• 2017年2月8日
  • 2022年1月12日

転倒リスクがある患者さんに接するときのマナー

 

小児や高齢者など、転倒のリスクが高い患者さんに対し、注意したいポイントについてお伝えします。

しっかりと環境整備を行う

訪室時には環境整備をこまめに行い、転倒事故を防ぎましょう。たとえば、以下のような点に注意が必要です。

・ベッド柵は過不足なく設置されているか
・ナースコールは手の届くところに配置されているか
・離床センサーのスイッチはONになっているか/配置は適切か
・ポータブルトイレや尿器、オーバーベッドテーブル、床頭台は使いやすい場所にあるか など

なかでもとくに注意したいのは、「離床センサーのスイッチ」です。移動の際にスイッチをOFFにしたままONにするのを忘れてしまい、転倒事故が発生するというケースは多いもの。注意して確認するようにしましょう。

介助時は目を離さない

患者さんと同じ空間にいるという安心感から、ほんの一瞬目を離したすきに転倒したというケースは多くみられます。排泄時や歩行時にそばを離れたり、処置の準備で目を離すなどの行為はしないように気をつけましょう。
転倒事故にはさまざまな原因があるため、件数を「ゼロ」にすることは難しいものですが、ほんの少しの心がけで転倒を防ぐことは可能です。この機会に安全対策を見直せるといいですね。

文:看護師 坂口千絵

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