• 2017年10月11日
  • 2021年12月22日

インスリン注射時のマナー

 

インスリン注射の手技はそれほど難しくありませんが、一歩間違えると生命を脅かす危険性があります。インスリン注射を行う際のマナーについてご紹介します。

都度、医師の指示を確認する

看護師は業務の都合上、複数の患者さんのインスリン注射を施行する機会が多く、混乱や思い込みによるミスが起こりやすいといえます。事故防止のためにも、それぞれの患者さんが、「いつ、何のインスリン製剤を、どのくらい投与しているのか」を確実に把握することが必要です。患者さんの病態によっては、2種類のインスリン製剤を併用したり、各食前で使用するインスリン製剤が異なる場合もありますので十分注意しましょう。
血糖の値により、インスリンの投与量が変更になることも多いので、毎回、医師の指示を確認する習慣をつけてください。

各種インスリン製剤の特性を理解する

インスリン製剤は、その薬剤の作用時間から「超速効型・速効型・混合型・中間型・持効型」の5種類に分けられ、その数は実に40種類以上にのぼります。なかでも「超速効型・速効型」のインスリン製剤は作用発現時間が早く、低血糖を起こすリスクが高まるため、使用する際には注意が必要です。
インスリン製剤を扱う際は、食事時間の考慮や低血糖症状の有無の観察もしながら、決められた時間に確実に投与しましょう。

文:看護師/カウンセラー 坂口千絵

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