• 2019年7月17日
  • 2021年11月15日

【看護師の悩み】主任に向いていない

 

【質問】主任に向いていない

今年、主任になったのですが、周りには自分より年上の人もいますし、私より長く勤めている人もいます。発言力もあり、仕事もできる先輩たちを見ていると、リーダーシップをとるのが苦手で、コミュニケーションも下手な私がどうして主任になったのか疑問ですし、萎縮してしまいます。「私は主任に向いていない……」そんな思いでいっぱいです。(沖縄県在住 看護師歴9年目40歳)

【回答】役職に縛られない

個性を大事にして

看護師の職場は、まだまだ年功序列であることが多いため、自分よりも経験年数の多いスタッフや年上のスタッフがいるにもかかわらず、管理職に任命されると戸惑う方が多いのが現状です。
たとえリーダーシップやコミュニケーションをとることが苦手でも、成長を期待して任せるという場合は多いです。いずれにしても、管理職は誰でもなれるものではありません。あなたの個性や能力を買われて任命された可能性が高いのではないでしょうか。

今ある能力を生かそう

実際に師長や主任などなんらかの役職に就任すると、「理想の役職像」に近づきたいと思う一方で、現実とのギャップに悩む方は少なくありません。そして、ギャップを認識して前向きに頑張る意欲が湧かなくなると、無理にモチベーションを上げようと思っても苦しくなり、ますます気力が落ちてしまう場合があります。
そんなときに大切なのは、「自分の個性や能力をしっかりと洗い出し、一個人としての持ち味を生かしていく」という考え方。「萎縮してしまう」のも、見方を変えると「周囲の思いを察知しようとする能力がある」ともいえます。その能力がマイナスに働くと「周りの顔色をうかがう」ということになりますが、プラスに働けば「個々の思いをくみ取りながら調和を目指していける」という強みにもなるのです。

理想像はしょせん、理想です。自分の個性を生かす方向で考え、さまざまなことを経験し、学びを深めていくうちに「いつのまにかスタッフから信頼されていた」「知らない間に、役職が板についてきたような気がする」……。そんな歩み方を目指してみるのもいいかもしれませんよ。

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