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東京都

医療法人社団さくら会 世田谷中央病院

世田谷中央病院は医院創設から数えて77年の歴史を持つ由緒ある病院です。法人では高齢者施設やデイケア、訪問看護事業も展開しており、長年にわたり地域の医療と福祉を支えてきました。そんな同院は今、大規模な病院改革を進めています。メインとなるのはこの地域に求められる、急性期および2次救急病院としての機能の充実、そして質の高い看護師を育成する看護体制の改革です。とくに看護師の教育・評価についてはクリニカルラダーを導入し、一人ひとりが「できること」を根拠に基づいて評価するとともに、評価に見合った給与体制を構築しています。さらに患者様一人ひとりに対する看護師配置を手厚くするために人員を増加。若手が増えた病院は以前にも増して活気にあふれ、新入職者もすぐに馴染める雰囲気があります。

急性期も充実した地域が求める病院に。
開院以来の大改革に取り組んでいます

急性期の充実を軸に、病院改革を進めています
世田谷中央病院は現在、病院改革に取り組んでいるそうですね。

当院は東京・世田谷区において、地域医療と介護サービスを長きにわたり提供してきました。地域の人々には「地元の病院」のイメージで親しまれてきたと思います。ですが国が地域包括ケアシステムを推進するなか、病院としては自宅や施設などの患者様を地域の介護に送り出すまで、急性期から慢性期と、どの領域も充実しなければなりません。また世田谷区には、当院の規模くらいの急性期病院がないことも地域の課題でした。こうした背景から、私たちはとくに「急性期の充実」に力を入れて改革を進めています。

具体的にはどんな取り組みですか。

民間病院はどうしても現代医療に遅れがちですから、まずはここを強化するため、医療機器を新しくするとともに、大学病院出身の若手の常勤医を増やしました。幸い、個性的で意欲的な医師が沢山来てくれて院内は活気に満ちています。救急のコールも医師が直に受けるようになり、2次救急病院としての機能も上がりました。夜間も地域の方の急病に対応できるよう、この4月から常勤医を当直につける予定です。また患者様に対する看護師の配置人数を増やし、10月には10対1の体制を整え、以前より細やかなケアがいき届く体制を目指しています。病院改革は第1期として2016年から3か年計画でスタートし、今年度は1期の最終年になりますが、患者様からも「雰囲気が変わったね」という声をよくいただくくようになりました。

子育て中に就職した病院の医療事務を皮切りに、病院マネジメント経験豊富な千島さん。自身の経験から看護師の子育て支援にも信念を持ち、あえて「預かるだけの」院内託児所を廃止した。代わりに今回の採用から病院独自の「児童手当」を支給する。通わせたい保育園やサポート制度を活用するのに十分な支給額だ。また、家庭と両立しながら働けるよう「日勤帯のみ」での勤務も可能となっている。
ラダーシステムの導入により、スキルアップと評価が連動します
改革の効果が表れてきたのですね。

まだまだ道半ばです。とくにこれからさらに注力する必要があるのが、看護体制の構築です。良い病院とは突き詰めれば「人」であり、なかでも患者様の一番近くに寄り添う看護師の存在は病院のイメージを大きく左右します。そこで私たちは4月から、看護師の意欲向上と働きやすさのためにクリニカルラダーを導入し、スキルアップに連動した給与体制を採り入れました。これにより、たとえば夜勤の回数によって評価されるのではなく、看護師一人ひとりの日常業務に対する評価が明確になります。将来的には管理職も現場のスペシャリストも目指せるキャリアパスを整備して、長く安定して働ける体制を築いていきます。

求める人材を教えてください。

資質としては、何事にも積極的に挑戦できる人です。理想を言えば、患者様のことを第一に考え、医師にも進んで提案ができるような即戦力の人材を求めています。ラダーシステムに基づいた人材育成、つまり「育てること」に興味がある人も歓迎します。一から共に看護体制の構築に取り組み、成果を出す達成感はなかなか味わえるものではありません。このチャンスをぜひ活かして、一緒に新生・世田谷中央病院を創り上げる仲間になっていただきたいと願っています。

急性期の強化を図って常勤の医師を増員。大学病院出身の医師は若手中心で個性的なドクター揃い。看護師との関係も良好で、患者様の治療やケアについて自然と“即席カンファレンス”が始まることも。

長くいきいきと、誇りを持って働くために。
看護体制の改革に心血を注いでいます

総合病院での豊富な経験を役立て、「看護部改革」に着手
木村さんは看護部の責任者として入職されていますね。

新卒から入った総合病院を勤め上げ、定年を迎えて今後は少しのんびりと働きたいと思っていたのですが(笑)、世田谷中央病院の経営陣の「この病院を改革したい」という熱い想いに打たれました。私に課せられた命題は、教育体制の構築と業務フローの改革、そして人材育成です。7対1看護体制の病院にいた経験をもとに、将来的な10対1体制に向けて全体的な環境づくりに取り組んでいます。

改革にあたり問題点は何だったのでしょうか。

一番は看護師の定着率が低かったことです。その要因は人材育成の視点が欠けていたことに尽きます。人は成長実感がないと意欲が湧きませんし、将来のキャリアも描けませんからね。人材育成とはすなわち教育のことで、「質の高い看護師」を育てるためには根拠のある教育が欠かせません。また育った人材に対する適切な評価システムも必要です。そこで私はキャリア開発の主要ツールとして多くの病院で活用されるクリニカルラダーを導入し、まずマネジメントラダーによって師長の皆さんを教育しました。その過程でキャリア豊富な新しい師長も入れ、師長クラスの人材をさらに強化しました。ですからいま求めているのは、師長のもとで意欲的に活躍できる人です。とくに大規模な総合病院に勤めていた方は、今まで若手では手が届かなかったキャリアップが実現できます。

「総合病院時代に、基本的な看護体制や教育の仕組みなどをきっちりと学んできた経験が今に役立っています。世田谷中央病院は、私にとって最後の看護活動の場。持てるもの全てを注いで病院の発展に貢献したいですね」と木村さん。
病院を変えるのは看護師。だから教育に力を入れています
教育体制について具体的に聞かせてください。

ラダーシステムによる段階的な教育に加えて、外部セミナーにも積極的に参加していただこうと考えています。セミナーの内容は現場にフィードバックして全員で共有することにより、学んだものを理解・伝達する力を磨いていきます。さらにそれを活かして委員会活動にも取り組み、4月から順次、各種委員会を立ち上げる予定です。私の経験のなかでも、委員会活動を経て成長した看護師が多くいました。今は自衛隊中央病院と連携して感染対策委員会を開催していますが、いずれは感染管理などの認定看護師も育てていきたいと思っています。

これまでも変化を感じたことはありますか。

意識の高い若い看護師が増えたことから、院内の雰囲気もずいぶん若々しくなりました(笑)。私にとっては患者様から「この病院って感じが良いよね」と言われるのがひとつの褒め言葉。建物が古くても中身がフレッシュで、いきいきしたリズムのある病院が患者様には好ましいのです。そしてその雰囲気を司るのは看護師です。だから病院の母体は看護部にあるといっても過言ではありません。経営陣も看護部の重要性を理解して改革を後押ししてくれるので、とてもやりやすく、皆さんの声を反映できますよ。このような病院と、改革の時期に出会えるのは滅多にないこと。来て、出会って、出会いをチャンスに、そして強みに変え、品格のある優れた看護師に成長してほしいですね。

「個人的にはリーダーシップがとれる人材を多く採用したいですね。もちろんリーダー経験がなくても大丈夫。早くから人材育成など手応えのある仕事をしたい人なら、当院で大きく成長できます」。

若手ナースもいきいきと活躍!
教育体制もますます充実しています

患者様と広く深く関われるのが、世田谷中央病院の魅力です
入職の理由と今の仕事を教えてください。

【野口】 都内の病院に勤めたくて探したなかで、面接のときにとても感じが良かったのが世田谷中央病院です。私は総合病院に1年間勤めた後、5年ほどブランクがあったのですが、ここならしっかり教育してくれそうだと思いました。寮費が安いのも魅力でしたね(笑)。入職後はさまざまな科の患者様を受け入れる内科病棟に勤務しています。研修だけでなく仕事を通しても学びの多い環境です。
【堀田】 新卒から大学病院に就職したのですが、僕のなかには以前から「目指す看護師像」というものがありました。それは患者様との関わりを何より大事にする看護師です。ですが大学病院はどうしても業務優先で、患者様の対応が二の次にされる場面も多いことから転職を決意しました。配属先の一般病棟は、当院で唯一、オペ患者を受け入れる病棟で、経験値が上がること、より患者様に親身になれそうという理由で自ら希望しました。期待通り、患者様としっかり関われるのでとても満足しています。
【津田】 地元・長崎の民間病院で働いていましたが、もっと広く経験したいと上京し、縁故のある世田谷で出会ったのがこの病院です。入職後は整形外科と内科を経て、地域包括ケア病棟の異動と同時に主任になりました。退院される患者様を見送ることができる病棟なので、元気に退院される姿に新たなやりがいを感じています。

「検査出しの際に患者様と話をするのは、以前の大学病院ではなかったこと」と振り返る堀田さん。理想の看護師になるのに欠かせない、患者様とのコミュニケーションについては、先輩看護師が機会をとらえてアドバイスしてくれる。会話の多い明るい職場だ。
人間関係は抜群。成長意欲が高まる職場です
職場の雰囲気はいかがですか。

【野口】 今の師長は私より後に来られたのですが、とても優しく尊敬できる方です。経験も豊かで、恐らく職場の誰よりも働いているんじゃないでしょうか。何よりもスタッフ思いで、スタッフのことを一番に考えてくれるので「ずっとついていこう」と決意しています。師長のもとでスタッフも団結していて、人間関係はとにかく良いですね。仕事中の連携はもちろん、就業後も一緒に食事をしたり、ときにはプライベートで遊びに行くこともあります。
【堀田】 僕は大学病院で初めて看護経験をつみましたが、この病院に入職し大学病院では経験出来ない感染防止対策委員にも任命され、外部研修にも参加し、とてもやりがいを感じています。
【津田】 地域包括ケア病棟には30代から50代と幅広い世代の看護師がいます。患者様のケアについては体力面で若いスタッフがベテランを補ったり、逆に若いスタッフは高齢の患者様のお声かけなどをベテランから学んだりと、お互いを支え合い、学び合う意識が根づいています。病棟勉強会もよくあります。当院は2016年から病院改革に取り組んでいますが、改革から1年経って、教育制度などが形になるとともに、しだいに現場の意識も高まっています。私も昨年は興味のある実習指導者講習に行かせてもらいました。今後も教育体制はどんどん充実すると思うので、意欲的な方ならきっと大きく成長できますよ。

野口さん(左)は入職1年目、堀田さん(右)は2年目でともに病院が“改革中”の時期の入職。改革前を知る津田さんの話に興味深く耳を傾けていた。地域に長く根ざす同院の良さを受け継ぎつつ、生まれ変わる病院の今後を担うのは自分たち若手だと、あらためて意識したようだ。

世田谷中央病院はベッド数131床の中規模病院。世田谷では古くから親しまれている地域密着型の病院です。地域包括ケア病棟など、これまで在宅復帰や介護支援に力を入れている印象がありましたが、今回の病院改革により急性期医療も充実。急性期から在宅復帰支援に力を入れ、患者様とご家族に寄り添う病院です。法人内には介護施設・訪問看護等も運営しており幅広く看護が学べるのも魅力の1つです。また看護師の教育・評価には日本看護協会が推進するクリニカルラダーを導入。達成目標とその評価(ランク)が明確になり、給与と連動することで、つねに現実的な目標を意識して働くことができます。改革を成功させるため、現場の声を尊重しているのも好ポイント。育休や復職後の働き方なども制度にとらわれず、面談による個別対応で最適なありかたを提案・支援をしてくださるため、自分らしく働くことができます。

医療法人社団さくら会 世田谷中央病院

病床数 131床(一般病床116床、地域包括ケア病棟15床)
企業の特色 【診療科目】
内科、外科、整形外科、泌尿器科、リハビルテーション科、皮膚科

【付属施設】
介護老人保健施設、訪問看護ステーション、グループホーム

【グループ企業】
居宅支援事業所、訪問介護事業所