• 2017年9月15日
  • 2021年11月15日

【看護師の悩み】私生活をあれこれ聞かれて不快

 

【質問】私生活をあれこれ聞かれて不快

転職先の病院に、他人のプライベートなことまで根掘り葉掘り聞いてくる職員が何人かいます。休憩中も人のうわさ話ばかりで、自分も陰でいろいろ言われているのではないかと思うととても不愉快です。何のために仕事に来ているんだとも思いますし、デリカシーのなさにあきれます。
せっかく転職したのでうまく人間関係を築きたいとは思っているのですが、こういう人たちにはどのように対応するといいのでしょうか。(高知県在住 看護師歴17年目 47歳)

【回答】無難な対応を心がけて

相手の価値観を理解する

根掘り葉掘り聞いてくる人に対し下手に自分のことを話すと、「どこで何を言われるかわからない……」といった不安や恐怖から、不愉快に感じるのは無理もないことです。

ただ、あれこれと他人のことを聞く人にはどのような心理状態が働いているのでしょうか。相手の考えや価値観を理解することからはじめてみるといいでしょう。

人は、出身地や趣味、嗜好など、「自分との共通点」が多ければ多いほど、相手に親近感を抱きやすいという特性があります。また、「相手とよりよい関係性を築きたい」という思いが強い人ほど、これらの「共通点」を探そうと、意識的あるいは無意識にさまざまな質問をしたり、話題をふったりする傾向があります。

見方を変えると、あれこれ聞いてくる人は、必ずしも「第三者と人のうわさ話をしたい」わけではなく、「つながる」「共有する」などの価値観を元にした行動をとっているにすぎないという捉え方もできるのです。これを心の隅に留めておくといいかもしれません。

「正しさ」にこだわりすぎないことが大切

確かに職場という公的な場所であるにもかかわらず、私的なことをあれこれ聞くのは、好ましいことではありません。だからといって、「正しさ」を理由に、相手を「間違っている」「おかしい」「理解できない」などと批判しすぎると、自分とは違う価値観をもって行動している人が許せなくなり、より不愉快に感じてしまう可能性もあります。

このような場合は、「自分には理解できないけど、相手には相手の価値観があるんだな」と違いを認めつつ、やんわりと無難に対応するのが得策でしょう。

答えたくないことを聞かれたときには、「さぁ……どうでしょうね~」「私生活が謎に包まれた女ということにしておいてください(笑)」などのように、サラリと受け流すのもひとつの方法ですよ。

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