• 2016年4月5日
  • 2021年11月10日

過去に縛られて生きていませんか?

 

「一度きりしかない人生だから、前向きに進んでいきたい」と考えていても、いつのまにか「過去の経験」に縛られて身動きがとれなくなった経験はありませんか? 過去に縛られてしまうと、決断力や行動力が鈍り、さまざまな場面で支障をきたすことがあります。
たとえば、「この前と同じ結果になったらどうしよう……」と、行動に移す前から悩んでしまったり、「仕事でミスをしてスタッフから責められた」という経験から傷つくことを恐れ、ビクビクしながら仕事をしてしまったり……。
このように、「過去の経験」に縛られ、前に進むことを躊躇してしまうときはどのような考え方をすればよいのでしょうか。

過去は「捉え方」で変えられる

「過去は変えられない」という言葉があるように、過去に起こった事象そのものを変えることはできません。ですが、「過去」をどのように捉えるかは、あくまでもその人自身の解釈によるもの。どう解釈するかで、「過去」の見え方は大きく変わります。
たとえば、「叱られた」という事象に対し、「つらかった」で終わらせる人と、「深い学びを得られた」と考える人では、その後の取り組み方も変わってきますよね。

過去の出来事は、視点を変えれば「未来をよりよく生きるための財産」でもあるのです。自分しか経験することのできなかった財産を、今後どのように活かせるかと考えることが何より大切です。どんなにつらいことがあったとしても、「過去の出来事」そのものは決してあなたを苦しめたりはしません。

若かりし頃の私は、前に進むのが怖くなるたびに過去の体験を引き合いに出し、「できない理由」を並べていたことが幾度となくありました。しかし、「出来事をどのように解釈するかによって、過去の認識は変えられる」「過去がそうだったからといって、未来もそうであるとは限らない」ということを知った今は、過去の経験にとらわれることはほとんどなくなりました。

「今の自分を無理やり変えない」ことも大切

もちろん、「そうはいってもなかなか自分の考え方を変えるのは難しいんだよね……」と思うこともあるでしょう。そんなときは、「過去に対する受け止め方は変えることができる」という考え方を知っておくだけでも、未来の自分はとても楽に生きられることを覚えておいてください。今の自分を無理やり変えなくても、「未来の自分に期待する」という考えを持っておくことで、気持ちの余裕ができますよ。

著者プロフィール