある

看護師と准看護師は法的な定義が異なる職業であることから、組織の中で担当する役割に違いがあります。看護師と准看護師の法的な定義は、以下の通りです。

○看護師と准看護師の業について(保健師助産師看護師法)

・看護師:「厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者」(第5条)

・准看護師:「都道府県知事の免許を受けて、医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて、前条に規定することを行うことを業とする者」(第6条)

看護師は患者さんやご家族を観察した結果から必要な支援の内容を判断して看護計画を立案・実行し、結果を評価する役割を担当します。一方の准看護師はあくまでも医師や看護師などの指示のもと、患者さんの支援や診療補助を担当する職業です。
(出典:日本看護協会「看護業務基準」

准看護師には認められていない業務がある

准看護師には自己判断による患者さんへの支援や診療補助以外にも、行えないことがいくつかあります。たとえば以下が、准看護師の担当できない業務や働き方の制限事項です。

  • 看護計画の立案
  • 新人看護師の指導
  • 管理職への昇進 など

看護計画の立案とは、患者さんへのアセスメントをもとに個別の看護目標を達成するための計画を立てることです。准看護師は教育課程において看護計画の立案方法を学習しないため、看護師の立案した看護計画を理解し実践する立場に置かれます。

看護師と准看護師では役割や働き方が異なることから、新人看護師の指導も、看護師が担当する業務です。新人看護師以外には看護師養成所の学生の指導も准看護師ではなく、看護師が担当します。
(出典:日本看護協会「准看護師について」
(出典:日本看護協会「看護チームにおける看護師・准看護師及び看護補助者の業務のあり方に関するガイドライン及び活用ガイド」

収入に違いがある

厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査によると、准看護師の平均年収は約418万円です。同調査における看護師の平均年収は約508万円であり、准看護師は、看護師との収入格差を感じるかもしれません。
(出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」

ただし、准看護師の年収は、就業地域の選択や勤続年数に応じて変化する傾向があります。東京都など平均年収が高い地域で就業すれば、高い年収を得ることも可能でしょう。准看護師の年収は一般的に勤続年数が長くなるほど上がるため、同じ職場でキャリアを積むことによっても平均年収以上の収入を目指せます。

もちろん、准看護師が看護師にステップアップすれば、立場の変化に応じた待遇改善を図ることが可能です。ステップアップした後に専門資格を取得すれば、資格手当によってさらに待遇を改善できる可能性もあります。

准看護師はスキルアップを目指して看護師資格を取得しよう

准看護師はスキルアップを目指して看護師資格を取得しよう

准看護師がスキルアップを目指すのであれば、まずは看護師資格を取得しましょう。以下では、准看護師が看護師になる方法を詳しく解説しています。

准看護師が看護師になる方法

最終学歴や実務経験の年数によって、准看護師から看護師を目指せるルートは異なります。

〇中学校卒業後に准看護師資格を取得した場合 

中学校卒業後に准看護師資格を取得した場合は、「3年以上の実務経験を積む」「看護専門学校で2年間(定時制の場合は3年間)、または看護短期大学で2年間の教育課程を修了する」の2つを満たすことで、看護師国家試験の受験資格が得られます。看護師国家試験の受験資格を得たうえで試験に臨み、合格すれば看護師資格を取得できます。

〇高校卒業後に准看護師資格を取得した場合

高校卒業後に准看護師資格を取得した場合は、看護短期大学で2年間の教育課程を修了することで、看護師国家試験の受験資格が得られます。その後、看護師国家試験に合格すれば、看護師資格を取得できます。

〇准看護師としての実務経験が7年以上ある場合

准看護師として7年以上の経験がある方は、看護師学校養成所の通信制2年課程を修了することで、看護師国家試験の受験資格が得られます。通信制のため、学校に通う必要は基本的にありません。2年課程を修了後に看護師国家試験に合格すれば、看護師資格を取得できます。

■関連記事

看護師になるには? 学ぶ内容と学校の選び方・仕事内容を紹介

【都道府県別】准看護師の平均年収|看護師との給料の違い・年収を上げる方法

 まとめ

准看護師とは、医師や看護師の指示のもと看護業務を行えるナースのことです。准看護師として活躍するには、准看護師資格の取得が必要となります。准看護師の資格を取得するためのルートは、最終学歴によって異なります。「いち早く社会に出たい」「働きながら取得したい」など、自身の希望に沿ったルートを選びましょう。

転職を考えている准看護師や看護師の皆さんは、マイナビ看護師にご相談ください。

マイナビ看護師では専任のキャリアアドバイザーがご要望を伺い、スキルアップやキャリアアップが叶う求人をご案内いたします。職場の雰囲気や考え方なども熟知しているため、詳しい情報を知ったうえでご応募できます。まずはお気軽にご相談ください。

※当記事は2023年6月時点の情報をもとに作成しています

著者プロフィール