一見納得できない上司のやり方も、実は先を見据えた行動だったり、多くの経験に裏打ちされたベテランならではの見解ということも。納得できないと拒否する前に、相手を理解する努力をしてみましょう。
そのときのポイントは次の2つです。
1.上司がその考えに至った理由や背景を理解する
表面上の言動だけで判断するのではなく、「お考えを理解したいので、参考までに理由を聞かせていただけますか?」とやんわり聞き、相手がなぜ、そのような考え方に至ったのかを理解しようとしてみましょう。
2.上司の意見を尊重するよう意識しながら話す
「自分が正しい・上司が間違っている」という姿勢で話をすると、自分の主張だけを押しつけることになり、話が進まなくなります。 相手の話を遮らずに最後まで聞き、「そのようにお考えなのですね。では……」と、上司の話を受け止めたうえで、冷静に自分の意見を伝えましょう。 このとき、上司の意見を尊重しながら話すことを意識して、「ですが」「でも」などの否定語はできるだけ使わないようにしましょう。
この2つに注意すると、「やり方が納得できない」と思う上司ともスムーズにコミュニケーションがとれるようになりますよ。
文:看護師/カウンセラー 坂口千絵