• 2017年10月17日
  • 2022年1月12日

タイプ別~ブランク後の復職診療科・部署の選び方

 

ブランク後の復職はどこの科や部署を選べばいいの?

ブランクから復職する際、家庭の事情や自分のスキルから、これまでとは違った働き方の希望が出てくる方も多いはず。私の場合は、なるべく家庭と仕事のバランスが取れるような働き方を重要視していたので、働く場所への不安は大きかったです。新たな一歩を踏み出すのには勇気がいりますが、復職先の特徴を知ることで条件が絞られ、自分の希望に合った働き方をすることが可能です。 今回は、なるべくゆったり働きたいという方、しっかり勉強して以前の感覚を早く取り戻したい方へ、タイプ別におすすめの復職先を厳選してご紹介します!

無理なくゆったりペースで復職をしたい方におすすめの復職先

子育てや家庭の事情から、ライフスタイルに合った働き方をしたいという方も多いもの。家庭と仕事の両立をしっかり考えて復職しなければ、どちらかに負担がかかってしまいがちです。ライフスタイルに合わせて働きやすい復職先をご紹介します。

クリニック、診療所
大きな病院と比べ、人間関係が密になる傾向があります。アットホームな雰囲気もあり、家庭の事情を理解してくれる場合も。ブランクで不安なスキル面でも、病院と比べると高度な技術を必要としていないことが多いです。 ただし、人数がギリギリのこともあり、小さなクリニックでは看護師が2人だけということも。また、保険なども国民年金に加入する必要があったり、退職金や賞与が出なかったりという場合もあります。

介護施設
病院やクリニックに比べ医療行為がほとんどなく、業務内容は限られたものになります。バイタルサイン、インスリン、経管栄養、配薬などの業務に加え、介護業務を介護士さんと一緒に行うことも。
ただし、老人ホームやデイサービスなど、施設によって夜勤や早出、遅出など勤務形態が異なります。自分の働きやすい時間や内容を考えておきましょう。

病院(慢性期・回復期)
急変する患者さんが少なく比較的落ち着いているので、病棟の基本的な流れを学ぶには最適な環境です。私もここで復職を果たしました。定時で帰れることも多く、病棟が落ち着いているときは電子カルテを覚えたり、物品の場所や使い方を復習したりすることができました。

スキルアップを目ざして働きたい方におすすめの復職先

復職は不安ですが、「看護師としてスキルアップを目ざしていきたい」と思う方も少なくありません。看護師としてせっかく復職を果たすならば、目的や目標を持って取り組むことも大切です。そのために、スキルアップができる復職先をご紹介します。

病院(病棟)
「すべての学びはここから」といっても過言ではありません。大きな検査や入院の流れなど、病院でなければ学べないことがたくさんあります。また、スキルアップを目ざしている看護師が多いのも特徴のひとつ。専門看護師や認定看護師といった専門分野を目ざす人も多く、さまざまな資格を生かせるのも病院ならではです。

病院(急性期)
急変する患者さんが多く、観察力やスピーディーな判断力が重要になります。そのため、ブランクからの復職は厳しいものがありますが、看護師としてのスキルはほかと比べて大いに磨かれていくことは間違いないでしょう。ただし、定時で終わることはほとんどないので、家族の理解が必要になります。

手術室
清潔・不潔、そして解剖を徹底的に学ぶのはここだけです。病院やクリニックなどの業務とは違い、まさに看護の「職人」。たくさんの機器や医療器械に詳しくなるのはもちろん、時間やスケジュールなどもきめ細く、ムダが一切ありません。私は、手術室での学びが看護師として一番成長を感じました。
復職で失敗しないためにも、復職先の特徴を知ることは大切です。自分の希望する働き方から、しっかりと復職先を吟味してみてくださいね。

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