• 2016年7月20日
  • 2021年11月15日

申し送りのポイント

 

勤務交代のとき、次の看護師に患者さんの状態などを伝える「申し送り」。患者さんによりよい看護を提供するために、おさえるべきポイントを2つご紹介します。

時系列ではなく、カテゴリ別に伝える

投与時間の把握が必要な薬剤を使用した際には、「○時△分に××をした」というような時系列順の申し送りが必要です。しかし、内容によっては、時系列で伝えるとかえってわかりにくくなることも。
「発熱に関しては……」「血圧の状況ですが……」「排尿の状態ですが……」など、カテゴリごとに分けて伝えることで、次の勤務者に状況が伝わりやすくなります。その日の患者さんの状態に応じて、何を優先的に伝えればよいのかを考えながら話せるとベターです。

自分の行った看護の結果と、その後の状況を正確に伝える

「発熱が見られたのでクーリングをしました」など、自分が行った看護を伝えるだけでは、結果がわからないため、申し送りの内容としては不十分です。
「発熱が見られたのでクーリングをしましたが、最終○時には37.5℃までしか下降していませんでした。クーリングを交換していますので、引き続き観察をお願いします」などのように、行った看護の結果とともに、何に注意してほしいのかも伝えられるといいでしょう。

申し送りが苦手な方は、「相手に状況を理解してもらうためには、何をどのように伝えればいいのか」という視点をもつといいですね。

文:看護師/カウンセラー 坂口千絵

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