• 2016年6月8日
  • 2021年11月15日

守秘義務のマナー

 

守秘義務のマナー

看護師の職業倫理に「守秘義務」があります。職業上、いかなる場合でも知り得た情報を漏えいすることは禁止されていますが、思いがけない場面でうっかり個人情報などを漏らしてしまっているかもしれません。ぜひ改めてチェックしてみましょう。

例えば、他の患者さんから「隣の病室の人、具合悪そうだったけど大丈夫なの?」と質問され、「高い熱が出ていましたが、大丈夫です」などと答えてしまうことがあります。しかし、氏名や年齢だけでなく、その人の体調も実は「個人情報」に該当します。容態を伝えることも、情報漏えいにつながってしまいます。そのような質問を受けたときは、「患者さんの個人情報に関することなのでお答えできないのですが、ご心配ありがとうございます」など、やんわり伝えるようにしましょう。

また、「○○さんという方は入院していますか?」「○○の家族ですが、本人の様子はどうですか」という電話での問い合わせに対して、状況を答えるのはNG。相手が納得しない場合は一度電話を切り、病院側からかけ直して対応することもありますので、職場規定について再度確認をしておきましょう。

万が一、守秘義務に反する行為をした場合、内容によっては「保健師助産師看護師法」や「刑法」などにより、処罰の対象にもなり得ます。患者さんと自分自身を守るためにも、しっかりと守秘義務を順守しましょう。

文:看護師/カウンセラー 坂口千絵

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