• 2021年7月1日
  • 2022年5月13日

男性看護師の割合は? 給料はいくら貰える? 男性が看護師になるメリットも紹介

 

「男性看護師は何人ぐらいいるの?」「平均年収は?」など、男性看護師について疑問を持っている方は多いでしょう。女性看護師に比べるとまだまだ少ないですが、男性看護師のニーズは高く年々増加傾向にあります。この記事を通して、男性看護師の平均年収や活躍が期待される診療科、キャリアアップの方法などに関する知識を深めましょう。

看護現場における男性看護師の割合

男性看護師と女性看護師

厚生労働省の「平成30年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 」によると、看護師の総数および男女比は以下のとおりです。

平成20年 (2008年) 平成22年 (2010年) 平成24年 (2012年) 平成26年 (2014年) 平成28年 (2016年) 平成30年 (2018年)
男女計 877,182人 952,723人 1,015,744人 1,086,779人 1,149,397人 1,218,606人
男性 44,884人 53,748人 63,321人 73,968人 84,193人 95,155人
┗割合 5.1% 5.6% 6.2% 6.8% 7.3% 7.8%
女性 832,298人 898,975人 952,423人 1,012,811人 1,065,204人 1,123,451人
┗割合 94.9% 94.4% 93.8% 93.2% 92.7% 92.2%
【参照元】厚生労働省 平成30年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況

2008年時点では看護師の総数87万7182人のうち女性看護師が83万2298人、男性看護師が4万4884人でした。女性看護師が全体の94.9%を占め、男性看護師は5.1%に留まっています。

その後、看護師の人数は10年間で約34万人増え、2018年には121万8606人に。女性看護師は112万3451人で全体の92.2%、男性看護師は9万5155人で全体の7.8%でした。

女性看護師のほうが圧倒的に多いですが、男性看護師の割合も年々増えていることが分かります。これまで世間的に看護師は女性というイメージが強かったですが、今後は男性看護師の人数も増えていくと考えられるでしょう。

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男性看護師の平均年収

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、男性看護師および女性看護師の平均年収は以下のとおりです。

きまって支給する
現金給与額
年間賞与
その他特別給与額
平均年収
男女計 338,400円 857,500円 4,918,300円
男性 349,300円 867,400円 5,059,000円
女性 337,000円 856,200円 4,900,200円
【参照元】厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況

看護師全体の平均年収は約492万円。そのうち男性看護師の平均年収は約506万円、女性看護師の平均年収は約490万円でした。男性看護師と女性看護師では毎月の給料に約1万2000円ほどの差があり、平均年収では約16万円もの差になります。

男性看護師の年齢別平均年収

次に、年齢別に見た男性看護師と女性看護師の平均年収は以下のとおりです。

男性 女性
20~24歳 3,780,800円 3,918,500円
30~34歳 4,989,600円 4,606,100円
35~39歳 5,089,000円 4,752,300円
40~44歳 5,277,700円 5,001,600円
45~49歳 5,624,200円 5,313,300円
50~54歳 5,863,200円 5,493,800円
55~59歳 5,644,300円 5,632,300円
60~64歳 5,347,900円 4,786,900円
70歳~ 4,570,800円 3,890,000円
【参照元】厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況

年齢別で年収を見ると、20~24歳のみ女性看護師のほうが約14万円ほど高いですが、それ以外の年齢では男性看護師のほうが高い傾向にあります。

とくに30歳以降の年収差は、男性看護師と女性看護師で30万円以上です。最も年収差が大きかったのは60~64歳で、約56万円の差でした。これは、女性が出産や育児で休職・離職することが多い中、男性看護師は勤続してキャリアを積んでいることが要因として考えられるでしょう。

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男性看護師の活躍が期待される診療科や職場とは?

男性看護師と女性看護師

一般的に以下の診療科や職場で活躍している男性看護師が多い傾向にあります。

  • 救急科
  • 手術室
  • 精神科
  • 脳神経外科
  • 整形外科
  • リハビリテーション科
  • 男性専門外来
  • 泌尿器科

救急科や手術室勤務など、緊急性の高い職場は夜勤が多くハード。そのため、体力のある男性看護師が活躍しているケースが多いです。また、精神科や整形外科、リハビリテーション科など、患者の介助が多い診療科は力仕事が多め。身体の大きな患者を抱えることもあるため、力のある男性看護師はニーズが高いようです。なお、男性患者の多い男性専門外来や泌尿器科では、とくに男性看護師の活躍が期待されています。

男性が看護師になるメリット

まだまだ女性が大半を占める看護現場ですが、前述したように男性看護師の活躍が期待される診療科は多岐にわたります。ここでは、男性が看護師になるメリットを解説。看護師をめざすか悩んでいる男性の方は、ぜひ参考にしてください。

給料が髙い

男性が看護師になるメリットとして、まず挙げられるのが給料の高さです。

前述したように、男性看護師の平均給料は34万9,300円。一方、一般男性の平均給料は33万8.800円です。一般男性に比べて、男性看護師のほうが1万500円も給料が高いことがわかります。

さらに、看護師は資格を取得することで資格手当がつく場合も。そのため、さらなる給料アップも狙えるでしょう。

【参照元】厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況
           令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概要

雇用が安定している

男性看護師に限ったことではありませんが、看護師は需要が高いため雇用が安定しています。

とくに、男性看護師は力が必要な精神科やリハビリテーション科、高齢者が多い病棟、施設などで重宝されるので、今後さらに需要は高まるでしょう。また、近年では男性専門の美容クリニックも増えているため、仕事の幅が広がることも考えられます。

キャリアを築きやすい

女性看護師は結婚・妊娠・出産・子育てによって、一時的にキャリアが途切れる場合があります。しかし、男性看護師はキャリアの中断が少なめ。そのため、スムーズにキャリアアップをしやすいでしょう。

管理職をめざす人もいれば、認定看護師や専門看護師の資格を取得してスペシャリストとしての道を歩む人もいます。

男性看護師が抱える悩み

悩んでいる男性看護師

男性看護師には、少数派だからこそ抱える悩みがあります。ここでは、男性看護師が抱える悩みと、その対処法について紹介します。

女性看護師との人間関係

男性看護師は、多くの職場で大多数を占める女性看護師との人間関係に悩む場合があります。

男性と女性では物事の見方や捉え方が異なることも。そのため、女性看護師の考え方が理解できなかったり、コミュニケーションの取り方で悩んだりする場合があります。相手のことを知るには、まずは話を聞くことが大切です。相手を理解することにおいて性別は関係ありません。しっかりと話を聞いて共感する姿勢を持ちましょう。そして、男女関係なく誰に対しても平等に接することで、円滑な人間関係が築けるでしょう。

女性患者から看護を断られることがある

女性患者の中には、男性看護師に看護されることを嫌がる方もいます。

看護では移乗介助や体位交換など、身体に直接触れるケアがほとんど。とくに着替えや清拭、入浴介助、排泄介助といったデリケートな看護を男性看護師にしてもらうのは恥ずかしいと思う女性がいるのは当然です。女性患者から看護を断られる男性看護師がいる一方で、男性患者から看護を断られる女性看護師もいます。

そのため、「女性患者に看護を断られてしまった…」と落ち込むのではなく、しょうがないことと割り切りましょう。性別の問題は避けては通れません。男性看護師に難しい業務は女性看護師が、逆に女性看護師に難しい業務は男性看護師が行うなど、協力し合うことで問題は解決できます。

悩みを相談できる男性看護師が少ない

男性看護師は少数のため、職場内に悩みを相談できる同性の看護師が少ないのが現状です。中には、職場に男性看護師は自分一人という方もいるでしょう。

悩みを同僚や上司の女性看護師に打ち明けても、異性では理解してもらえない場合があります。また、そもそも女性看護師には相談しづらい内容の場合も。そのような場合は、同じ病院で働いているほかの診療科や院外の男性看護師と交流を持つと良いでしょう。

看護学校の同期の男性看護師に相談するのもおすすめです。別の医療機関で働いている人と親交を持つことで、男性看護師同士の交友が広がる場合もあります。また、悩みを解決できるだけでなく、知見を広げるきっかけにもなるでしょう。

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男性看護師が職場で円滑な人間関係を築くには?

看護師は男性・女性関係なく、協力し合って仕事をすることが大切です。以下では、少数派の男性看護師が円滑な人間関係を築くコツを紹介します。

身だしなみに気をつかう

看護師は男女問わず、清潔感のある身だしなみが大切です。女性看護師や患者さんに、不快感を与えないような格好をしましょう。制服や靴が汚れていないか、髪の毛はきちんと整えられているかなど、勤務前にチェックします。体臭や口臭にも気を配るのがマナーです。身だしなみが整っていると、女性看護師や患者さんから好印象を持たれるでしょう。

性別にとらわれない働き方を心がける

男性看護師に難しい業務があるように、女性看護師にも難しい業務があります。また、男性と女性では物事の見方や捉え方が異なる場合もあるため、意見が食い違うこともあるでしょう。しかし、どちらが正しくて、どちらが間違っているということはありません。「患者さんのため」を第一優先とした看護を心がけましょう。男女の壁を作らず誠実な対応をすることが、人間関係を円滑にするうえでとても大切です。

陰口や噂話に参加しない

勤務する職場によっては、男女関係なく陰口や噂話をする看護師やその他の医療スタッフがいます。陰口や噂話をする人は、あまり良い印象を持たれません。自分から陰口や噂話をしないのはもちろんですが、そういった場面に出くわしても参加しないようにしましょう。もし意見を求められても、角が立たないように肯定や否定はせずに立ち回るのがおすすめです。円滑な人間関係を築くために、裏表のない誠実な対応を心がけましょう。

女性のことを理解する

看護現場における男性看護師の割合でも述べたように、看護師の大半は女性です。

女性は生理や妊娠の影響でホルモンバランスが崩れやすくなります。ホルモンバランスの崩れによって体調が優れなかったり、ときにはメンタルに影響が出たりすることも。そのため、女性の体の特徴を理解して配慮することで、良好な関係を築けるでしょう。

男性看護師に相談する

悩みがあるときは、あえて同性である男性看護師に相談するのがおすすめです。

女性看護師と良好な関係を築けていたとしても、相談しにくいことはあります。また、相談できたとしても、理解してもらえないことがあるでしょう。

同じ男性看護師だからこそ悩みを打ち明けやすかったり、その問題の解決方法を知っていることがあります。悩みを抱え込まないためにも、相談できる男性看護師を見つけておくと良いでしょう。

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男性看護師がキャリアアップする方法

体力勝負の看護現場では男性看護師のニーズが高まっています。そのため、男性看護師は今後さらに増えていくでしょう。以下では、需要の高まりを見せる男性看護師のキャリアアップについて解説します。

資格を取得する

専門知識を高めたい方は、資格を取得すると良いでしょう。中でも、特定看護分野のスペシャリストを目指すのであれば、認定看護師や専門看護師の資格を取得するのがおすすめです。

認定看護師の分野は現行で21分野あり(2026年度をもって教育終了)、2020年度から新たな制度で19分野となります。専門看護師は13分野です。勤務している診療科で役立つ資格や、今後極めたい分野の資格を取得すると良いでしょう。

【参照元】日本看護協会 認定看護師
            専門看護師

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また、ケアマネジャーの資格を取得するのもおすすめ。少子高齢化により介護需要が伸びているため、ケアマネジャーの資格があると、活躍の幅も広がるでしょう。

資格を取得することで、資格手当がついて給料アップも見込めます。

男性看護師が活躍しやすい診療科に異動・転職する

キャリアアップを目指すなら、男性看護師の活躍が期待される救急科や男性専門外来、泌尿器科などの診療科に異動・転職するのもおすすめ。男性看護師のニーズが高い診療科では、すでに男性看護師が役職についている場合があります。ロールモデルがいるため、キャリアプランも描きやすいでしょう。

まとめ

男性看護師は年々増加傾向にありますが、まだまだ女性看護師が大多数を占めています。また、未だに「看護師は女性」というイメージが強いため、働きにくかったり悩んだりすることも。しかし、男性看護師は体力が必要な診療科で重宝されたり、キャリアを築きやすかったりといったメリットがあります。今後も男性看護師は増えていくことが予想されるため、キャリアの幅も広がるでしょう。

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