• 2017年3月3日
  • 2021年11月12日

悪口・陰口にどう対応する?

 

職場のスタッフが誰かの悪口や陰口を言っているのを耳にして、「自分も言われていたらどうしよう……」と不安な気持ちになったことはありませんか? あるいは、自分の悪口が聞こえてきて、不快になった経験も一度くらいはあるのではないでしょうか。 残念なことに、人のことを悪く言う人間はどこの職場にも存在するといっても過言ではありません。では、悪口や陰口に対し、どのような考え方をすればいいのでしょうか?

コントロールする気持ちを手放す

私は、これまで「悪口や陰口を言われたらどうしよう」という不安から、いつも人の顔色をうかがっていました。飲み会に行っても、「私がいなくなってからの私の悪口を言われていたらどうしよう……」という恐れから途中退席できず、無理やり2次会に参加したこともあります。 誰かがひそひそ話をしているのを見たときに、「私の悪口を言っているのでは」という不安や恐れが消えない。考えても仕方がないのに、考えるのをやめられない。そんなことを何十年も繰り返してきました。 しかし、そんな私だからこそ、見えてきたものがあります。それは、どんなに努力を重ねても、「人の悪口や陰口を制することはできない」ということです。
人には誰でも、「発言する自由」があります。たとえあなたが、「人として悪口はどうかと思う」という考えをもっていたとしても、相手が悪口を言わないように監視や制止をすることは不可能なのです。仮にあなたが「非の打ちどころがない人間」だったとしても、悪口が消えることはありません。 なぜなら、人には「自分の見たいように相手のことを見る」という特性があるからです。自分がコントロールできないことを考え続けるのは、精神を消耗するだけでなく時間ももったいないもの。それを体感した今では、恐れや不安が生じても、すぐにその気持ちを手放すことができるようになりました。

悪口や陰口には「線引き」が必要

悪口や陰口への対応は、相手をどうにかしようとするのではなく、「恐れを抱く自分の考え」に対し、どのような対応をするかが重要です。私のように何十年も批判におびえながら過ごすことにならないためにも、コントロールすることができないものとは格闘しないように心がけましょう。 「ムダな考えを意図的にやめる」訓練を続けていくと、比較的早い段階で不安な気落ちを手放せるようになります。ぜひ、試してみてくださいね。

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