【質問】「新人の子に元気がない…」周りの接し方や対応は?
私の職場では毎日仕事が忙しいながらも、スタッフ同士で協力し合いなんとか病棟を回しています。主任になった私は、中間職としてスタッフとのコミュニケーションの難しさを感じています。
最近、若手の子がひとりうつ病っぽくなっています。以前は明るい子でしたが最近元気がなく、仕事にも集中できずミスを連発。注意すると泣いてしまうこともあります。何かあったのかと聞くと「大丈夫です」と答えるのですが、返事がどこか上の空。「うつ病っぽいよね?」とほかのスタッフも心配していています。
こういう状況のときどう関わるべき悩んでいます。(群馬県在住 看護師歴10年目 33歳)
【回答】肯定や受容の姿勢を開示しましょう
看護師のうつ病は「いつでも受け入れる」という姿勢を示す
後輩の「うつ病っぽい」の理由を聞けない以上、プライベートなのか仕事での問題なのか原因がわかりませんよね。そういうとき、大切なのは、相手に対して“気にかけている”“協力したい気持ちがある”という姿勢をこちらから示すことです。
「最近どう?」「何かあった? 無理に聞くつもりはないけど、力になれることがあったらいつでもいってね」など、相手を受け入れる気持ちがあることをそっと伝えましょう。
気持ちが落ち込んでいるときの人は「自分が〇〇だったから」「私なんてどうせ」と自責思考に陥りがちで、自分で自分を認められずに不安・不信・孤独感などに心が縛られることも多いものです。自信を失っていると、より他人に自分をさらけ出しづらくなり限界まで溜め込んでしまうことも。
相手に対して関心を持っていることや肯定や受容の姿勢を開示していくことで「話してもいいんだ」「気にかけてくれる人がいるんだ」と、安心感を持ってもらうことにつながります。すぐに事情を聞けそうにない場合には無理に聞き出そうとせず、時折声をかけながら待ってみましょう。
人間関係が重要、基盤にある“思い”を伝えていく
元々の性格や落ち込んでいる理由によって望ましい対応方法は変わってくると思いますが、悩んでいるとき、人は自信や他人への信用が崩れやすいものです。そんな相手に対して“好意”や“信頼”が基盤にあること、そしてそれを伝えていくことは、相手によい影響を与えることにつながります。
受け入れ体制を準備し、信じている姿勢を見せること。正解かはわかりませんが、模範的な対応(やり方)より相手との信頼関係(あり方)に解決の糸口があるのではないでしょうか? あなたの思いやりが、相手の心に届くことを願っています。