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看護師ヘッドラインニュース

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vol.21

看護師の働き方 平成30年間でどう変わった?

第2回 看護師資格の急増とキャリアプランの変化【キャリア・後編】

平成時代30年あまりを通して、看護師の働き方はどのように変化してきたのでしょうか。シリーズ「看護師の働き方 平成30年間でどう変わった?」では全8回にわたり、平成年間の看護師を取り巻く環境の変化を振り返ります。新元号「令和」の改元が発表され、新たな時代がスタートする節目において過去に学び、現状をとらえ、来るべき将来に思いを馳せてみませんか?

【 「看護師の働き方 平成30年間でどう変わった?」 全8 タイトル一覧】

第1回 看護師のニーズはとどまるところを知らない【キャリア・前編】
2 看護師資格の急増とキャリアプランの変化【キャリア・後編】
3 看護師の待遇とワークライフバランス【職場環境・前編】
4 潜在看護師の「浮上」に期待【職場環境・後編】
5 看護師=女性の時代は終わった【ポジジョン・前編】
6 チーム医療の中で看護師はどう振る舞う?【ポジション・後編】
7 地域包括ケアシステムと看護師の役割【医療システム・前編】
8 令和時代の看護師に求められることは?【医療システム・後編】

まずはクイズに挑戦!

1.現場主義のスペシャリストか、管理職をめざすジェネラリストか

1-1.看護の高度化・専門化

平成に入るまでの長い間、多くの看護師にとって、キャリアとは「臨床の現場で働き続けること」であると考えられてきました。当時のキャリアアップの道といえば、主任や師長といった管理職になり、現場を統括する立場になること。それ以外に看護師としてキャリアアップする一般的な選択肢は存在しなかったのです。

そうした状況が大きく変わる端緒となったのが、1987年(昭和62年)に厚生省(当時)が発表した「看護制度検討会報告書――21世紀へむけての看護制度のあり方」です。報告書では、医療が高度化・専門化・複雑化していく病棟環境を背景に、よりレベルの高い看護師を育成するための卒後教育の重要性が提言されました。その提言を受けて日本看護協会が1994年(平成6年)に設けたのが「専門看護師制度」です。それを追うように、1995年(平成7年)には「認定看護師制度」が、1998年(平成10年)には「認定看護管理者制度」が創設されました。

1-2.専門看護師

専門看護師は、特定の看護分野の知識や技術を深め、「実践」「相談」「調整」「倫理調整」「教育」「研究」という6つの役割を果たすことが期待される看護師です。現在のところ13分野で2242人の専門看護師が誕生しており、最も人数が多いのは「がん看護」分野の821人です(2019年/平成314月9日時点、参照データ<1>)。

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1-3.認定看護師

認定看護師は、特定の看護分野で水準の高い看護を実践できると認められた看護師です。現在のところ21分野で19631人が誕生しており、最も人数が多いのは「感染管理」分野の2793人です(2019年/平成314月9日時点、参照データ<2>)。

専門看護師・認定看護師におけるそれぞれの「分野」は、時代のニーズに合わせて追加・調整されてきました。例えば、認定看護師制度における「老人痴呆看護(のちに認知症看護へ名称変更)」分野は、人口高齢化にともなって増加し続ける認知症患者やその家族へのケアサービスを推進する役割を期待され、2003年(平成15年)になって誕生しました。

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1-4.認定看護管理者

専門看護師・認定看護師は、いわば現場主義のスペシャリスト路線であるといえます。一方、いわゆる管理職をめざすジェネラリスト(広い分野に一定レベルの知識と技能を有する)路線といえるのが認定看護管理者で、2019年(平成31年)3月時点で3,662人を数えています。この資格を取得しているのは看護部長や副看護部長、あるいは看護師長クラスが多いようです。看護部門のマネジャーとして、組織を創造的に改革できる人材であることが期待されています。

2.特定行為研修の創設、そして大改革

2-1.資格制度の広がり

平成の間には、様々な学会や民間団体などからも、看護や医療に関わる多くの資格制度が生まれました。もちろん、資格取得だけがキャリアアップというわけではありませんが、看護師が計画的にキャリアを形成していくための指標として重要な役割を果たしていることは間違いありません。

一昔前までは、看護師が働きながら勉強を続けることには大変な苦労があり、休職や退職を余儀なくされるケースも少なくありませんでした。しかし、現在では多くの職場で資格取得をはじめ、キャリアアップをバックアップしています。その背景には、厳しい時代に資格取得を実現し、現場で尽力し続けてきたパイオニアたちの活躍があります。

2-2.特定行為研修の誕生

そして2014年(平成26年)、看護界にとって大きなターニングポイントとなったのが「特定行為に係る看護師の研修制度」(以下、特定行為研修)の誕生です。2025年問題を目前に控えた日本で、必要な医療をタイムリーに提供できる体制を整えるため、特定行為研修を受けた看護師が医師による「手順書」をベースにしながら38の特定行為を実施できる仕組みを整えたのです。

特定行為研修を修了した看護師数(特定行為区分別)

(厚生労働省「【特定行為に係る看護師の研修制度】研修を修了した看護師について」をもとに作成

特定行為研修を修了した看護師は、医師の常駐しない在宅医療の現場や老健施設、医師不足に悩む市中病院、一刻を争う救急救命センターなど、多岐にわたる現場での活躍が期待されています。しかし、医療従事者の中でも制度が十分に認知されていない、技能を活用できる体制が整わない現場も多いといった理由から、特定行為研修の修了者は1205人(修了者のべ人数1万836名)にとどまっているのが現状です(2018年/平成309月末時点)。

2-3.「新たな認定看護師制度設計」って何?

2018年(平成30年)11月、日本看護協会は「新たな認定看護師制度設計」を公表し、認定看護師の養成カリキュラムに特定行為研修を含め、2020年度から新カリキュラムによる養成を開始すると発表しました。新カリキュラムで養成された「認定看護師」は「特定認定看護師」を名乗ることができるようになります。また、現行の認定看護師は、特定行為研修を修了することで「特定認定看護師」になることができます。

このように、平成時代の間に高度な知識と技術を備えた人材の養成が進み、看護師のキャリアプランは大きく様変わりしました。しかし、あくまでそのベースにあるべきなのは、看護師としてのケアマインドだといえるでしょう。

クイズの答えをチェック!

【監修者プロフィール】
木村憲洋(きむら・のりひろ)
高崎健康福祉大学 健康福祉学部 医療福祉情報学科 准教授

1971年、栃木県足利市生まれ。武蔵工業大学工学部機械工学科卒業後、神尾記念病院、医療法人杏林会・今井病院を経て、現職。著書に『医療費のしくみ』『病院のしくみ』『薬局のしくみ』(いずれも日本実業出版社)などがある。

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