• 2017年8月4日
  • 2022年1月12日

高齢者の接し方~会話編~

 

高齢者とコミュニケーションをとる際、「どんな会話をしたらいいのかわからない」といった声がよく聞かれます。どのような切り口から会話を広げればいいのか、そのポイントについてご紹介します。

過去の経験を上手に掘り起こす

高齢者は加齢により短期記憶は低下しますが、比較的、長期記憶は保たれていることが多いもの。そのため、数年~数十年前の話題を振ってあげると、スムーズに会話がしやすくなります。高齢者が好き、あるいは得意だったこと、興味があったものを中心に聞くのがおすすめです。
「昔は何をするのが好きでしたか?」「それを好きになったきっかけは何ですか?」など、少しずつ話を広げていきましょう。

「快刺激」につながるような受け答えをする

人にほめられたり、感心されたりすると、「快」の刺激へとつながります。そういった刺激は、精神が穏やかになったり、物事に取り組む意欲が高まったりするきっかけにも。
また、認知症のある高齢者に「快刺激」を与えることにより、周辺症状の緩和や、生活の質の向上が期待できるともいわれています。「それはすごいですね!」などのほめ言葉や、「とてもためになるお話をありがとうございました」と感心するなど、相手の「快刺激」につながるような会話を意識しましょう。

私たちが知らない年代の知識や豊富な経験があるぶん、高齢者の話はとても勉強になります。興味を持って話を聞き、会話を楽しみましょう。

文:看護師/カウンセラー 坂口千絵

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