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埼玉県

株式会社まるくり まるくり訪問看護ステーション

埼玉県草加市にある「まるくり訪問看護ステーション」は、在宅療養支援診療所「まるクリニック」の院長が2015年に開設。医療過疎地域といわれる同市にあって、在宅医療に特化し、末期がんや神経難病の患者さんの療養生活を支える地域のパイオニア的存在です。診療所と訪問看護ステーションは一体化しており、医師との連携はスムーズです。看護師の他にリハビリ全職種が揃い、チーム医療で「ずーっとお家で暮らしたい」を応援しています。そして、緩和ケアなどの高度な医療を提供するとともに、ご家族を含めたメンタルケア、生活上の諸問題の改善にも取り組んでいます。ハイレベルかつ全方位の“訪問看護力”が身につく環境で、福利厚生など働きやすさも抜群。将来的にはサテライトステーションという形で、看護師の独立支援も視野に入れています。

決して最期まで見放さない、孤独にさせない。
支えを強めるられる緩和ケアチームを創る。

在宅医療は第3の病院。地域医療のインフラづくりに挑戦しています。
訪問看護ステーションを立ち上げた経緯を教えてください。

私は在宅療養支援診療所「まるクリニック」を開業していて、そこで進める在宅医療を広めるために訪問看護ステーション(以下ST)をつくりました。まるくり訪問看護STは、「チームまるクリニック」の中核を担います。退院できないとあきらめていた患者さんも、在宅医療という受け皿があれば、病院からの治療がスムーズにつながりご自宅で過ごせます。いわば(在宅医療は)急性期、慢性期に続く「第3の病院」ですね。ご自宅を病室とすると、まるクリニックは医局、STはそのナースステーションという位置づけです。STなしには、チームは成り立ちません。

どのような疾患の方が多いのですか。

いま末期がんの患者さんが2~3割で、難病の方が約1割。年齢は10代から高齢者と幅広く診療しています。小児は少ないです。共通しているのは「ずーっと自宅で暮らしたい」という想い。私たちは何よりもその想いを大切にしています。なかには人工呼吸器を常時使用する方もいらっしゃるので、チームも24時間体制で対応します。プライマリ・ケアは私たちが行い、可能な限り在宅で対応します。入院、外来受診などの医療連携も確立しています。また、地域の仲間と※「ほぼスカイツリーライン・地域ケアコンソーシアム」を設立したため、今後は更に、地域の在宅医療や地域包括ケアに携わる様々な方と交流を深め、この連携を強化していけたらと考えています。

※ほぼスカイツリーライン・地域ケアコンソーシアム:東武東上線スカイツリーライン沿いで地域ケアの実現に向けて取り組むために設立されたコミュニティ

埼玉県草加市にある「まるクリニック」。訪問看護ステーションと同居するから医師との距離もきわめて近い。草加市は全国でもっとも人口比の医療機関が少ない“医療過疎地域”で、迅速な医療提供をめざし在宅医療をスタートした。同市では難しいと言われた在宅看取りを実現するなど、地域医療のインフラづくりに挑んでいる。
緩和ケアや在宅看取りができる力が、着実に身につきます。
診療所とSTが一体化しているのが特色ですね。

まるクリニックでの診察に基づいた指示を、私に代わって実施してくれるのがスタッフ達です。患者さんの多くは緩和ケアが必要で、また人工呼吸器の管理や輸液・チューブの交換など医療管理も発生しますが、これらは病院に行かなくてもできること。訪問看護師がきめ細かくケアするとともに、「ご家族をナースに仕立て上げよう」と親身に教えています。「最後までトイレは自分で行きたい」と望む患者さんは多く、そのような場面ではリハビリ職の出番です。STには看護師からPT・OT・STとリハビリの全職種が揃っていて、それぞれスペシャリストとしてのスキルを駆使して、患者さんの望みを叶えようと真摯に向き合っています。さらに訪問看護はご家庭の事情も把握できることから、問題があれば対処して、時にはひとり残された配偶者の心のケアをすることも。決して最期まで見放さない、孤独にさせない――。高度な在宅医療を提供するとともに、行政が行き届かない部分まで担っているのが私たちの特色であり誇りです。

まさに地域の在宅医療のインフラですね。

在宅、しかも末期・重度の患者さんに特化しているので、看護師に求めているのは在宅看取りや緩和ケアができる力です。とはいえ、最初は病棟経験とやる気さえあれば大丈夫。3か月間の訪問同行など新人の指導体制が整っていますし、その後も医師を含めたチーム体制でしっかりサポートします。基本はここで訪問看護を覚え、5年後、10年後にリーダー人材に成長してほしいと思っています。さらに独立して、当クリニックのサテライトとなるSTを運営して頂ければ、在宅医療のインフラ充実という面からも理想ですね。STの開設ノウハウやマネジメントなども指導しますので、ここで「最後まで人を支える力」を身につけてください。

医師を含む盤石のチーム制で患者さんをケアできるのが強み。看取り後、家族があいさつに来て、スタッフ一人ひとりに感謝の手紙を渡すことも珍しくないという。医師、看護師、リハビリ職と、それぞれの領域で「専門職としてできること」に最大限取り組んでいるからこそ、得られるものも大きい。

重度の患者さんにしっかりと寄り添えるのは、
チームの“想い”がどこよりも強いからです。

患者さん一人ひとりに向き合う。時間も想いも濃密です。
まるくり訪問看護ステーションに入られた理由を教えてください。

正直に言って当初、訪問看護は全く考えていませんでした。私はがん病棟と緩和ケア病棟に長くいて、ちょっと休みたいなと感じて病院を辞めたのですが、再就職にあたり、やはりどうしてもがん患者さんが気になってしまって。転職サイトで「がん」「緩和ケア」とキーワード検索して、ヒットしたのが当社でした。ここまではっきりと方針を打ち出しているところは少なかったので、訪問看護という未知の世界に飛び込んでみようと決意しました。

実際に携わってみて病棟看護とどんな違いがありますか。

一番は患者さんと関わる密度の濃さです。訪問看護の時間はすべて1人の患者さんに捧げられるし、誰にも邪魔されることなく向き合える。だからこそ気付けることが沢山あります。それから病院はやはり治療の場ですが、在宅医療はより良い生活を送るための支援が目的。医療的ケアは当然として、福祉用具を提案したり、ご家族の相談に乗ったり。正解は1つではないから、色々と考え、工夫することで、私自身も視野が広がり成長していると実感します。

STの管理者として訪問看護のシフト作成や管理などマネジメントの部分でも活躍。ケアマネージャーとのやり取りをはじめ、事前訪問や契約作成など新患の対応も重要な業務だ。平田さん自身は「ずっとここで働きたい」と希望しているが、仕事を通じて独立できる力が十分に養われている。
ご家族が看護師のように頼もしくなるのも、訪問看護の醍醐味の1つです。
まるくりならではの良さは何ですか。

まずは医師と距離が近いこと。朝礼から一緒に参加されるので、薬の量など大事なことを直接やり取りできるのが心強いです。またリハビリ職とも密に連携しています。例えば難病患者さんの入浴は看護師が介助しますが、はじめに移動の様子をリハビリの先生が見て、お互いが楽な動きを考えてくれます。逆にリハビリ中に血圧などの変化があれば、すぐに看護師に連絡が来ます。多職種協働が非常にうまく機能しています。

やりがいを感じるのはどんな時ですか。

気分がすぐれない時にシャワーでリフレッシュさせてあげるなど、ちょっとした働きかけによって、患者さんがぱっと笑顔になる瞬間です。もうひとつはご家族の変化かな。(医療管理の必要な)末期がんの患者さんが多いので、訪問看護を開始したばかりの頃は、ご家族から問い合わせの嵐です(笑)。ですが次第に点滴や吸引などが習熟されて、最終的にはまるで本物の看護師のように逞しくなります。そんな様子を目の当たりにすると、患者さんを支えながらご家族も成長していくんだ、私たちの取り組みは間違っていないんだと励みになります。そういえば私は病院時代に、症状を緩和するのに苦労した記憶があります。ここでは余分な苦しみが少なく意外なほどスムーズにできます。「自宅」という安心できる環境がそうさせるのでしょう。「お家が一番」「最期まで自宅で支える」という思いの深さと熱量が、どのSTや病院よりも大きいのが、当社の一番の特色かもしれません。

「訪問看護と緩和ケアを打ち出しているので、一般病棟の経験しかない看護師さんは、敷居が高く感じるかもしれません。実際私もそうでした。でも意外と、仕事を通して自然に覚えていけます。病院でひと通りのことができれば何も問題はありません。少しでも訪問看護に興味があれば大歓迎です!」とメッセージ。

在宅医療のバックアップ部門として
スタッフがいきいきと働けるよう支えています。

オンコール手当の細部まで、納得いくよう設定
訪問看護スタッフの待遇について教えてください。

まず給与ですが、他の訪問看護ステーションと比べても遜色のない水準にあると思います。残業代は、あらかじめ「みなし残業」を設定していますが、それを越えた分も上限なくきちんとお支払いします。オンコール手当も同様です。詳しく言うと1カ月単位のデータを出し、それぞれ自宅待機の日数に加えて、患者さんのお宅に向かう事態が発生した時は、家を出てから戻ってくるまでの時間手当を上乗せします。聞くところによるとオンコール業務の扱いはSTによってまちまちだそうですが、当社ではきっちり手当を出しています。ただ、データを見ると緊急性のあるオンコールは少なく、ほとんどが電話で問題解決していますね。

お休みや、各種制度はいかがですか。

交代制の4週8休で、年間休日は115日です。もちろん産休・育休などの制度は法定通りです。STが開設してまだ1年余りなので、他に特別な制度はありませんが、今後つくろうとあれこれと検討しています。いま考えているのは、有給休暇が40日の上限を越えた分を、介護休暇に回そうということ。そうすれば未消化の有給が無駄になりません。もっとも40日以上を越える人が出るのは、まだ先のことですが(笑)。それにワークライフバランスの観点から、きちんと休んでいただくよう努めてまいります。

同じフロアに管理部とSTがあるからコミュニケーションもスムーズだ。医療職の働きぶりを近くで見て、どのような制度や体制が必要か、ざっくばらんに意見を交わせる。資金計画から融資申し込みまで会社のマネーフローを把握している日向さんは、組織づくりにも欠かせない存在。
キャリアアップや専門力向上を支援。遠方からいらっしゃる方も歓迎します。
働きやすい環境づくりに注力されていますね。

スタッフが成長し、いきいきと働けるよう、管理部門としてできることはすべてやろうと取り組んでいます。今後、年数などの受験条件を満たせば、ケアマネージャー資格を取りたいという方も出てくるでしょうし、緩和ケア等の専門看護師を目指す人もいるかもしれません。その時は受験料なり、研修費や学校にかかる費用を負担するなり、最適な支援を考えます。なお、Uターン・Iターンなどで引越しを伴う人には、地元の不動産会社を紹介するとともに、敷金・礼金を負担します。すでに関西から来られた方に適用しています。

関西から入社されたスタッフもいるのですね。

重度の患者さんの看護やリハビリという、高度で先進的な在宅医療に惹かれたのでしょう。在宅医療のニーズは高まるばかりで、2025年には対象となる患者さんが今の2倍以上に増加すると言われています。国も在宅支援に力を入れていますが、当社の取り組みはその先駆け、モデルケースとなり得るもの。ぜひここで、病院ではできない看護を学んでほしいと思います。そのために私たちも、全力で支えます。

在宅患者さんのお宅に集金に伺い、ご家族と話し込むこともよくあるという日向さん。「『スッキリしました』と感謝されることも。相手の話をじっくり聞くという、元営業マンのスキルを生かしています」と笑う。医療職だけでなく全員が患者さん達に親身に接している。

末期がん患者さんの終末医療に関する論文や講演も多数。厚生労働省の在宅医療モデル事業にも関わるなど、在宅医療に精通したドクターが立ち上げた訪問看護ステーションです。医療過疎地域に拠点を構えたことからもわかるように、通常、家で見ることが難しい患者さんに、「ご自宅での生活を可能にしてあげたい」という想いと、それを実現するための知識・技術は人一倍。訪問看護が未経験でも高いスキルが養える環境です。今後もステーションの拠点拡大という「地域医療のインフラづくり」を目指しているため、スタッフの成長に向けてモチベーション高く働けるよう、待遇・福利厚生も充実しています。ニーズの高まりとともに、ますますスキルの高度化が求められる訪問看護師のキャリアをスタートするのに理想的な職場です。

株式会社まるくり まるくり訪問看護ステーション

設立 2015年4月
所在地 埼玉県草加市 草加一丁目18番12号
企業の特色 草加市に位置する、緩和ケアが強みの訪問看護ステーションです。年齢層が30~40代とアットホームな環境がありながら、今周辺地域で急速にニーズが高まっている、成長企業です。