• 2021年7月1日
  • 2023年3月14日

男性看護師の割合は? 給料はいくら貰える? 男性が看護師になるメリットも紹介

 

「男性看護師は何人ぐらいいるの?」「平均年収は?」など、男性看護師について疑問を持っている方は多いでしょう。女性看護師に比べるとまだまだ少ないですが、男性看護師のニーズは高く年々増加傾向にあります。この記事を通して、男性看護師の平均年収や活躍が期待される診療科、キャリアアップの方法などに関する知識を深めましょう。

看護現場における男性看護師の割合

厚生労働省の「令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、看護師の総数および男女比は以下のとおりです。

男女の合計人数 男性の人数 男性の構成割合
2008年末 877,182人 44,884人 5.1%
2010年末 952,723人 53,748人 5.6%
2012年末 1,015,744人 63,321人 6.2%
2014年末 1,086,779人 73,968人 6.8%
2016年末 1,149,397人 84,193人 7.3%
2018年末 1,218,606人 95,155人 7.8%
2020年末 1,280,911人 104,365人 8.1%
(出典:厚生労働省「平成30年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」
(出典:厚生労働省「令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」

2008年末時点では看護師の総数87万7,182人のうち女性看護師が83万2,298人、男性看護師が4万4,884人でした。女性看護師が全体の94.9%を占め、男性看護師は5.1%に留まっています。

その後、看護師の人数は10年間で約34万人増え、2020年末には128万911人に。女性看護師は117万6,546人で全体の91.9%、男性看護師は10万4,365人で全体の8.1%でした。

2020年末のデータで見ると、男性看護師の勤務先として多いのは、病院、訪問看護ステーション、診療所、介護老人保健施設の順です。とくに、前々年の数値と比較すると、訪問看護ステーションや社会福祉施設、都道府県で働く看護師の伸び率が高くなっています。
(出典:日本看護協会「看護統計資料 (5)保健師、看護師、准看護師(男性、年次別・就業場所別)[再掲]」

女性看護師のほうが圧倒的に多いですが、男性看護師の割合も年々増えていることが分かります。これまで世間的に看護師は女性というイメージが強かったですが、今後は男性看護師の人数も増えていくと考えられるでしょう。

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なお、以下の表のとおり、男性の保健師も増加傾向にある一方で、男性の准看護師は減少傾向です。ただし准看護師は女性も人数が減少傾向にあるので、相対的に男性の割合が増えています。

  男性保健師 男性准看護師
  人数 構成割合 人数 構成割合
2010年末 582人 1.3% 23,196人 6.3%
2012年末 730人 1.5% 23,148人 6.5%
2014年末 936人 1.9% 22,877人 6.7%
2016年末 1,137人 2.2% 22,140人 6.9%
2018年末 1,352人 2.6% 21,777人 7.2%
2020年末 1,598人 2.9% 20,726人 7.3%
(出典:厚生労働省「令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」

男性看護師の平均年収

男性看護師の平均年収

厚生労働省の「令和2年/令和3年賃金構造基本統計調査」によると、男性看護師および女性看護師の平均年収は以下のとおりです。

令和2年賃金構造基本統計調査
  きまって支給する
現金給与額
年間賞与
その他特別給与額
平均年収
男女計 約33.8万円 約85.8万円 約491万円
男性 約34.9万円 約86.7万円 約506万円
女性 約33.7万円 約85.6万円 約490万円
(※出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」
令和3年賃金構造基本統計調査
  きまって支給する
現金給与額
年間賞与
その他特別給与額
平均年収
男女計 約34.4万円 約85.5万円 約498万円
男性 約35.5万円 約92.1万円 約518万円
女性 約34.3万円 約84.6万円 約496万円
(※出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」

前年と比較すると、男性・女性共に看護師の平均年収は上昇していることが分かります。

2021年度において、看護師全体の平均年収は約499万円。そのうち男性看護師の平均年収は約518万円、女性看護師の平均年収は約496万円でした。男性看護師と女性看護師では毎月の給料に約1万2,000円の差があり、平均年収では約22万円もの差になります。

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男性看護師の年齢別・経験年数別平均年収

次に、年齢別に見た男性看護師と女性看護師の平均年収は以下のとおりです。

男性 女性
20~24歳 約373万円 約390万円
25~29歳 約464万円 約459万円
30~34歳 約512万円 約471万円
35~39歳 約534万円 約490万円
40~44歳 約560万円 約531万円
45~49歳 約553万円 約540万円
50~54歳 約579万円 約553万円
55~59歳 約642万円 約558万円
60~64歳 約571万円 約456万円
65~69歳 約393万円 約417万円
70歳~ 約288万円 約374万円
(※出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」

年齢別で年収を見ると、20〜24歳や65歳以降は女性看護師のほうが高いですが、それ以外の年齢では男性看護師のほうが高い傾向にあります。

とくに30歳〜44歳の年収差は、男性看護師と女性看護師で30〜40万円前後の開きがあります。これは、女性が出産や育児で休職・離職することが多い中、男性看護師は勤続してキャリアを積んでいることが要因として考えられるでしょう。

また、経験年数別・男女別の看護師の平均年収は以下のとおりです。

男性 女性
1~4年 約413万円 約399万円
5~9年 約448万円 約431万円
10~14年 約499万円 約459万円
15年以上 約544万円 約510万円
(※出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」

※「きまって支給する現金給与額」のデータが公開されていないため、「所定内給与額」で算出

経験年数が10年未満だと、男性看護師・女性看護師の年収差はそこまでありませんが、10年以上を超えると30万〜40万円程度の開きが出てきます。

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男性看護師の都道府県別平均年収

勤務先の都道府県によっても、男性看護師の平均年収は多少異なります。

令和3年賃金構造基本統計調査において、男性看護師の平均年収が高い都道府県は、上から順に山口県・三重県・岐阜県・大阪府・愛知県・千葉県・栃木県・東京都でした。一方で、大分県・愛媛県・高知県・沖縄県・宮崎県などは、やや男性看護師の平均年収が低い結果となっています。

男女平均 男性 女性
全国 約499万円 約518万円 約496万円
北海道 約502万円 約541万円 約499万円
青森県 約469万円 約500万円 約463万円
岩手県 約480万円 約545万円 約471万円
宮城県 約526万円 約539万円 約524万円
秋田県 約504万円 約483万円 約509万円
山形県 約474万円 約511万円 約473万円
福島県 約511万円 約532万円 約509万円
茨城県 約473万円 約498万円 約470万円
栃木県 約530万円 約567万円 約519万円
群馬県 約514万円 約513万円 約514万円
埼玉県 約516万円 約498万円 約517万円
千葉県 約533万円 約570万円 約526万円
東京都 約542万円 約565万円 約539万円
神奈川県 約515万円 約514万円 約515万円
新潟県 約486万円 約464万円 約489万円
富山県 約480万円 約453万円 約485万円
石川県 約485万円 約484万円 約485万円
福井県 約504万円 約526万円 約501万円
山梨県 約470万円 約474万円 約469万円
長野県 約472万円 約460万円 約474万円
岐阜県 約518万円 約586万円 約508万円
静岡県 約519万円 約523万円 約518万円
愛知県 約523万円 約583万円 約518万円
三重県 約493万円 約596万円 約486万円
滋賀県 約541万円 約550万円 約541万円
京都府 約515万円 約536万円 約512万円
大阪府 約522万円 約584万円 約518万円
兵庫県 約492万円 約534万円 約482万円
奈良県 約516万円 約499万円 約518万円
和歌山県 約527万円 約529万円 約527万円
鳥取県 約464万円 約459万円 約465万円
島根県 約471万円 約456万円 約473万円
岡山県 約474万円 約495万円 約472万円
広島県 約490万円 約488万円 約490万円
山口県 約534万円 約788万円 約512万円
徳島県 約436万円 約484万円 約434万円
香川県 約518万円 約513万円 約518万円
愛媛県 約481万円 約429万円 約487万円
高知県 約437万円 約431万円 約437万円
福岡県 約479万円 約493万円 約478万円
佐賀県 約446万円 約503万円 約425万円
長崎県 約445万円 約470万円 約436万円
熊本県 約460万円 約470万円 約458万円
大分県 約414万円 約428万円 約413万円
宮崎県 約382万円 約453万円 約376万円
鹿児島県 約423万円 約461万円 約417万円
沖縄県 約442万円 約439万円 約442万円
(※出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」

異業界・異職種やその他の医療職種との年収比較

男性看護師の平均年収を異業界・異職種や、ほかの医療職種と比較した表をご紹介します。

  男性の平均年収
看護師 約518万円
研究者 約747万円
システムコンサルタント・設計者 約758万円
公認会計士、税理士 約691万円
小・中学校教員 約744万円
介護職員(医療・福祉施設等) 約379万円
デザイナー 約534万円
金融営業職業従事者 約628万円
自動車営業職業従事者 約543万円
保険営業職業従事者 約696万円
理容・美容師 約366万円
飲食物調理従事者 約376万円
建築技術者 約608万円
農林漁業従事者 約384万円

(※出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」

ほかの職種と比較すると、男性看護師の年収は中間程度であることが分かります。実際、令和3年分の民間給与実態統計調査によれば、給与所得者における男性平均給与は545万円でした。
(出典:国税庁長官官房企画課「令和3年分 民間給与実態統計調査」

また、以下の表は男性看護師と、そのほかの医療職種の平均年収を比較したものです。

  男性の平均年収
看護師 約518万円
医師 約1,470万円
歯科医師 約874万円
獣医師 約632万円
薬剤師 約630万円
准看護師 約431万円
診療放射線技師 約564万円
臨床検査技師 約550万円
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士 約443万円
(※出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」

男性看護師の平均年収は、医師・薬剤師・技師(診療放射線技師・臨床検査技師)などと比較すると低いものの、理学療法士・作業療法士といった職種よりは高い傾向です。

男性看護師の活躍が期待される診療科や職場とは?

男性看護師の活躍が期待される診療科や職場とは?

一般的に以下の診療科や職場で活躍している男性看護師が多い傾向にあります。

  • 救急科
  • 手術室
  • 精神科
  • 脳神経外科
  • 整形外科
  • リハビリテーション科
  • 男性専門外来
  • 泌尿器科

救急科や手術室勤務など、緊急性の高い職場は夜勤が多くハード。そのため、体力のある男性看護師が活躍しているケースが多いです。また、精神科や整形外科、リハビリテーション科など、患者さんの介助が多い診療科は力仕事が多め。身体の大きな患者さんを抱えることもあるため、力のある男性看護師はニーズが高いようです。なお、男性患者の多い男性専門外来や泌尿器科では、とくに男性看護師の活躍が期待されています。

男性が看護師になるメリット

男性が看護師になるメリット

まだまだ女性が大半を占める看護現場ですが、前述したように男性看護師の活躍が期待される診療科は多岐にわたります。ここでは、男性が看護師になるメリットを解説。看護師を目指すか悩んでいる男性の方は、ぜひ参考にしてください。

給料が高い

男性が看護師になるメリットとして、まず挙げられるのが給料の高さです。

前述したように、男性看護師の平均年収は約518万円。一方、一般男性の平均年収は約545万円ですが、資本金が1億円までの企業規模の場合は男性看護師のほうが平均年収が高い結果が明らかになっています。また男性の場合、年収が500万円以下の人が約半数以上います。
(出典:国税庁長官官房企画課「令和3年分 民間給与実態統計調査」

さらに、看護師は資格を取得することで資格手当がつく場合も。そのため、さらなる給料アップも狙えるでしょう。

雇用が安定している

男性看護師に限ったことではありませんが、看護師は需要が高いため雇用が安定しています。

とくに、男性看護師は力が必要な精神科やリハビリテーション科、高齢者が多い病棟、施設などで重宝されるので、今後さらに需要は高まるでしょう。また、近年では男性専門の美容クリニックも増えているため、仕事の幅が広がることも考えられます。

キャリアを築きやすい

女性看護師は結婚・妊娠・出産・子育てによって、一時的にキャリアが途切れる場合があります。しかし、男性看護師はキャリアの中断が少なめ。そのため、スムーズにキャリアアップをしやすいでしょう。

管理職を目指す人もいれば、認定看護師や専門看護師の資格を取得してスペシャリストとしての道を歩む人もいます。

男性だからこそ必要とされるシーンも多い

男性・女性の看護師がバランスよくいることで、患者さんの選択肢が多くなります。一見、看護師と患者さんは同性のほうがやりやすいのでは、と思う方もいるかもしれませんが、患者さんの考えは多様であり、例えば以下のような考えを持つ患者さんもいます。

全国男性看護師会 代表 前田貴彦さん

必ずしも女性の患者さんには女性の看護師、男性の患者さんには男性の看護師がいいとは限りません。女性の患者さんでも『乳がんの切除手術後の胸を女性の看護師には見られたくないので、男性の看護師の方がいい』とおっしゃる方もいました。

(引用:NHK「職業のジェンダーギャップ 性別をこえて働くには」

ほかにも、重い医療資機材・備品を運ぶ際や、力仕事が必要なときにも男性看護師は頼りになるでしょうし、「同性の看護師には相談しにくい」といった女性看護師さんの悩みにも対応できるシーンがあるかもしれません。

男性看護師が抱える悩み

男性看護師が抱える悩み

男性看護師には、少数派だからこそ抱える悩みがあります。ここでは、男性看護師が抱える悩みと、その対処法について紹介します。

女性看護師との人間関係

男性看護師は、多くの職場で大多数を占める女性看護師との人間関係に悩む場合があります。

男性と女性では物事の見方や捉え方が異なることも。そのため、女性看護師の考え方が理解できなかったり、コミュニケーションの取り方で悩んだりする場合があります。相手のことを知るには、まずは話を聞くことが大切です。相手を理解することにおいて性別は関係ありません。しっかりと話を聞いて共感する姿勢を持ちましょう。そして、男女関係なく誰に対しても平等に接することで、円滑な人間関係が築けるでしょう。

女性患者から看護を断られることがある

女性患者の中には、男性看護師に看護されることを嫌がる方もいます。

看護では移乗介助や体位交換など、身体に直接触れるケアがほとんど。とくに着替えや清拭、入浴介助、排泄介助といったデリケートな看護を男性看護師にしてもらうのは恥ずかしいと思う女性がいるのは当然です。女性患者から看護を断られる男性看護師がいる一方で、男性患者から看護を断られる女性看護師もいます。

そのため、「女性患者に看護を断られてしまった…」と落ち込むのではなく、しょうがないことと割り切りましょう。性別の問題は避けては通れません。男性看護師に難しい業務は女性看護師が、逆に女性看護師に難しい業務は男性看護師が行うなど、協力し合うことで問題は解決できます。

悩みを相談できる男性看護師が少ない

男性看護師は少数のため、職場内に悩みを相談できる同性の看護師が少ないのが現状です。なかには、職場に男性看護師は自分一人という方もいるでしょう。

悩みを同僚や上司の女性看護師に打ち明けても、異性では理解してもらえない場合があります。また、そもそも女性看護師には相談しにくい内容の場合も。そのような場合は、同じ病院で働いているほかの診療科や院外の男性看護師と交流を持つと良いでしょう。

看護学校の同期の男性看護師に相談するのもおすすめです。別の医療機関で働いている人と親交を持つことで、男性看護師同士の交友が広がる場合もあります。また、悩みを解決できるだけでなく、知見を広げるきっかけにもなるでしょう。

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男性看護師が職場で円滑な人間関係を築くには?

男性看護師が職場で円滑な人間関係を築くには?

看護師は男性・女性関係なく、協力し合って仕事をすることが大切です。以下では、少数派の男性看護師が円滑な人間関係を築くコツを紹介します。

身だしなみに気をつかう

看護師は男女問わず、清潔感のある身だしなみが大切です。女性看護師や患者さんに、不快感を与えないような格好をしましょう。制服や靴が汚れていないか、髪の毛はきちんと整えられているかなど、勤務前にチェックします。体臭や口臭にも気を配るのがマナーです。身だしなみが整っていると、女性看護師や患者さんから好印象を持たれるでしょう。

性別にとらわれない働き方を心がける

男性看護師に難しい業務があるように、女性看護師にも難しい業務があります。また、男性と女性では物事の見方や捉え方が異なる場合もあるため、意見が食い違うこともあるでしょう。しかし、どちらが正しくて、どちらが間違っているということはありません。「患者さんのため」を第一優先とした看護を心がけましょう。男女の壁を作らず誠実な対応をすることが、人間関係を円滑にするうえでとても大切です。

陰口や噂話に参加しない

勤務する職場によっては、男女関係なく陰口や噂話をする看護師やその他の医療スタッフがいます。陰口や噂話をする人は、あまり良い印象を持たれません。自分から陰口や噂話をしないのはもちろんですが、そういった場面に出くわしても参加しないようにしましょう。もし意見を求められても、角が立たないように肯定も否定もせずに立ち回るのがおすすめです。円滑な人間関係を築くために、裏表のない誠実な対応を心がけましょう。

女性のことを理解する

看護現場における男性看護師の割合でも述べたように、看護師の大半は女性です。

女性は生理や妊娠の影響でホルモンバランスが崩れやすくなります。ホルモンバランスの崩れによって体調が優れなかったり、ときにはメンタルに影響が出たりすることも。そのため、女性の身体の特徴を理解して配慮することで、良好な関係を築けるでしょう。

男性看護師に相談する

悩みがあるときは、同性である男性看護師に相談するのがおすすめです。

女性看護師と良好な関係を築けていたとしても、相談しにくいことはあります。また、相談できたとしても、理解してもらえないことがあるでしょう。

同じ男性看護師だからこそ悩みを打ち明けやすかったり、その問題の解決方法を知っていたりすることがあります。悩みを抱え込まないためにも、相談できる男性看護師を見つけておくと良いでしょう。

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男性看護師がキャリアアップする方法

男性看護師がキャリアアップする方法

体力勝負の看護現場では男性看護師のニーズが高まっています。そのため、男性看護師は今後さらに増えていくでしょう。以下では、需要の高まりを見せる男性看護師のキャリアアップについて解説します。

資格を取得する

専門知識を高めたい方は、資格を取得すると良いでしょう。なかでも、特定看護分野のスペシャリストを目指すのであれば、認定看護師や専門看護師の資格を取得するのがおすすめです。

認定看護師の分野は現行で21分野あり(2026年度をもって教育終了)、2020年度から新たな制度で19分野となります。専門看護師は13分野です。勤務している診療科で役立つ資格や、今後極めたい分野の資格を取得すると良いでしょう。

【参照元】日本看護協会 認定看護師 , 専門看護師

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また、ケアマネジャーの資格を取得するのもおすすめ。少子高齢化により介護需要が伸びているため、ケアマネジャーの資格があると、活躍の幅も広がるでしょう。

資格を取得することで、資格手当がついて給料アップも見込めます。

男性看護師が活躍しやすい診療科に異動・転職する

キャリアアップを目指すなら、男性看護師の活躍が期待される救急科や男性専門外来、泌尿器科などの診療科に異動・転職するのもおすすめ。男性看護師のニーズが高い診療科では、すでに男性看護師が役職についている場合があります。ロールモデルがいるため、キャリアプランも描きやすいでしょう。

まとめ

男性看護師は年々増加傾向にありますが、まだまだ女性看護師が大多数を占めています。また、未だに「看護師は女性」というイメージが強いため、働きにくかったり悩んだりすることも。しかし、男性看護師は体力が必要な診療科で重宝されたり、キャリアを築きやすかったりといったメリットがあります。今後も男性看護師は増えていくことが予想されるため、キャリアの幅も広がるでしょう。

転職をお考えの男性看護師の方は、マイナビ看護師にご相談ください。

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※当記事は2023年2月時点の情報をもとに作成しています

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