【質問】わがまますぎるシフト希望に、どう対処したらいい?
どうすれば良いのでしょうか?(広島県在住 看護師歴6年目 28歳)
【回答】融通を効かせつつ、周囲への配慮を促そう
「ルールだから」と要望を斬り捨てない
スタッフがシフト表に不満を持つ理由には、「休み希望が通らない」「日勤→深夜のような体力的に無理を感じる勤務が多い」など、さまざまなものがあります。
とりわけ不満が大きくなるのが、他のスタッフと比べて「不公平」だと感じる状況です。そのような状況に陥ると、「どうして私ばかりないがしろにされるんだろう……」と職場や仕事自体への不満にもつながりかねません。
一方で、公平さばかりを重視すると、「融通が利かない」という別の不満が新たに生じやすくなるので、さじ加減の難しいところです。
シフト表を作成する立場の方は、おそらくスタッフの人数調整をしたり、なるべくスタッフの希望を叶えてあげようと調整をしたりと、さまざまな配慮をしていることでしょう。「休日の希望は月に最大3日まで」というのも、公平さを保つために導入したルールかもしれませんね。ルールを守らない人や直前の変更希望をする人がいると、頭を痛めてしまうのは無理もないことです。
しかし、「決まりだから」と要望を却下するのは正論ですが、双方あるいはどちらか一方に感情のしこりが残りやすくなります。解決するためには、水面下で当人との交渉を進めましょう。
他のスタッフへの配慮を促す
当人と交渉をする際は、まず要望の理由を確認することが大切です。たとえば、旅行などに行く予定の場合、3日間の休暇では足りないことも予想されます。また当初の予定からスケジュール変更が発生したという可能性もあります。
そのため、「どうしても3日以上でなければならないのか」「別日程で検討してもらうことはできないのか」など、相手と交渉を試みましょう。
このように「希望を叶えてあげたい」という前提で話を進めると、意向を汲もうとする姿勢が相手にも伝わり、たとえ希望通りのシフトにしてあげることができなくても、相手が納得しやすくなります。
ただし、特定のスタッフの希望ばかりを都度聞いていると、他のスタッフとの公平さに欠けます。「今回はやむを得ず融通を利かせるが、それ以外の勤務はやや厳しいシフトになる可能性がある」と伝えましょう。その際、ほかの人が同じように希望してきた場合も、同様の可能性があることなどを伝え、スタッフ全体のために公平さを保つ意向があることを示しましょう。
また、ケースバイケースですが、同じ頼みごとを何度もしてくる場合は毅然と断り、自分以外のスタッフへの配慮を促すことも大切です。