看護師は常に勉強が必要な職業です。特にブランクを経て復職を目指す場合には、基本知識の再確認はもちろん、新しく覚えるべきこともたくさん。再就職後も学ばなければならないことは山ほどあります。
毎日忙しく、限られた時間のなかで勉強しなくてはいけないママのために、復習しておくべきポイントや、おすすめの本、勉強法などをご紹介します。
必ずチェックしたい「基礎看護技術」
日常生活援助やバイタルサイン測定などの基礎看護技術は、文字通り「看護の基本」です。 働く科にかかわらず必要となりますので、ひと通り復習しておきましょう。
家に学生のときの教科書があれば、まずはそれを使うとよいですね。復職先が決まった場合、勤務先が定めているケア・処置のマニュアルがあれば、必ず目を通しておきましょう。
また、次のテキストでも基礎看護技術やその他の技術が学べますよ。
「潜在看護師復職支援テキスト」 へるす出版
日常生活の援助に加え、無菌操作や褥瘡処置など、基礎看護技術を幅広くカバーした本です。小児看護・母性看護など対象別看護の項もあり、看護の知識を全般的に復習できます。
「看護技術がみえる vol.1基礎看護技術 & vol.2臨床看護技術」 メディックメディア
写真やイラストをふんだんに使い、看護師が日常的に行う手技をわかりやすく解説したテキスト。医師や看護師からのアドバイスもあり、手順だけでなく根拠からしっかり学べる内容になっています。
検査データ、働く科の専門知識も忘れず
検査データは、患者さんの状態を把握するのに欠かせない情報のひとつ。データの読み方について、よく復習しておきましょう。
また、勤務する科の専門知識も、この先どんどん必要になっていきます。
その習得のためには、本屋さんの看護書コーナーの「おすすめ本」なども参考にしてみてはいかがでしょうか。
職場のスタッフが実際に使っている本を聞いてみるのも、とても役に立つと思います。
ママのための効率的な勉強法とは?
「何を勉強するかはわかったけれど、じっくり机に向かう時間がない!」そんなママが効率的に勉強するための4つのポイントをまとめました。
・時間の使い方にひと工夫
家の中でもポケットサイズのテキストを持ち歩く、図や表をコピーして壁に貼っておく、などの工夫で、家事の合間にさっと復習ができます。
・スマートフォンのアプリやサイトを活用
外出先でも、重い本を持ち歩くことなく気軽に勉強ができます。ただし内容を吟味して、信用できるサイトを選びましょう。
・勤務先の本で勉強
復職後なら、勤務先にあるたくさんの専門書を利用しない手はありません。休憩時間などにどんどん活用しましょう。
・勤務先のスタッフに質問
実務のなかでの疑問など、教科書で答えを見つけられないことは、スタッフに聞くのが一番です。