• 2017年2月24日
  • 2022年5月11日

効果的な術前オリエンテーションの方法

 

術前オリエンテーションでは、患者さんに説明する内容がたくさんあります。ただ、淡々と説明するだけでは患者さんの頭には入っていかないもの。手術前に必要なことを守ってもらうには、伝え方にも工夫が必要です。そのポイントについてお伝えします。

何が重要なのかを明確にする

たくさんの説明のなかでも、とくに重要なこと(絶飲食時間など)は、強調・繰り返しをしましょう。

【例】
・「最低限、これだけは必ず守ってください」(強調)
・「ここは大切なのでもう一度、お伝えしますね」(繰り返し)

理解度について確認する

術前オリエンテーションは一方的に説明するだけではなく、患者さんの理解度を適宜確認することも大切です。しかし、なかには確認のための質問を不快に感じる患者さんもいます。そのため、「○○さん(患者さん)に対して、私がどのくらいうまく伝えられたかを、念のために確認させてください」という切り口からはじめ、「絶飲食の時間は何時でしたか?」というように質問をしていくとスムーズです。
術前オリエンテーションは、ただ説明をすればいいというものではありません。安全な手術を行うためにも、患者さんの理解度を高められる、効果的なオリエンテーションができるように工夫してみましょう。

文:看護師 坂口千絵

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