• 2020年9月15日
  • 2021年11月9日

【看護師の悩み】新型コロナウイルス感染症の影響で、看護師としての将来が不安です…。

 

【質問】新型コロナウイルス感染症の影響で、看護師としての将来が不安です…。

私は、ひとつのところで長く働くことが向いていないのか、一度辞めたいと思ったら止められずにこれまで何度か転職を繰り返してきました。
いまの職場は、人間関係などもとくに不満がなく働けていたのですが、今回、新型コロナウイルス感染症をきっかけに医療の経営悪化や連日報道される感染者の数、発生地域などのニュースを目にし、自分の将来が不安になってきました。

「看護師の資格さえあれば、どこででも働けると思っていたけど、どこに行っても新型コロナウイルス感染症の対応に怯えなければならない…」と思う毎日です。
幸いにも私の病院は、現在は新型コロナウイルス感染症の患者はいませんが、いつ自分も罹患するかわからないと考えると、「辞めたいけどどこも同じでは…」と八方塞がりに感じます。

「看護師の仕事は嫌いじゃないけど、こんなことなら看護師そのものも辞めたい…。でも辞めたら生活できないな…」と繰り返し考えてしまい、精神的に参っています。(岩手県在住 看護師歴12年目 33歳)

【回答】「いま」に意識を

自分のありたい姿を明確に

連日の新型コロナウイルス感染症関連のニュースだけではなく、実際に現場で働いている方は一般の方以上に危機に対するリアリティが高いぶん、心労が重なりやすい状況であること、お察しいたします。

先日は防護服・マスクをつけていた看護師が感染したりと、新型コロナウイルス感染症によって、これまで想像さえしなかった問題が起きているのですから、ご自身の将来に不安を抱くのも無理はありません。ただ、このネガティブの連鎖をこれ以上広げないためにも、ご自身の「意識の視点」をどこに向けるかを自覚することが非常に大切な解決への鍵となります。

「考えないようにしよう…」と思っているのに考えてしまうといったような思考のループは、主体的に止めると決意しない限り、無意識のうちに延々と湧き上がります。

まずは「考えてしまう」ことを否定せずに、自分自身が「どうありたいのか」をその都度、明確にしつつ、意識の視点を転換するクセをつけていきましょう。

未来の不安は「いま」対応する

私たちの未来はさまざまな可能性が無限に存在しています。しかし、どんな未来になったとしても、対応する力はすでに備わっていることをまずは理解してください。

その対応力は、未来が現実となったときに最大限の効果を発揮します。つまり、現実になっていない時点であれこれ考えても、実際に対応するのは不可能です。予測されることに対して、最悪の事態を考えて準備することも大切です。

しかし、起きていない未来に対して不安を抱き続けることは、自己効力感が低下しやすくなるだけではなく、さらなる精神的不安につながり、体調を崩す可能性があります。
「いま」をていねいに生きることを大事にしていきましょう。

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