• 2017年3月17日
  • 2022年5月11日

注射・採血時に患者さんの不安を和らげるコミュニケーション方法

 

注射や採血は痛みをともなうぶん、不安をもつ患者さんも少なくありません。患者さんが安心して注射・採血を受けられるようなコミュニケーション方法についてご紹介します。

一動作ごとに声かけを

たとえ注射や採血の経験が豊富な患者さんでも、看護師からの声かけが少ないと不安を感じます。
「血管がよく見えるように腕を縛ります」「採血するところを消毒しますね」「針を刺しますよ」など、ひとつの動作を行う直前に声をかけるように心がけましょう。

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異常がないか、患者さんをよく観察する

異常の早期発見や予防に努めることは、患者さんにとっても「きちんと確認してくれている」という安心感につながります。全身の観察と確認をしながら適宜、声かけをしましょう。

【確認内容】
薬剤の注入によるアナフィラキシー症状や、穿刺時の痛みに伴う迷走神経反射の有無
【声かけの例】
「ご気分は悪くないですか?」など

【確認内容】
穿刺にともなう神経症状の有無
【声かけの例】
「指先などにしびれはありませんか?」など

【確認内容】
アルコールアレルギーの有無
【声かけの例】
「アルコール綿でかぶれたことはないですか?」など

看護師の声かけひとつで、患者さんの気持ちは大きく左右されます。日ごろからていねいな対応を心がけ、少しでも患者さんの不安を取り除いてあげられるといいですね。

文:看護師 坂口千絵

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