• 2015年2月20日
  • 2021年11月15日

患者さんの状況を的確に把握するためのポイント

 

患者さんの状況を的確に把握するためのポイント

患者さんが訴える痛みや苦しさなど、症状や状態の程度が把握できていないと、的確な対処が困難になる場合があります。

例えば、痛みを訴える患者さんに鎮痛剤を与薬した後の効果を確認した際、患者さんから「少しだけ良くなった」と言われたとします。しかし、この「少しだけ」という言葉は曖昧な表現のため、どのくらい良くなったのかがわからず、鎮痛剤の効果を正確に評価することが難しくなります。

そんなときは、「1が『まったく痛みがない状態』、10が『我慢できないくらい痛む状態』としたとき、いまは1から10でいうと、どのくらい痛みがありますか?」と痛みの程度を数値化することで、患者さんの状態を把握しやすくなります。

これは、「今日は(1~10でいうと)どのくらい気分が良いですか?」「(1~10でいうと)どのくらい食欲はありますか?」など、さまざまな場面で活用できる有効な方法です。 この方法で患者さんの状態を正確に把握し、適切な処置を行いましょう。

文:看護師/カウンセラー 坂口千絵

お一人で悩まず、看護師専任の
キャリアアドバイザーに相談してみませんか?

著者プロフィール