• 2019年3月15日
  • 2021年11月15日

【看護師の悩み】「看護師に向いていない」と感じていてやる気が出ない

 

【質問】「看護師に向いていない」と感じていてやる気が出ない

看護師1年目です。私の家庭は母子家庭で、資格を持って働くという目的だけで看護師になりました。

勤勉性もなく、時間にルーズな面もあり、看護師に向いてないと感じていてやる気が出ません。そのせいなのか周囲の人間関係ばかり気になり、人の悪いところにしか目が行きません。職場の年上の方からは、「協調性がない」「意地が悪い」「自立していない」などいろいろと言われ、こっぴどく無視されます。

辞めようかと何度も悩みましたが、奨学金を返済しなくてはならず、あと2年我慢しなくてはなりません。(愛知県在住 看護師歴1年目 22歳)

【回答】まずは心の余裕を取り戻す工夫をしましょう

冷静な視点も必要

1年目は覚えることが多いだけでなく、日々の勉強や先輩との関係構築など、独特の多忙さがあります。常に緊張感にさらされ、心に余裕が持ちにくい状況のなか、先輩からいろいろと言われたり無視されたりすると、さらにストレスも大きくなり、やる気も出なくなりますよね。

人には選択する自由があるため、退職すること自体は悪いことではありませんが、奨学金返済も含めた退職後の生活のことを考慮すると「嫌だから辞める」という感情論だけでなく、現実的なメリット・デメリットを冷静に考える必要があります。

精神的な安定を優先的に

日常で不快な思いが多ければ多いほど、人は精神的な余裕がなくなり、物事に対し偏った考えや間違った判断をしがちです。ご相談者が自覚しているとおり、とくにいまは「悪いところにしか目が行かない」状況のため、退職の正しいタイミングを見極めたり判断したりすることは難しい状態にあると感じます。

このようななかで無理に退職の決断をすると、その後も退職後のデメリットばかりに目がいきやすくなります。「我慢できなくて辞めたけど、こんなことになるならやっぱり我慢すれば良かった」という考えに至り、再び現状を嘆くといった悪循環にもなりかねません。決断したいのにできないという状況は、それだけでも多大なストレスがかかります。

退職はいつでも決断できると考えて、いまはプライベートを楽しむ時間も必要です。もしも、疲れきってしまい楽しむ余裕がないのであれば、日常生活のなかで自分や他人に対する否定や批判の気持ちをいかに少なくできるかを考えてみましょう。少しでも気持ちを穏やかに保てるように、心がけてみてくださいね。

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