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神奈川県

株式会社 楓の風

株式会社楓の風は神奈川、東京を中心に在宅療養支援ステーション楓の風を現在17事業所展開しています。同社の理念は『家で生きる』。それは最後まで自分の人生を自分の場所で生きることを意図しています。利用者様が末期となってもご自宅で生活をし続けるための支援をすること、それが楓の風の訪問看護師の使命です。より多くの利用者様にホスピス・ケアを届けるためには、働く看護師一人ひとりの力が求められます。そこで、同社では看護師が自身の能力を十分に発揮し、看護師自身がやりがいを持って生き生きと仕事ができるよう、様々なバックアップ体制を整えています。また、認定・専門看護師の資格支援もあり、訪問看護師として更なるキャリアアップを目指す方にも最適な環境です。

訪問看護師の活躍できる環境を
整えています

最期まで家で生きられる社会を。そんな思いが在宅ホスピスに結実
御社の概要を教えてください。

「楓の風」はもともと、地域医療と福祉サービスに関する特定非営利(NPO)法人として発足しました。設立当初は地域リハビリテーションを志して展開し、2007年には『在宅療養支援ステーション楓の風』として訪問看護事業をスタートしました。
当社の『通所介護』であるデイサービス事業と『在宅療養支援』の訪問看護事業は、理念である『最期まで自分らしく、家で生きる社会をつくりたい』という言葉を実現していくことを目的としています。

御社の訪問看護の特色を教えてください。

利用者様とご家族から「家に帰ってきて良かった」と心から感じていただくための支援をすること、それが当社の訪問看護師の使命です。そのため、当社に在籍している訪問看護師は全員常勤として勤務し、いつでもご家族の方から相談を受けられるように、24時間365日の体制を整えています。その一方で、利用者様とご家族が本来持っている自律性を活かすことを目的とした『行かない看護』の実践もしています。利用者様とご家族が自分なりに問題を対処し、その成功体験を積みあげていくことにより自己効力感の高まりにも繋がるからです。

「求める人材のキーワードは多様性。学歴や職歴、年齢に関係なく多彩な人材を歓迎します。人が好きでコミュニケーションが上手な方なら臨床経験が浅くても大丈夫。」と野島さん。
仕事に集中できるようバックアップしています
訪問看護を展開するにあたり力を入れていることは何ですか。

私は、綺麗な事務所も便利な立地も、物品の充実も突き詰めれば不要だと思います。会社は看護師が働き甲斐を持ち、成長できること、そして効率的に仕事ができるように整える。看護師はその環境を活用して持てる力を存分に発揮できる。それが大切だと考えています。具体的には、訪問時の利便性を考えて1人に1台、社用車を貸与していますので時間が節約できますし、いつ緊急コールがあってもすぐに駆けつけることができるようにしています。残業時間削減のための取り組みにも力を入れています。

教育についてはどうですか。

入職後5日間は在宅ホスピス事業部による研修を本社で行います。最初の2日間は看護師としての基本的なマナーから楓の風の理念や看護観、3日目以降は日本の医療介護の現状や、これからの在宅医療に求められるトピックを学びます。その後は配属先でのOJTになりますが、合宿研修や外部セミナーも参加できるなど教育環境は充実しています。また、当社では認定・専門看護師の取得を希望する人には、支援をしています。訪問看護をするのに無駄な経験はひとつもありません。訪問看護を志す人には、これまでの経験に自信を持つとともに、入職後もさらなる高みを目指してほしいですね。

昭和大学では講師から准教授になり在宅看護学を教えていた。その縁から同大在宅看護学の教授と顧問契約してスタッフの研究指導を依頼している。昨年は8チームが研究に取り組み、うち2チームが学会発表を予定している。研究環境もかなり恵まれている職場だ。

訪問看護師でなければ見られない、
できないことがあるからこそ魅力

訪問看護とは何かが心に響いた、忘れられないエピソード
訪問看護を選ばれた理由は。

新しいことに挑戦したいという気持ちから新規開設のステーションを選ぶ一方で、病院から離れて少しゆっくりしたかったのも本音です。でも、ある利用者様との出会いをきっかけに、一気に訪問看護にのめりこんでいきました。

どんな出来事ですか。

40代の女性の方でがんの末期でした。初めてお伺いした際に訪問看護により念願の入浴ができるということで、待ちかねていたのでしょうね、私が着いた途端、服を脱ぎ捨ててお風呂にザブン。彼女の心から満足した深い吐息を聞いて、「これは決して病院では見られない光景だな」と思いました。そして次に訪問したとき、すぐに最期が近いとわかって二階にいたご主人を大声で呼びました。あと10分遅ければ気づかれず一人で逝かれたことでしょう。それがご主人の胸の中で「ありがとう」「ごめんね」と別れを交わすことができました。新婚の方だったということもあり、私の感慨もひとしおでした。恐らく訪問看護師がいなければこの時間は持てなかったでしょう。悔いのないお看取りを支援する、これが私たちの仕事であり醍醐味だと直に目の当たりにして、「もうこの世界から離れられない」と思いました。

利用者様から直接、「楓の風にお願いしたい」と指名で依頼が来ることもよくあり、それが所長としてのやりがいと語る髙屋さん。「利用者様やご家族との関わりを通して、人としても成長できる仕事です」。
「私でもできました」とご家族の方に言われるのが醍醐味です
御社の訪問看護師の平均的なスケジュールを教えてください。

朝は9時スタートで利用者様のご自宅に直行します。担当する利用者様の要介護度にもよりますが、平均して4~5件訪問するのを目標にしています。訪問は夕方までには終わるようにして、最後の訪問先の後はステーションに戻り、報告やカンファレンスなどを行って終了となります。オンコールは町田のステーションの場合、毎日交代で担当しますが、心配な利用者様については夕方に他の看護師へ周知するほか、クラウドシステムでも情報を共有しているので、どの看護師が対応することになっても問題ないように環境を整えています。もちろんわからないことがあれば他の看護師に気軽に訊ねられますし、それができるフランクな雰囲気も大事にしています。できるだけ一人ひとりに負担がかからないよう心がけていますが、当社に来る方はもともと在宅ホスピスに興味がある方がほとんどなので、オンコールも意欲的に取り組んでくれています。

最後にメッセージをお願いします。

見送られたご家族が、「私、できた」「私でもやれた」とつぶやかれるのを聞くたび、所長としてはそこにお役に立てたという効力感を看護師が持てるよう、今後さらに働きやすい環境づくりに努めていきたいと考えます。使命感が強く、自己研鑽に意欲的な看護師が多いなかで、ともに高め合いながらよりよい在宅サービスを目指していきましょう。

訪問看護師のユニフォームは臙脂色のポロシャツにベージュのパンツ、紺のジャケットを用意。訪問先に向かうときにはジャケットを着用するのが基本となっている。

訪問看護が初めての方でも
学び成長できる環境があります

在宅ホスピスに関わるために、さまざまな経験を積みました
入社理由と今の感想

【髙屋】 松山さんはいつから在宅ホスピスに興味を持ったの?【松山】 最初に勤めたのが大学病院の外科病棟だったのですが、そこはがん患者様が多く、自然とターミナルケアに関心を抱くようになりました。ターミナルケアの方向性の1つとして在宅ホスピスがあります。いずれは在宅ホスピスに携わりたいと考え、そこに至るまでに自身の経験値を上げようと、介護事業所で訪問ヘルパーのコーディネートをしたり、複数の病院で働いたりしました。その次に転職した総合病院では、緩和ケアの認定看護師資格を取得しました。また、当社に来る直前は退院調整に携わり、在宅療養支援に必要なスキルを自発的に学ぶように努めていました。
【髙屋】退院調整の経験はぜひ役立ててほしいですね。日々、病院との情報交換を行う機会はとても多いので、所長として病院との関係づくりはとても重要であると考えています。病院との関係性構築により、たとえば退院する患者様に特殊な処置が必要な場合に、入院中の動画を撮らせていただくこともできるようになりました。これは訪問看護師が処置をする際のイメージがもってもらうための事前準備として役立っています。
【松山】 私も退院調整に関わっているとき、何度か、楓の風に末期の患者様をお願いしたことがありました。当社を選んだのもそれがきっかけです。
【髙屋】 じゃあ慣れるのも早かった?
【松山】 いいえ、訪問看護を業務として行うのは初めてなので、今は担当の利用者様と真剣に向かいあうだけで精一杯です。気にかかることの報告など、先を見すえて動くことがまだできていないので、そこが課題ですね。

松山さんは経験値を上げるための転職を重ね、念願の在宅ホスピスに従事。入職者のバックボーンはさまざまで、認定看護師や大学院で学んだ人もいる。スタッフの年齢構成は30代が中心だが、20代から50までバランスよく在籍している。
あせらずじっくりと、訪問看護師として成長できる
社内環境と今後の目標

【髙屋】 心配しなくても大丈夫。当社は時間の面でも費用の面でも、看護師が業務に専念できる環境づくりに力を入れています。残業も減らしているので勉強に割く時間もとれます。
【松山】 確かに、使い勝手の良い車を専用で使えるのはいいですね。オンコールで呼び出されたときも便利だと思います。仕事で運転するのは初めてで慣れませんが、先輩方が「(利用者様のご自宅の)道を覚えるのは数か月かかるもの。それより安全運転が第一だよ。」と言ってくれるので焦らず取り組めています。所内の人間関係はとても良く、変な緊張感がありません(笑)。
【髙屋】 所内の雰囲気がフランクなので、利用者様の情報は自然と耳に入ってきます。また当社はステーションが多いので、TV会議システムを使ったカンファレンスも実施しています。他の事業所の取り組みなどが勉強になるのはもちろん、スタッフの悩みに対して他のステーションの看護師から意見が聞けるので、視点も広がります。これからご入職される方には今までの経験を活かすとともに、こうした環境を活用して、のびのびと活躍してほしいですね。それに所長はすべての利用者様のことを把握しているのでとても心強いです。
【松山】 在宅でどんなことができるか、緩和ケアの知識も活かしつつ、少しずつできることを増やしていきたいと思います。在宅ホスピスに興味のある方には理想的な職場だと思います。ぜひ一緒に成長していきましょう。

新入職者は合計で5日間の座学研修を実施。終日かけて、本社で在宅医療に関する最新の知識を学ぶ。複数名の入職者で集まって行うことが多いので同期との交流を深める場ともなっている。

「楓の風」には、副代表の野島氏をはじめ、豊かな経験や学術知識を持つスタッフが目立ち、緩和ケアなど専門領域の認定看護師も珍しくありません。ですが敷居の高い雰囲気は全くなく、どの事業所もとても和やかです。それは『在宅療養支援』という考え方に共感し、利用者様一人ひとりのことを真剣に考える看護師が集まっているからこそです。また看護師のバックアップ体制も魅力の一つです。朝は直行、専用車使用が可能など、業務に集中できるよう、さまざまな配慮がなされています。意欲があれば子育て中の方も活躍できます。訪問看護の最前線でプロフェッショナルに成長できる職場です。

株式会社 楓の風

設立 2010年12月
所在地 東京都町田市成瀬が丘2-2-2 ワタヤビル3F
病床数 17拠点
従業員数 100名

※2018年1月現在