この時期行われることの多い個人面談は、自分が今後どうしたいのかといった自分の思いを上司にじっくりと伝えることのできる貴重な機会です。トラブルにならず、うまく自分の意志を伝えるコツやポイントについてご紹介します。 面談で本音を伝えるのは大切なことですが、職場の不満などネガティブな発言ばかりだと、心証が悪くなることがあります。業務改善を提案する場合は、問題点や自分の思いを一方的に伝えるのではなく、「問題が解決されると、職場にとってどんなメリットがあるのか」など、ポジティブな側面と合わせて提案するように心がけましょう。
【悪い例】 問題点と自分の思いだけを述べる
「多忙すぎて、ほかのスタッフたちも休憩さえまともにとれません。アクシデントも増え続ける一方なので、どうにかしてほしいです」
【良い例】 問題点に加え、改善によるメリットも述べる
「スタッフのアクシデントが増えているのは、多忙すぎて休憩さえまともにとれていないことも一因だと思います。休憩をきちんととれる環境が整えば、午後からも気を引き締めて仕事ができ、アクシデントの減少につながるのではないかと思うのですが、良い案はないでしょうか」 また、退職や異動の意思を伝える場合も、ネガティブな動機ではなく、「キャリアアップ」や「幅広い経験をして成長していきたい」など、前向きな発言をすることが大切です。 自分の思いを伝えられる場をうまく活用していきましょう。
文:看護師/カウンセラー 坂口千絵