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現役看護部長のお悩み相談室 おりんに言ってごらんなさい

看護師歴33年。現役看護部長の行徳倫子さんが、仕事の悩みに九州弁でお答えします。 人の命を預かるプレッシャー、忙しさや人間関係…ココロの重荷を、おりん姉さんの厳しくも温かいアドバイスで取り除いてみませんか?

お悩み相談 vol.25
リストラの危機!? 師長に退職勧奨された
(50歳・女性・看護師28年目)
おりんのアドバイス
自分の未来を描きながら仕事をしましょう

「どうしよう。おりんさん……私、肩たたき(リストラ)かなぁ」
悲痛な声で話すのは、50歳になるベテラン看護師B子さん。
長い間、大手の民間病院に勤務しながら実務を頑張ってきた独身女性、頭が下がります。
そんな彼女に“リストラの危機”が迫っているようです。
何があったのでしょうか?
「先日、個人面接で師長から現状の業務は、年齢と体力的に難しい状況ではないかといわれたんです。これって『もうあなたは無理ですね』という勧告みたいなものです。
実際、自分でも体力的に難しいとも感じています。でも、転職となると、今の生活状況から転職後の金銭面が心配で……どうしたらいいのか迷う日々です」

確かに、急性期病院の就労環境から考えると50代の一般看護師としての業務は難しい状況かもしれません。
でも、何かしらB子さんの得意とする看護、あるいは技術を見出して今後のことを考えてみましょうか。
まずはB子さんの強みを探してみましょう。

B子さんに『看護師として特別に習得したもの』もしくは、
『長年の看護経験の中で形として残したもの』があるかを聞いてみました。

B子さんは「う~ん」と、うなずきながらしばらく考えますが、首を横に振ります。
「なにもありません。ただひたすらに仕事をまっとうしてきた感じです。30代のころ、いくつか研修を受けましたが、特別それを活かしたことはしていません」

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キャリアは長いが『古株の一般看護師』という恐怖の現実

B子さんの職務経歴は、実務経験は確かなもので尊敬しますが、これといった特長的な所が見当たりません。なぜ、こんなことになったのでしょうか?

【B子さんの職歴】
・看護大学卒業後、国立大学系の病院に就職

・20代後半、チームリーダーとして看護学生指導の役割も務めていたが負担を感じ、業務の煩雑さに疲弊し、30代で現在の病院に転職

・転職後、真面目に業務を遂行し、師長より管理者研修の受講や主任看護師としての任務を推薦してもらったが、面倒な事には関わりたくないと断り続ける

・時代の流れに沿って病院組織も徐々に発展し、若いスタッフが増え、新しい形の看護が求められます。その流れに必死についていく自分を感じながら働くが、気付くと周囲から見た自分への評価は“古株の一般看護師”というさびしい現実だった

そんなB子さんに残された選択肢は2つ、

① 何を言われても我慢して黙々と現状で働く
② 急性期から慢性期である療養型病院に転職する

B子さんの経歴と現状回避から考えると、この2つの選択肢しかありませんねぇ。
なぜなら、仕事の足跡、仕事の業績が何も残ってないんです!
約30年間、看護師として働いて、どのような成果を残してきたのか?
もちろん、長年の経験から看護知識・技術はあるでしょう。しかし、50歳を過ぎたら身体能力は落ちて技術も低下していくのです。技術だけで現状を維持することは難しいのです。
だからこそ看護という仕事は「実践能力とマネジメント能力」が必要なんです。

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看護師の将来設計は計画的に!

ここで、皆さんに「仕事*」という人間の活動を考えていただきたいのです。
(*仕事と労働の語源は違いますが、ここでは働くという行動を包括して仕事として述べます)

経営学の大家として知られるピーター・ドラッカーは、世界中のビジネスや経営の世界に影響を与えた人物です。ピーター・ドラッカーが書いた『マネジメント』は、日本でもブームとなりました。著書の内容をタイトルに取り入れた、高校野球のマネージャーが主人公の小説はベストセラーとなり、映画化・アニメ化されたほどです。
彼の言葉に、「仕事が重要なとき、自らを重要と考える」とあります。
これは、人は目標を達成したとき、初めて達成感を得るもので、
重要な仕事を成し遂げた時、自らのことも重要だと思えるという意味です。

では、B子さんの“経歴”について、どこに問題があったのか検証してみましょう。

1.仕事をする目的が明確でない
なぜ、この道を選んだのか? 看護師としての将来、あるいは自分の将来設計を見据えどのような仕事を自分はすべきかを考え計画を立てなければなりません。
そう、目的を明確にすれば自ずと道順ができるはずです。

2.自己成長となるチャンスを「難」と捉え、逃げている
現在に至るまで、いくどか師長からB子さんの将来を見据えた提案があったにも関わらず、すべて後ろ向きに考え、受け止めていません。
師長は、B子さんの能力と将来性を理解したうえでの提案だったはずです。
成長は、決して楽なことではありません。課題に悩み・苦しみながら向う姿勢が重要です。

3.環境の変化に伴い、自分自身の改革行動を起こしていない
病院は、医療社会が変革していくなかで、常に改革しながら前進しなければ経営は成り立ちません。それは、そこで働く人も変わらなければ結果は出ないのです。
環境が変わったなら自分自身も挑戦する行動をもたなければ、置き去りになるのです。

おりんの処方箋
  • 1仕事の目的は明確に!
  • 2自己成長のチャンスを逃さない
  • 3環境に順応し、前進・挑戦する

B子さんは、師長と面談した3週間後に療養型病院での再出発を決心したそうです。
そして若い看護師さんへのメッセージを残してくれました。

「自分の未来を描きどのようなプロセスを歩むべきか、人生設計といわれる計画には必ず“仕事”が関わってきます。成果に導く(仕事)それを実現するための行動(労働)を、今から取り組んでもらいたいと願います」
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行徳倫子(ぎょうとく りんこ)
行徳倫子(ぎょうとく りんこ)

佐賀女子短期大学付属看護学校を卒業後、33年間看護師として民間病院や公的病院での一般急性期の医療に携わり、看護実践や教育・看護管理などの経験を培う。豊富な経験を活かした講演会やセミナーは悩める看護師たちに高く評価されている。現在は、医療法人鵬志会 別府病院にて看護部長として勤務中。

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