• 2017年4月7日
  • 2022年1月12日

復職はパートか正社員か? ブランクナースの成功する働き方選択

 

看護師として復職を考えたとき、働き方をどうするのか迷う方も多いはず。「正社員」と「パート」、どちらにもメリット・デメリットがあります。無理をしないためにも、自分のライフスタイルに合った働き方を見つけるポイントをご紹介します。

「何が違うの?」―パートと正社員の働き方

看護師に復職する際、今までの生活にどれだけ負担がかかるのか、気になるところです。 パートのメリットとしては、「家庭の都合に合わせた働き方をしやすい」「休みが取りやすい」「定時で帰宅しやすい」「残業が少ない」などがあげられ、自分の時間を作りたい、家庭に影響なく働きたいと思う人におすすめの働き方です。

デメリットとしては、正社員に比べて働く時間が短いので、「給与が減る」、「病気やケガなどで休みを取っても保証が少ない」などがあげられます。仕事内容に大差はないのに、待遇などで正社員との差を感じることもあるため、割り切って働く覚悟が必要です。

正社員のメリットとしては、「各種手当」「昇給制度」「福利厚生」など、将来的に安心できる保証が多いといった特徴があげられます。また、最新医療がしっかり身につく「プリセプター制度」を整えている病院も多く、ブランクによる不安を解消することができます。

デメリットとしては、「仕事と家庭の両立」といった問題があげられます。環境が大きく変わるため、「育児の時間が十分に確保できない」といった悩みを抱えてしまうケースも……。環境が変わるとそれだけ負担も大きくなるので、家族や周囲の協力が不可欠となります。

優先順位を考え、無理なくスタート

復職する際の働き方に迷ったら、まずは優先順位を考えてみましょう。「子どもとの時間」「自分の時間」「仕事」「お金」など、自分の生活の中で「これだけは大切にしたい」ということはありませんか? 優先順位を整理することは無理なく働くための第一歩です。もし、うまく優先順位がつけられないときは、紙に書き出して可視化してみましょう。書き出すことで、ぼんやりしていた優先順位が整理しやすくなります。

優先順位が決まったら、働き方を考えます。たとえば、「子どもとの時間を大切にしたい」「正社員になる」と書き出した場合、パートからスタートして、子どもの成長とともに仕事の時間を増やす。そして、「いつかは正社員に」を目標にすると、ライフスタイルに合わせて無理なく働くことができるでしょう。正社員で復職したにも関わらず、仕事と家庭の両立に失敗して、パートに切り替えたというケースもあるので、自分の生活スタイルをよく考えて決めるのが、働き方選びのコツです。

近年は子育て中のママにうれしい「時短勤務制度」を取り入れている医療機関が全国的に増えつつあります。正社員のまま時間を短縮して働くことができ、社会保険、退職金、昇進・昇格、福利厚生などの保証も手厚いので、「仕事をしっかりするための保証も必要」という人はぜひ活用したい制度です。

まとめ

私の周囲で正社員として働いている看護師は、家族や周囲に協力してくれる人がいるというケースが多い印象です。 復職するときはブランクをネックに感じ、仕事の感覚を取り戻すために焦ってしまうなど、不安でいっぱいですが、スタート地点は誰でも同じ。周囲の目を気にせず、比べることなく、自分のペースでコツコツとキャリアを積み重ねていくことが大切です。自分のライフスタイルに合わせて、働き方を柔軟にシフトしていけるといいですね。

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