「春に復職したいけど、どう勉強すればいいのかわからない」と、ブランクからの復職をためらっていませんか? ブランク期間が長ければ長いほど、不安や心配はつきもの。そんな不安を解消するためにも、まずは勉強から始めておきましょう。
今回は、春からの復職をめざし、冬のうちにできる勉強方法を伝授いたします。
冬の時期から作っておきたい「自分メモ」
いくら勉強をしても、現場でその知識が役立たなくては意味がありません。そこでおすすめしたいのが「自分メモ」作り。看護技術や必要物品などを自分用にわかりやすくまとめることで、現場で役立つメモ帳ができあがります。
私の場合、ブランクが4年あり最新の知識がないだけでなく、看護技術すら曖昧になり始めていたので、復職することに躊躇していました。夏~冬季に行われる復職支援セミナーへの参加も考えましたが、子どもの冬休みが重なり断念することに。そのため、自分で勉強するほかに方法がありませんでした。
そのなかでもっとも不安だったのは、「注射」や「点滴」などの看護技術。手順もあやふやになっているうえに、必要物品さえ全ては思い出せず、ブランクの恐ろしさを実感しました。
このような状態で復職するのは不安で仕方なかったので、隙間時間を使って始めたのが、必要物品や手順などをわかりやすくまとめた「自分メモ」作りです。私の場合は、子どもの習いごとの送り迎えの間、1時間ほどの空き時間を使って工夫していました。ホッとひと息つける、ひとりの時間でもあったので、カフェやファーストフード店などで楽しみながら勉強できました。
「自分メモ」は復職後にも活用できる
看護技術の基本が大きく変わることはほとんどありませんが、職場によっては必要物品や手順に違いがあります。「自分メモ」を作る際には、その違いを書き加えられるように少し余白を取っておくのがおすすめです。基本さえ押さえておけば、あとはその応用が中心。復職後はきっと自分を助ける1冊になっているはずですよ。私も「自分メモ」を常に持ち歩いていて、今でもときどき開くこともあります。
復職後は勉強する時間を確保することが難しく、基本以外にも学ばなければならないことがたくさん出てきます。今のうちから少しずつ進めていけば、復職前にはきっと完成するはず。ぜひ、「自分メモ」をまとめてみてくださいね。
スムーズな復職を目指して~おすすめの参考書~
『看護技術がみえる vol.1 基礎看護技術』/株式会社メディックメディア
『看護技術がみえる vol.2 臨床看護技術』/株式会社メディックメディア
こちらは、たくさんのイラストを使っているので視覚的にもわかりやすく、内容が頭に入りやすい参考書です。この2冊があれば、看護技術の手順や根拠がしっかり学べます。
復職後の自分にとってはもちろん、新人指導や実習指導にも役立つはずです。ぜひ、参考にしてみてください。