• 2019年12月5日
  • 2021年11月15日

【看護師の悩み】不安を軽減するには?

 

【質問】不安を軽減するには?

今年で看護師歴5年です。今年の初めからリーダー業務も始まり、病棟でも中堅の位置にいます。最近、⽇勤や夜勤が終わり⾃宅につくと、勤務時間の対応はよかったのか、業務を確実に終えられたのか、確認事項は申し送りできたか、不安が押し寄せてきます。病院にいるときに気がつけばいいのですが、なぜか⾃宅に帰って気づくことが多く、不安で病棟に電話して確認を取ってもらうこともあります。

夜は眠れていますが、休みの⽇は頭の中で不安が占領してしまい、以前のようにストレスを発散できていません。不安を軽減するには経験・知識不⾜を補う、再度確認を⾏なうことが私の考える軽減策なのですが、ほかに何か不安を軽減できる⽅法はありますか?(神奈川県在住 看護師歴5年目 27歳)

【回答】不安をもっている自分を受け入れて

「自分を責める」をやめる

新人時代は新人時代の大変さがあり、中堅には中堅の大変さがあります。先輩として、中堅として、リーダーとして、いろいろな「役割」を担う必要がある状況において、不安が押し寄せてくるのは、あなたが日頃から「責任感」をもって働いており、そして、成長しようとする意欲があるからなのかもしれません。

人間の脳は、リラックスしているときにはひらめきやアイデア、気づきが起こりやすくなります。自宅に帰ってから気づくことが多いということは、それだけ仕事中の緊張感が強いからだといえるでしょう。まずは、「自宅に帰ってから気づく自分はダメだ」ではなく、自宅に帰ってからでも気づくことができ、リカバーできるということに意識の焦点をあてるようにしてください。

不安は悪いものではないと受け入れて

「不安を軽減したい」と願う人の意識の中には「不安がある」という前提があります。そして、「不安」を悪いものと認識しているから「軽減したい」という構造が成り立ちます。

意識の仕組みから考えると「現象」は「その人が何を信じているか=どういう前提をもっているか」によって起こるため、「不安という悪いものが自分の心の中にある」という前提をもったまま何かを解決しようしても、結果的に「不安が自分の心の中にある」という前提は変わらないため、何をどうやっても「不安がある」状態は変わらないのです。

そもそも、「不安」は脳の防衛システムが働いた結果によって起こる防衛本能からくるものであるため、不安という性質は決して悪いものではありません。
不安は悪いものではないことをいかに腑に落とすことが最短の解決策です。まずは「不安」をもっている自分を受け入れてあげるという視点で考えてみてください。

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